大野威研究室ブログ

おもにアメリカの自動車産業、雇用問題、労働問題、労使関係、経済状況について、最近気になったことを不定期で書いています。

タカタ製エアバッグ、10人目の死者

2016年01月23日 | 日記

 2016年1月22日(金)のNYTは、タカタ製エアバッグによる10人目(アメリカでは9人目)の死者が認定されたと報じた(事故発生は昨年の12月)。

 今回の事故車はフォード製で、ホンダ製以外では初めての死者認定となる。

 これに合わせ連邦安全規制局は、リコール対象メーカーを拡大。リコール対象車はこれまでより500万台多い2,400万台となった。

 高速道路交通安全事業団(NHTSA)によれば、いまだリコール対象車の4分の1程度しか改修されていない

 NYTはNHTSAの広報担当者による、1,000万台を超えるさらに大規模なリコールが必要になるかもしれないとする発言も紹介している。ちなみに今回のケースではないが、10人の死者の中には妊婦も含まれている。

 日本では完成車メーカー等によるタカタ支援へ向けた動きが強まっているが、早急な問題解決が求められている。

★ 2016年2月24日(水)追記

 2016年2月22日のロイター通信は、関係筋の話として、NHTSAが、タカタ製エアバッグのインフレーター(膨張装置)7000万―9000万個についてリコール(回収・無償修理)の必要があるかどうかを新たに調査していることが明らかになったと報じた。

★ 2016年5月1日追記

 2016年5月1日の日経新聞は、米当局がリコール対象車を数千万台規模で追加する方針を固めたと伝えた。