フィナンシャル・タイムズ(2018/10/7)は、2018年第3四半期における米ブルーチップ企業(各セクターを代表する優良銘柄)の一株当たり利益が前年比で19.2%(アナリスト予想)になったと報じた。
2018年の第1四半期、第2四半期の25%につぐ高い成長見込みとなった。
この背景にあるのが、今年から法人税が35%から21%に引き下げられたことと、レパトリ減税により海外から還流された巨額の利益を使った自社株買い。
FT紙は、一株当たり利益上昇の7%程度は減税によるものだとするアナリストの分析を紹介している。
問題は、来年。
来年は減税による業績底上げがなくなるので、これまでのような大幅な利益上昇が続くかどうか注目される。
ここで気になるのが、最近上昇傾向にあるインフレ率と金利。これが、実体経済にマイナスの影響をおよぼすようになると、企業業績も大きく影響を受けることになる。