大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

GAPが従業員の最低賃金を10ドルに引き上げ

2014年02月23日 | 日記

 米メディアによると、アパレル大手GAPは、従業員の最低賃金を今年6月に9ドル(918円:1ドル=102円で計算)、2015年中に10ドル(1020円)に引き上げることを決定した。これにより9万人いる従業員のうち6万5千人の給与が引き上げられることになる(現在のところ6万5千人は時給1020円未満で働いているということでもある)。

 また先日、オバマ大統領は、連邦の契約企業の最低賃金を10ドル10セント(1030円)に引き上げた。

 現在、アメリカでは全国の最低賃金を10ドル10セントに引き上げることを巡って議論が活発になってきている。GAPの動きも、そうした動きの中で理解する必要があるだろう。

 なおGAPは、従業員の最低賃金の引き上げによる雇用の減少はなく、労働条件についても(引き下げ方向での)見直しはないとしている。

 

(2014年3月1日追記)

 2014年2月26日(水)、オバマ大統領は、GAPが従業員の最低賃金を引き上げたことを称賛するステートメントを発表した。



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