大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

GM、画期的なバッテリーを開発

2020年03月05日 | 経済

 2020年3月4日(水)、GMは今後5年間に電気自動車自動運転200億ドル(2.2兆円:1㌦=110円)を投資するとともに、来年に韓国のLG化学と共同で開発した画期的なバッテリーを搭載した電動自動車を発売すると発表した

 GMが明らかにした新型バッテリー航続距離は400マイル(640キロ)とガソリン自動車とほぼ同じ。

 生産コストも、ガソリンエンジンを下まわるキロワット時100ドル以下とされている。

 電気自動車はガソリンエンジンにくらべモーターの構造は簡単(低コスト)であるが、バッテリーの価格が高いため、ガソリン自動車より価格が高くなっていた。新型バッテリーはこの価格差を解消すると期待されている。

 GMはオハイオ州にあるLG化学との合弁企業(投資額は23億ドル=2500億円)で新型バッテリーを生産する。

 新型バッテリーは来年発売されるハマー EVをかわきりに、シボレーSUV、ビューイックSUV、キャディラックなど高価格帯の自動車に順次搭載される予定となっている。

 電気自動車がガソリン自動車と同じ値段になれば、補助金がなくても電気自動車を求める人が増えるに違いない。

 ハマーEVの売れ行きがどうなるか注目したい。