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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

巨大温泉地 熱海 共同湯を求めて

今年も務めていた職場から、恒例の旅行会の案内がとどきました。

何回目になるでしょうか?

職場を退いたあとも、飲み会やお誘いがあるのは嬉しいものです。 

1回目 2009 湯河原 高台にある幸太荘
2回目 2010 草津 雪の中のにごり湯  
3回目 2011 沼津 海原に富士山をのぞみ 
4回目 2012 稲取 河津桜を見に
5回目 2013 伊豆大島 高速船で島へ

6回目 2014 横浜 中華街で宴 

今回は、7回目となる熱海泊、湯河原で途中下車してパターゴルフです。

歴史ある湯町熱海に共同湯を探してみます。

 

旅行日3月14日は、「JR鉄道ダイヤ改正」忘れてました!

 

前日まで、東京駅始発と思いこみ時刻表を調べてみると

なんと、前橋駅始発ではありませんか!

 

これではみんなを自由席グリーンに乗せることができません。

よくよく調べてみると、東京駅始発は早朝か夜のみです。

ダイヤ改正で「上野東京ライン」が開通しましたが、

都心の「自由席グリーン」愛好者には乗ることができません。

 

幹事と相談し、ひとつでも前の駅で席を確保するために、

上野駅に向かいます。

 

なっ なんだ~ この人の多さは   

またまた忘れていました

 

今日は、「北陸新幹線開通」「上野東京ライン開通」などもありますが、「寝台特急 北斗星」の最後の雄姿を見るため、乗り鉄、撮り鉄、音鉄とやじ馬が、目を輝かせホームを走りまわっています。

 

      

 

ふたり分かれて乗車口に立ち、電車が来るのを待ちます。

あああ~~っ やっぱり満席です。


2階建てグリーン車の1階席に降りてみます、おっ 空いてます。


持っているものを席に置いて7席を確保します。

幹事と安堵し皆が待つ東京駅に向かいます。

離ればなれだと、旅は楽しくありませんからね!

 

 

新しい線が開通しましたが、東京から乗車する人には不便になりました。

逆に、群馬・栃木・埼玉・千葉・茨城の方は、自由席グリーンを確保して旅行先が増えましたね。

 

みんなが揃いました、幹事が用意してくれたオードブルをつまみに一杯 楽しい旅が始まります。

 

 

湯河原駅で途中下車して、タクシーでミカンのなる「オレンジラインパターゴルフ場」に向かいます。

すでに、女性のグループがひとコース終わったあとです。

 

 

9ホールの天然芝のゴルフ場です。


1回目の旅にも訪れ、これが意外と盛り上がります。

幹事からアンダーで回れば賞品が付いてますと。 

みんなの目の色が違います。 

しかしパーで周るのも至難なコースです。

 

まずは始球式、なんとなんとホールインワンです。

20メートルの距離を一打目に!!

初めて見ました。  入るんですね~

 

うしろを振り返るとおじさんや若い女性のグループが興じています。

あちらこちらで歓声が聞こえてきます。

 

 

 

1時間ちょっと楽しんだでしようか。

盛り上がること請け合いのおすすめの場所です。

お一人1000円、タクシーで820円、駅から歩いても行けますよ。

 

タクシーで湯河原駅に戻ると「ゆぽたんイエロー」がいました。


湯河原町マスコットキャラクター「ゆがわら戦隊ゆたぽんファイブ」のひとりだと言ってました。

 

      

 

東海道線にまた乗って、終点の熱海駅に到着です。


下車する方も多く、いっとき前の閑散とした風景ではなく観光客で一杯です。

 

ホテルに直行します。

海に面した湾曲のホテルです、部屋も広く、最上階の温泉からも夕日と朝日を眺め開放感があります。

泉質はナトリウムが強く、顔を洗うと浸みます。 湯上がり後もポカポカ、汗が引きません。

 

    

 

3階の宴会場で宴です。

賞品をゲットしたのは、始球式でホールインワンした彼、運と実力を持ち合わせた謙虚な方です。

 

