桜の季節に椿を見に行った話など・・っと思うのだがちょっと書きとめておきたいと思うことが!
三月上旬藪椿が美しいと、滋賀の湖東三山・西明寺へ行った。何度か行っているのにはじめてきたような気分。こんなところがあったかしら・・などと思いながら・・石段を登る。
山門から見ればまっすぐに急な石段が続いているように見えるが、実際は一段一段が低くとても歩きやすい。
石段を離れて庭園に入るが、椿はどこを眺めても一向に眼にはいらない。落ち椿に気がついて見上げると、おやおや椿の木々の中を歩いていたのだ。ほんとにひっそりと、静かに、自己主張せず咲いている。豪華な椿の花がもてはやされる中、こんな気持ちの良い椿の花はまたとない感じ。
本堂に見覚えあり・・鄙にはまれなというと失礼だが、立派な建物。三重塔も立派。
本堂では3月8日から秘仏の虎薬師を特別に御開帳(寅年なので)。ラッキー。
本堂内陣の事務所にいるおじさんが説明をしてくれる。開口一番、《この建物は鎌倉時代初期建立で滋賀県内で、国宝認定第一号です!もちろん三重塔も国宝です!》と、厳かに宣言!なるほどなるほど、そうでしょうそうでしょう・・
おじさんは愛情をこめて語ってくれる。説明してもらわなければ、するっと一周、はい終わりで済んでしまうのだが・・。この本堂は飛騨の匠が、釘を1本も使用しないで建てたものとか。その飛騨の匠の子孫がこの地に残り技を伝え、日光東照宮造営のときには招聘されて行ったんです、と。本堂には数多くの仏様がまつられていて、間近で見ることができる。
おじさんが、懐中電灯で照らしながら説明してくれる。
正面の須弥壇には本尊薬師如来(秘仏)と日光・月光菩薩、十二神将、四天王が所狭しと並んでおられる。裏に回るとここにも、価値ある仏のオンパレード。
隅に置かれた厨子の中に阿弥陀三尊がおられる。普通ならちょっとのぞいて美しい仏様と思って終わり。のところ、おじさんが懐中電灯で照らしてくれながら、秘密めいた話し振り・・《よう見てくださいや。薄暗がりではこんなお顔です。光当てると顔つき変わるでしょう。懐中電灯当てて皆さんに説明しているうちにこの変化発見しましてん!》
tesyuke大感激!薄暗がりの半眼の美しい仏様の顔をAとする。光に照らされるときりっとした表情になって、これをB。光を消すとAに戻るところがA´となる。眼の錯覚なのだろうが元の表情より一層やさしげに見えるのだ。特に脇侍の表情が童子が母を見上げるような感じでふんわりやさしさにあふれて見える。どうやら能面と同じ理屈のようだ。
おじさん曰く、この仏さん見て泣いた人がいました、と。そんなら約一名付け加えておいてくださいな。
昔・昔なら、前に座って拝んでいる人には(今のわれわれとは違って信心深い)ゆらめく蝋燭の炎に仏の顔が幾重にも違って見えたことだろう。自分の心象を移して、やさしくも怖くも見えたに違いない。
仏像をこんな風に見たことがなかったので、おじさんありがとう・・と、そんな心境。
おじさんによれば、この仏は鎌倉時代の快慶の作と言われていて、源頼朝にゆかりがあるとか。おじさんの二度目の説明時にもう一度ついて行ってながめた。懐中電灯持参で、又会いに行きたいと思う、そんな仏様。
三月上旬藪椿が美しいと、滋賀の湖東三山・西明寺へ行った。何度か行っているのにはじめてきたような気分。こんなところがあったかしら・・などと思いながら・・石段を登る。
山門から見ればまっすぐに急な石段が続いているように見えるが、実際は一段一段が低くとても歩きやすい。
石段を離れて庭園に入るが、椿はどこを眺めても一向に眼にはいらない。落ち椿に気がついて見上げると、おやおや椿の木々の中を歩いていたのだ。ほんとにひっそりと、静かに、自己主張せず咲いている。豪華な椿の花がもてはやされる中、こんな気持ちの良い椿の花はまたとない感じ。
本堂に見覚えあり・・鄙にはまれなというと失礼だが、立派な建物。三重塔も立派。
本堂では3月8日から秘仏の虎薬師を特別に御開帳(寅年なので)。ラッキー。
本堂内陣の事務所にいるおじさんが説明をしてくれる。開口一番、《この建物は鎌倉時代初期建立で滋賀県内で、国宝認定第一号です!もちろん三重塔も国宝です!》と、厳かに宣言!なるほどなるほど、そうでしょうそうでしょう・・
おじさんは愛情をこめて語ってくれる。説明してもらわなければ、するっと一周、はい終わりで済んでしまうのだが・・。この本堂は飛騨の匠が、釘を1本も使用しないで建てたものとか。その飛騨の匠の子孫がこの地に残り技を伝え、日光東照宮造営のときには招聘されて行ったんです、と。本堂には数多くの仏様がまつられていて、間近で見ることができる。
おじさんが、懐中電灯で照らしながら説明してくれる。
正面の須弥壇には本尊薬師如来(秘仏)と日光・月光菩薩、十二神将、四天王が所狭しと並んでおられる。裏に回るとここにも、価値ある仏のオンパレード。
隅に置かれた厨子の中に阿弥陀三尊がおられる。普通ならちょっとのぞいて美しい仏様と思って終わり。のところ、おじさんが懐中電灯で照らしてくれながら、秘密めいた話し振り・・《よう見てくださいや。薄暗がりではこんなお顔です。光当てると顔つき変わるでしょう。懐中電灯当てて皆さんに説明しているうちにこの変化発見しましてん!》
tesyuke大感激!薄暗がりの半眼の美しい仏様の顔をAとする。光に照らされるときりっとした表情になって、これをB。光を消すとAに戻るところがA´となる。眼の錯覚なのだろうが元の表情より一層やさしげに見えるのだ。特に脇侍の表情が童子が母を見上げるような感じでふんわりやさしさにあふれて見える。どうやら能面と同じ理屈のようだ。
おじさん曰く、この仏さん見て泣いた人がいました、と。そんなら約一名付け加えておいてくださいな。
昔・昔なら、前に座って拝んでいる人には(今のわれわれとは違って信心深い)ゆらめく蝋燭の炎に仏の顔が幾重にも違って見えたことだろう。自分の心象を移して、やさしくも怖くも見えたに違いない。
仏像をこんな風に見たことがなかったので、おじさんありがとう・・と、そんな心境。
おじさんによれば、この仏は鎌倉時代の快慶の作と言われていて、源頼朝にゆかりがあるとか。おじさんの二度目の説明時にもう一度ついて行ってながめた。懐中電灯持参で、又会いに行きたいと思う、そんな仏様。