19日に大規模な集会が行われたようですね。
脱原発で最大規模集会 東京・明治公園に6万人 大江健三郎さんら訴え
2011.9.19 16:47
反原発デモの呼びかけ人の1人、ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎氏は、日本の原発をなくすために1000万人署名に参加しようと呼びかけた=19日、明治公園(ロイター)
作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた脱原発を求める「さようなら原発5万人集会」が19日、東京・明治公園で開かれ、約6万人(主催者発表)が参加した。東京電力福島第1原発事故後の集会では最大規模。廃炉に向けて活動している福島県の市民団体メンバーや大江さんらが「原発はいらない」と訴えた。
「ハイロアクション福島原発40年実行委員会」の武藤類子さん(58)は、原発事故からの半年を「逃げる、逃げない。食べる、食べない。日々、いや応なしに決断を迫られた」と振り返り、「原発と対極にある生活のためには一人一人が決断し、行動するしかない」と呼び掛けた。
大江さんやルポライターの鎌田慧さん、作家の落合恵子さんらも脱原発を主張。ゲストとして参加した俳優、山本太郎さんは「このままでは日本は核廃棄物の置き場になる」と話した。
福島であれだけの事故があり、欧州でも色々な動きが出て来ているのに、肝心の日本のリアクションは小さいのではないか、と思っていたので、今回たくさんの人が集まったのは、とてもいいことだと思います。
日本でもいよいよ変化が出て来たとその胎動を感じます。
しかし、これだけの規模の集会が行われたにも関わらず、相変わらず日本でのメディアでの取り上げられ方は小さいようですね。
一部の新聞を除いて、しょうがないからちょっと出しました、という取り扱いが多いようです。
日本で、国民による集まりが少ないのは、メディアがこうした事実を取り上げないことも、その要因の一つであると思います。
私は、原発政策における考え方をタイプ別に分けると以下のようになると思っています。
1 原発推進派。自分や特定の団体、イデオロギーに利益を誘導しようとする人
2 原発推進派。今後の日本のエネルギー政策を真剣に考え、まだ新しいエネルギーが育っていない中で原発も当面必要だと考えている人
3 脱原発派。今回の福島の事故を踏まえて、将来の子どもたちの健康のことを考え、環境にやさしいエネルギー政策にかじを取るべきだと考えている人
4 脱原発派。自分や特定の団体、イデオロギーに利益を誘導しようとする人
人の考え方は千差万別です。なのにそれを非常に単純化してしまっていること、申し訳ありません。
私が気をつけなくてはならないと思っているのは、所謂原発推進派の中にも、そして脱原発派の中にも、自分のことや、特定の団体、特定の国(しかも日本ではない)のことしか考えていない人が同様にいるのではないかということです。
もちろん表に出てくる主張の内容は、全く正反対になります。
でも、私は、1も4も結局は同じことだと思っています。
なので、1の人が、ある日突然4になっても驚きませんし、その逆があっても驚きません。
そこには共通する目的があると思うからです。
一方で、2も3も、推進派と反対派ということで正反対になるわけですが、今後の日本のあるべき姿や子どもたちのことを考えているという点では同じだと思っています。
知名度のある方が参加するということは、人をたくさん集めることが出来るということでもいいことだと思います。
今回のデモの呼びかけ人である大江さんは、芥川賞やノーベル賞を受賞された方です。
知名度、海外へのインパクトということ含めて、言うことありません。
ただ、大江さんは日本の天皇制に批判的な立場を取っている方のようです。
自衛隊の存在に対しても否定的、日本の首相による靖国神社参拝も批判しています。
ノーベル文学賞は受賞しましたが、文化勲章の受章は拒否し、筑紫哲也さんから、
「ノーベル文学賞は受賞しておいて自国の文化のために尽くした者のための勲章を拒否するのはどう考えてもおかしい、彼はただ単なる左翼主義者である」
と批判を受けました。
私は、今回の集会に参加されたのはほとんどが3の方々だと確信しています。
ただそこには、実は別な考え方を持っている人々も一部いるかも知れないということは考えておいた方がいいように思います。
私は、これから本当に立ち上がらなくてはならないのは、2と3の方々だと考えています。
日本や子どもたちの未来のことを真剣に考えている方々です。
そして、単なる原発推進派でもない、単なる脱原発派でもない、第三の道を一緒に創り上げていくことが、今、本当に必要なことなのではないかと思っています。
私は、現在の大部分のメディアは上の1、そして一部が4という状態ではないかと思っています。
脱原発より大規模で史上初のデモなのにな(´・ω・`)
マトモな日本人はインターネットでお台場デモをみてたようです。