台北に出張。ネットで予約した宿泊先が徐匯中学駅直近のFホテルでここを拠点に散策。
(Hotel Luzhou Taipeiがホテル名だと思って探すも見つからず、Fというのがホテル名だと分かってようやくここがホテルかと確認)
一駅西へ(台北中心街と反対方向)台湾メトロ(MRT)オレンジラインで移動して三民高中駅へ。この近辺、知る人ぞ知る切仔麺のメッカです。湧蓮寺を中心に広がる観光客少なめの蘆州夜市。その湧蓮寺のすぐ隣りにある切仔麺の食堂、周烏猪切仔面、というお店。切仔麺も湧蓮寺と関連があることから、発祥地です。(「切仔麺」は、より古くから使われていた麺の名称「摵仔麵」が変化したものらしい。現在の「切仔麺」の原型となる「摵仔麵」を広めたのが蘆州の周烏猪氏とのこと。)
地図に沿って三民高中駅から歩き始めて、ふと路地を曲がると屋台が林立する賑やかな夜市が。それまで普通の住宅地と思っていたところです。周烏猪切仔面の位置以外に事前情報がなかったため、最初、今日はお祭りの日?と思ってしまいました。
夜市を眺めつつ、湧蓮寺に向かって歩いていくと、お寺を過ぎてすぐのところに、お店がありました。店の前に大きな鍋で何かが茹っています。
お店は案外狭く、ローカルな雰囲気が満載ですが、店員さんは冷たいです(海外のレベルで標準的)。最初注文の仕方が分からず、店に入って席についたものの、固まってしまいました。その間、店員さんは完全無視。じっとお店を見てみると、ようやくメニューが置いてあるところとその側にある注文書(自分で注文するものにチェックして店員さんに渡す)を見つけ、手振りでここに書くのか?と聞くと、そうだ、という雰囲気の返答。
でも、まだ具体的に何をどのくらい、どう組み合わせて注文するのか分からず、切仔麺には一体何が入っているのかも分からず、結局「切仔面」と「三枚肉」という無難そうな組み合わせで発注しました。90NTDほど。後で、もう一品野菜系のものを追加すべきだったと後悔。周りを見ると、皆複数名で来て5皿6皿頼んでいます。
ようやく、そういう食堂なんだな、と理解しました。
日本の多忙ラーメン店と同じで、水やお箸、レンゲはセルフで。
あまり待たずに注文したものが配膳されました。麺の器をみて、初めてシステムが分かりました。そう、この切仔麺には具が載っていないのです。だから皆、具を単品で組み合わせて注文していたのです。
まあ次は学習能力を発揮して、、、今回は諦めました。でも幸い、麺の下にもやしが少々入ってましたので、全くの野菜なしは避けられました。
さて、味のほうですが、麺のスープはとてもあっさりで、塩風味です。鶏ガラ中華スープに近い雰囲気で、でも味はもう少し複雑です。ニンニク風味もよく、出汁はちゃんと取っているのが分かります。あっさり系も好きな自分としては、なかなかいい感じのアジア麺という印象です。こってりなラーメンって、日本固有の文化だっていうのを再認識した感じです。
麺は日本だと柔らかめになりますが、確かな食感はあって悪くないです。味は典型的な(?)中華麺で、中くらいの太さのストレート。全体であっさりなので、麺の卵の風味も感じられます。
サイドメニューの三枚肉も美味です。味付けはシンプルで家庭的な雰囲気の美味しさ。お肉本来の味を重視した形です。刻み生姜が付いていました。
次機会があればサイドメニューをもっと注文します!
ポイント:8.5/10
値段を考慮すると:9.0/10
(普通のラーメンとは異なるものなので、基準が微妙)