昨日は卒業式だった。
ゼミ生の進路は、大手会計事務所(公認会計士試験合格)1人、公務員4人(県庁1人、国家公務員1人、市役所2人)、教員1人、民間企業7人。
今年のゼミ生は、自分のやりたい仕事内容をしっかり考え、それを実際に手に入れた人が多かった。
ところで、大学教員と学生の関係は国により異なり、同じ国でも大学により大きく異なる。
たとえば日本のゼミは、ヨーロッパの大学を模したもので、アメリカにはない仕組みだ(したがってアメリカでは卒論もないのが普通)。
そのかわりアメリカでは、私立大学を中心に授業は少人数(日本のゼミなみの人数)でおこなわれることが多い。
ただアメリカのすべての大学がそういう恵まれた環境にあるわけでもない。
予算の少ない州立大学の中には、学生数が多く授業も大規模中心なことろもある。
ある知り合いのアメリカ人は南部の名の知れた州立大学をでているが、在学中に教員と親しく話したことは一度もなかったと言っていた。
私はといえば、ゼミではとにかく話をきくこと(話してもらうこと)を心がけている。
国際的に日本の大学生にもっとも欠けていることが、積極的に話す姿勢だと思っているからである。
ふりかえってみると、今年卒業のゼミ生のひとたちとはよく話すこと(話をしてもらうこと)ができたと思っている。
今後の活躍を大いに期待したい。