もう1回やってみよう・・・

身近なことを勉強中です。

水族館の館長さん

2020-10-01 21:46:40 | おすすめ?

またまたスゴイ本に出合った。

と言っても今回の本は、研究者やマニア向け。

「鯨類の骨学」植草 康浩/一島 啓人/伊藤 春香/植田 啓一【著】

鳥羽山鯨類コレクションや、科博の大哺乳類展Ⅱ等よりも踏み込んだ、明確な写真やイラストを基にした詳細な解説にハマり、先日の「北海道の魚類全種図鑑」同様、解説を食い入るように読み込んでます。

・・ほとんど分からないのに(笑)

 

(ナガスクジラ科のヒゲ板は、★本文引用「餌を漉しとるフィルターではなく、餌を喉のほうへ導くガイドラインと考えたほうがその機能をよりうまく説明できよう・・」には、胸のつかえがとれたような気分でした!)

 

で・・本日は、この本の紹介というよりも、このような本が好きになった「きっかけ」について書いてみました。

(恐縮ですが・・・ダラダラ系長文です)

 

この「鯨類の骨学」の序文に、名古屋港水族館の前館長こと日登弘氏への謝辞が述べられておりました。

当然、日登館長とは面識はありませんが、講演等での話に魅了されて一方的に崇拝していたのと、私が鯨類に興味を持つ「きっかけ」を与えて下さった超個人的な思い出がある事から、お名前を拝見しただけで嬉しくなりました。

 

「きっかけ」は偶然で、2年程前、頻繁に通うようになった名古屋港水族館の中でも、全く興味を持てなかった鯨類の骨格標本コーナーをじっくり見てみようと、朝一の開館時から行って眺めていた時でした。

(このコーナーです・・)

 

日登館長が、ビーサン履きの若者二人と同コーナーに現れたのでした。

見渡す中には日登館長と若者二人の他は私だけという中、どんな話をしているのか・・・と、日登館長の小さな声が聞こえる距離まで、不自然そのものでしたが、写真を撮っているふりをして近づき、ひたすら耳に集中しました。

 

「なるほど・・」「そうなんですか・・」と、若者二人がどんどんと前のめりなってゆく様子がビシビシと伝わってきました。

話している内容は普通の解説でしたが、相手の若者二人だけでなく、聞き耳を立てている私も引き込まれる、不思議な話力があるものでした。

 

ところでこのビーサン履き若者二人はいったい何者? と思っていたら・・

館長が「ここの館長の日登(にっと)と言います。今日は何を見に来られたのですか?」と、、、

若者二人は「〇〇時のイルカショーまでの時間つぶしに・・」。。。

 

(私・・えっ、ただのお客さんに、あんなに丁寧に解説してたの・・?、朝一から、骨格標本を見ていた若者に嬉しくなって話しかけていたのか・・??)

 

「今日はゆっくり楽しんでいってください・・」・「ど、どうもありがとうございました」と、日登館長と若者が立ち去られた後、立ち聞きした解説を振り返りながら、展示を見直してみました。

 

当たり前のような解説のそれも聞き取れた断片だけでしたが、興味をもてなかった骨格標本に不思議な親近感ができ、「ここがあれか」「そういうことか」とか、「むむむっ」と感じ、「帰ってから調べよう」と思うようになったのが・・まさに「きっかけ」でした。

おかげで今は、一般的には見向きもされないと思われる当本「鯨類の骨学」を見て喜ぶ人間になっております(笑)

 

(アンブロケタス・ナタンス・・約4600万年前)

(2016年、名大大学院の安藤瑚奈美と名大博物館の藤原慎一によって、アンブロケトゥスの肋骨の強度がさほど丈夫ではなく、半陸半水ではなく、完全な水棲だったのではとの報告がされ、議論の展開中・・「サメ帝国の逆襲」土屋健氏)

 

日登館長に魅了された要因には、もう一つ、挨拶を返してくたことがあります。

別のある日、お客さんが少なかった館内で、日登館長とすれ違った際に「こんにちは」と挨拶したところ、ただのお客さんの私に笑顔で挨拶を返してくれたのです。

 

おかげで「水族館の館長さん」というと、日登館長から受けた、生き物の話が好きで、相手に合わせた話が出来て、怖そうに見えるけどちゃんと笑顔で挨拶をしてくれるおじさんというイメージを持つようになりました。

(竹島水族館の小林龍二館長も年齢は若いけど、この3つのポイントは似ているような気がします・・)

 

冷静に考えると、大きな水族館の館長となると、政治的なやり取りや、演じなければならない部分も少なくないでしょうから、気苦労は半端無さそうな気がしますが・・・

あの若者二人に骨格標本を解説していた館長は楽しそうに見えました。

以上、大変ダラダラな・・・まとめられてないけどまぁいいや・・日記でした。

 

 

参考までに・・・名古屋港水族館のHPに公開されている、運営団体 「公益財団法人名古屋みなと振興財団」についてのリンクを貼っておきます。

(給料手当5億46百万円、水族入手費7百万円、飼料購入費44百万円、光熱水費4億33百万円、修繕費1億63百万円・・(平成30年度、百万未満切り捨て))

こりゃ大変だ・・系の情報が大半ですが、各水族館との生き物の交換等には「むむむっ」・「そうだったのか・・」と感じます。

「本日もご覧いただき、ありがとうございました。」

 

今夜の中秋の名月も・・

月面の地名は・・1969年7月20日アポロ11号の月着陸船が着陸した「静かの海」だけは覚えてます(汗)

 

 

 

コメント (2)
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