景気対策といえば日本では公共事業ときまっているが、アメリカではそれが減税ときまっている。
なぜか?
日本では、減税しても多くが貯金にまわるため経済効果が小さく、公共事業の方が経済への波及効果(産業連関)が大きいと言われる。
一方アメリカでは公共事業への批判が強い。
借金によってまかなわれる公共事業は将来世代に負担を転嫁する(受益者と負担者がことなる)、将来の借金返済は将来の経済にマイナスの影響を及ぼす(将来世代が使えるお金が減る)、公共事業では産業によって得られる利益が異なる(利益の生じ方が全産業で平等でない)などである。
このためアメリカでは景気対策といえば減税ということになっている。
なかなか興味深い違いである。