 

2回目の泊まりですが、「花見月」の会席は色も味もしつらえ良く楽しませてくれます。


中の「花見弁当」も早めの花見を感じさせてくれて杯が進みます。

ぬる燗は、静岡の花の舞、辛口であわせます。

 

 〔うぐいす仕立の椀〕

 

 〔鯛の姿盛り〕 

 

 〔花見弁当〕 

 

熱海の宿は、仲居さんが不足しているとのこと。

このホテルのスタッフも数少ないのに申し分のない動きをしています。

 

 

酔いがまわりました。二次会にもいかず寝てしまいます。

 

翌朝、朝日はすでに高いところに、海を照らします。

 

       

 
ベランダから右を見ると「熱海城」が見えます。

今日は、熱海城まで行動を共にし、熱海の共同湯を巡ります。

 

    

 

チェックアウトし135号線を海岸沿いに歩きます。 

初島に行く連絡船が見えます。

 

  

熱海の繁栄時の名残りが、今も廃墟として残っています。

熱海のビーチに近づくにつれて、リニューアルしたお洒落なホテルが多くなってきます。

 

 

「お宮の松」が見えてきました。

初代の松の切り株が飾られています。

 

     


「貫一お宮」の「お宮さん」は、芸者ではありませんとただし書きが貼ってあります。

 

    

 

親子でしょうか、その先には防波堤、その向こうには初島が浮かんでいます。

 

 


「熱海港海上花火大会」の1回目は、昭和27年に開催。 

歴史がある花火大会なんですね。

 

 


ここは、アタミサンビーチの「ムーンテラス」

 

 

デッキ横に咲く河津桜は、もう散り始めています。

 

 

サンビーチ「スカイデッキ」を歩きながら熱海ロープウェイに向かいます。

 

 

 

伊豆大島からの船が入港します。 

熱海~大島までフェリーで45分の近さです。

 

 

往復で600円、山頂には日本に残る唯一の「秘宝館」があります。

 

 

 

なんと綺麗なのでしょう。 改めて熱海の風景を堪能します。

 

 

眼下には、熱海の街並みが、咲き始めのさくらの花と重なります。

 

 

 

熱海の新旧のホテル群、一大温泉地です。

 

 

ここの城主は誰でしょうか。

調べてみると、熱海城は、静岡県熱海市の錦ヶ浦山頂にある観光施設でした。


この熱海城という城郭は歴史的に実在したものではないそうです。

 

 

「熱海城さくらまつり」は3月22日から始まります。 

そろそろ咲きほころびますね。


熱海城に面する公園に見慣れないものがあります。

フクロウからは金属音がしています?  

 

なんでしょう?    カラス除けかな!

 

     


調べてみると 鳥害対策機 『スーパーソニックニラミふくろう』のようです。

自動で作動します。   

断末魔のような動きや音がします・・・・・


これなら鳥も怖がって、つぼみも食べないし 寄り付かないですね。

 

帰り、唯一の歴史的遺産を観る方と別れ熱海の温泉街をぶらぶらします。


ロープウェイを降り、熱海ぶらぶらふたり組みと別れ、熱海の共同湯を巡ります

 


この年になるまで熱海には「共同湯」など無いと思ってましたが、調べてみると立ち寄り湯が17湯もあります。

 

ロープウェイから近い「山田湯」に行ってみます。
坂道を登り登り着きました。  

あれれここまで来たのに、午前の営業は11時で終わりです。

 

それではもう一湯、共同湯ではありませんが、日帰りで使える熱海銀座から坂道に上がった「福島屋旅館」に伺います。

 

 

時代の流れなどどこ吹く風とばかりに、ひときわ個性を放っています。


この宿は昭和30年代で時が止まっています。

当時、新婚旅行は「憧れの熱海」と言われた時代、その世代の方にとっては懐かしいかも。

 

ごめんくださいと声掛けるが応答がありません。

階上にいるみたいだが、何度も声を掛けると白髪の御主人が下りてきました。

 

