お道と臨床と~心づくりの処方箋~

天理教と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.

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2005年12月16日 | 家族
毎日弟と交代で祖父の見舞いに行っています.83歳なので退屈な病床生活は痴呆の最大の敵です.入院を機に一気に痴呆が進んでしまう高齢者もいますので,頭にもおさづけを取り次がせていただくようにしています.
今日が何日かを間違うなど見当識がややズレている部分はありますが,本人は早く退院したがっていましてその思いが強いあまり時間の認識が先行しているのだろうと思うので特に病的とは思っていません.

そういえば痴呆が認知症という言葉に変わったのはいつの頃からだったでしょうか.私は認知症という言葉は適切でないと思っています.認知は物事を認識するために必要な知覚・記憶・学習・思考などの過程であり,抽象概念であって症状ではないのです.したがって,認知症という言葉は適切ではありません.認知=cognitionですが,認知症=dementiaです.英語表記をみてわかる通り全然共通点がないでしょう.かといって痴呆という言葉はどうもご老人をバカにしているようなイメージが拭えませんのでこれも微妙です.何かいい呼び方はないでしょうかね.

話がそれましたが,早く退院してくれるといいです.長くいるとボケてしまうかもしれませんので.

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