魂魄の狐神

天道の真髄は如何に?

◆◆【我「老子」の私見を綴る】◆◆洪徳第四十五

2012-05-23 14:26:02 | 学問

洪徳第四十五

大成若缺、其用不弊。大盈若沖、其用不窮。大直若、大巧若拙、大辯若訥。躁勝寒、靜勝熱。清靜爲天下正。

大成は欠くるがごとくにして、その用弊れず。大盈は沖しきがごとくにして、その用窮まらず。大直は詘するがごとく、大功は拙なるがごとく、大弁は訥なるがごとし。躁勝てば寒、静勝てば熱。清静は天下の正たり。

立派な人物は一見すると頼りなく見えるものだが、用いれば目覚しきものがある。立派な人物の才気は、汲めども、汲めども用いて尽きることが無いものなのだ。本当に真っ直ぐなものは曲っているように見え、本当の巧みは痴劣なように見え、本当の能弁は口下手のように見える。忙しく動けば寒さを凌げ、じっとしていれば暑さを凌げる。穏やかにして落ち着いていることが世の中を治められるのだ。


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