まさに宿の雰囲気に溶け込んでいるお方です。

400円を払い、年季が入った廊下は、歩くたびに床がみしみしと鳴ります。

すぐ突き当たりの浴室に向かうと、脱衣所は裸電球ひとつの、まさにセピア色の空間です。

 

 

 

先客がひとり、語らうと共同湯巡りの愛好者らしい。


風呂のまわりには、淡い草色と桃色のタイルが貼られ、昭和の雰囲気を醸し出しています。

浴室には大小2つの湯船があるものの、お湯を張っているのは大きい方だけ。

意外と深めで、身を沈めると贅沢にあふれ出ます。

 


熱海の湯がこんなにいいものとは思ってはいませんでした。

源泉に手を加えることをせず、泉質そのままを堪能できるのは希少です。

 

百年近くの歴史を持つこの宿に敬服します。

あぐらをかいて背中を流す老人の姿が目に浮かびます。

 

お昼は、前から決めていたサンビーチ近くの「欧風レストラン クレール」に向かいます。

10年前に伺った熱海の地魚を使ったフランス料理店です。

あらら、とびらを開けると満席です。

1時間半待ちと、予約すればと悔やまれます。

 

 

それではとお昼のお店を探しながら、お土産で寄りたかった。

熱海銀座そばの「わかなや」に向かいます。

求めたいのは、「きび餅」

 

あれれ、また閉まっています、今回の旅は上手く進みませんね。

ちょうど御主人と若主人が出てきて、法要の注文で臨時休業とのこと。

「すいません、またお越し下さいと」言われます。

 

〔開店時の風景〕

 


仕方がありません、もう一軒の老舗、熱海銀座通りの「ときわぎ」に行ってみます。

一見和菓子屋には見えない構えです、京都の宮大工さんたちによって建てられたものです。

 

 

きび餅16個入り800円を求めます

ほんのり甘いおもちときな粉のバランスが絶妙なお菓子です。

 

    

 

おなかが減ってきました。が お店に入るたびに満席です。

温泉通りを上に行ったり、下に行ったり、どれだけ歩いたでしようか、

足がパンパン、久しぶりの筋肉痛です。

 

それではと、揚げ蒲鉾とビールを持って、「駅前温泉浴場(田原浴場)」に行きます。

駅前にあるのかと思いきや、広場の裏手の駅前振興会館ビル1階にあります。

 

 

入口はどこでしょう、「天然温泉」と書かれたピンク色の旗が無いと気づきません。

この古びた外観の奥に入浴施設があるとは、今の今まで知りませんでした。


とびらを開け右手の受付で入浴料500円を支払います。 

ちょっと高め。

浴室に入ると、湯船は左手にあって、2帖大の大きさ。お湯は意外と熱めです。

 

湯上がり後は、小さなロビーのソファーに座り、揚げ蒲鉾とビールでおなかを満たします。

 

起伏がある熱海を登りつめると、さくら さくらが綺麗です。

 

 

 


結局、お昼は食べず駅弁「鯵鯖よくばり寿司」を買って東海道線普通車、自由席グリーンに乗ります。

 

    

 

これと別に、またまたお決まりの駅弁をお土産に。


熱海駅で求めた、「つまんでよし 食べてよし 酒肴弁当」

巻き寿司や押し寿司に和洋のつまみ、酒飲みには嬉しい弁当です。

それと「金目鯛西京焼弁当」、レンジで温めるとさらに美味しくなります。

 

 

久しぶりの熱海

あらためて熱海の湯の奥深さを感じました。

巨大ホテルの印象が強く、泉質も過小評価していました。

 

今度は、昭和30年台のあの宿「福島屋旅館」に泊まりで、伺いたくなりました。

昭和のノスタルジーにどっぷり浸かり、異次元の世界へ行くことにします。

 

お付き合いありがとうございました。

 

久しく荒税の仕事も20日で終わり、

4月からは「江戸ソバリエ リシックの講師と大人の蕎麦めぐり」を9月まで楽しみます。

   

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