お道と臨床と~心づくりの処方箋~

天理教と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.

学生のレポート

2006年07月29日 | 仕事
1週間ほど前ですが学生のレポートが学校より届きました.
40数名のレポートを読んで評価しなければなりません.
大変な作業ですが,これも講師の責任であります.テストにするんだったと後悔している節があることは否めませんが・・・.

まず,提出さえすれば単位はあげようと思っているので,とりあえずは全員クリアです.
あとはレポートの内容が評価対象になります.出席と提出で約50点としたので,残り50点がレポートの点数となります.
予定では5段階で評価され,10~50点が与えられます.低い評価はつけることは心苦しいのですが,真面目に一生懸命レポートを書いてくれた人がバカを見ることのないよう,評価はきちんとつけねばなりません.

レポートは量的にはA4用紙1枚程度なので,そう多くはありません.
今半分くらい採点したところなので,来週中くらいには終わると思います.

採点していて「来年はテストにしよう」と思いました.
学生が望むのでレポートにしましたが,レポートはこちらの費やす労力が大きすぎます・・・.

誕生日

2006年07月28日 | お道
ある人が引き出しの守護によりこの世界に誕生したとき,どれだけの人が喜びの声をあげたでしょうか.人間のみならず親神様もお喜びになられたことと思います.それは私も同様です.私もその日からちょうど27年の歳月が流れました.

私はたくさんの人に見守られ,神様のご守護を受けて今日まで生きてきました.今でも祝ってもらえると嬉しいものですが,誕生日とは本質的には感謝する日です.自分を産み育ててくれた両親に,見守ってくれたたくさんの人に,ここまでご守護くださった神様に「ありがとう」と伝える日であると思います.特に両親,祖父母なくしては私という人間は存在しません.それは絶対的な真理です.親あっての自分であることを自覚して孝行につとめたいものです.

誕生日,それは自分という人間を産んでくれた両親に感謝し,今なお生かされていることを神様に感謝する日です.

友人の誕生日

2006年07月28日 | Weblog
昨日は私の友人の誕生日でした.彼女は高校のクラブの同級生として縁がありました.その後,同じ大学の専攻に進学したので長く交友関係が続いています.彼女と私は誕生日が1日違いなので,私がお祝いのメールを送ると,翌日にはお祝いのメールが返ってくる,そんなやりとりが大抵あった記憶があります.

しかし,今年はなぜか送るのを忘れてしまいました.覚えていたのですが,昨日だけ忘れてしまいました.今朝気がついて「おめでとう」とメールしました.今返信がきましたが,彼女は昨日で修養科を修了したようです.節目の日に誕生日を迎えられてよかったのではないでしょうか.大勢の人に祝福されたのかもしれませんね.

旧友とはなかなか会うことが適わない歳になってきましたが,機会があれば,また天理で昔話に花を咲かせたいですね.

こどもおぢばがえり

2006年07月27日 | お道
昨日から天理は「こどもおぢばがえり」で賑わっているでしょうね.
毎年7月26日の月次祭終了後から8月4日まで行われ,多くの子どもたちが世界中からおぢばに集います.今年はおやさま120年祭の年なので1日延長されて8月5日まで行われるようです.

私は帰参予定はありませんが,多くの喜びがおぢばで生まれることでしょう.
せめて私も子どもと接することがあれば,喜ばせてあげて,その喜びをおぢばに届けたいものです.
(子どもと接する予定もありませんが)

うちの教会も私たち兄弟が子どもの頃は毎年こどもおぢばがえりに帰参していました.私も学校の友人を誘って連れていったことも何度かありました.とても楽しかったのを覚えています.自教会でバスを出していったこともありました.当時は何とも思いませんでしたが,今思うと父は大変だったなぁと思います.子どもを十数人引き連れて,しかも人様の子どもまで数日間預かるわけですから,気苦労も多かったろうと思います.子どもだった私たちはそんな父や引率者の苦労を考えることもなく無邪気に遊び続けるだけでしたが,それを見守ってくれていた彼らの思いがあってこそ,楽しく過ごせていたのだなぁと思います.引率で帰参される方,応援しています.

今日は子どもの喜びを自分のことのように喜び,共に笑ってくれた父の姿を思い出しました.自分もそんな親になりたいものです.

反抗期のない子ども

2006年07月26日 | 心理学・精神医学
先日,反抗期のない子どもが増えていると友人と話していました.
母親は得意げに「うちの子は素直ないい子で反抗期もなかったのざますよ!」などと言うようですが,ちょっと待ってください,お母さん!!

反抗期がないことは決して喜ぶべきことではないのです.子どもはだんだん親に頼ることなく自分の力や親以外の自分で築いた関係の力を借りて物事を成し遂げようとします.その過程で,親に反抗するというのは子どもの大事な自己主張の機会であり,特にそれを言葉で反抗できることが大事だと私は思います.自分の考えや気持ちを言葉で表現することは社会で生活していくには必要不可欠なことです.それをこれまで自分を守ってきてくれた親との関係の中で訓練していくのだと私は思います.中には責任転嫁や言い訳も含まれていると思いますが,自分を守るためにはある程度これらのスキルを使えることも必要です.ですから,非行に走るほどではまた困ってしまいますが,親が言ったことに素直に従わないで自分はどうしたいかをきちんと言える反抗期を通過することはとても大切なことだと思います.

最近,リストカットをする中高生が増えていますが,彼らの中にはおそらく反抗期がなかった子もいると思います.リストカットする人が皆反抗期がないわけでは決してありませんが.彼らの中には自己主張の一環としてリストカットをしているケースもあります.自分のことをもっと見てほしい,自分がどんな思いをしているのかを気付いてほしいといった主張が意図されていることもあるのです.反抗期がなかった子どもは,親の言いなりに過ごしてきたわけですから,自分がどうしてほしいのかを言葉で主張することができません.自分のことを相手に伝えるのに言葉を用いてきちんと表現できること,それは大事な能力です.

反抗期は親からすると生意気に思えるかもしれませんが,いっちょまえに自己主張するようになってきたなと子どもの成長を喜んであげたいものです.反対に,反抗期がないような子には「自分はどうしたいのか」「どう考えているのか」を表現する機会を与える言葉かけをしてあげたいものです.ですから家族の団欒の時間は週に数回はあるといいでしょう.

最後に,誤解のないように言っておきますが,反抗期がないとリストカットをするようになるということでは決してありません.


祖父が入院

2006年07月25日 | 家族
数日前の話ですが,祖父が入院したそうです.
心臓の調子がまた悪くなったとのことで心配です.
元気は元気なのですが,何分齢84歳になる身で心機能は普通の人より弱っているらしいので,心配なのです.

一応来月6日に天理から三男が連れて帰ってくる予定になっていますが,ちょっとまだわかりません.とにかく元気になって帰ってきてほしいなぁと思っています.

余談ですが,私の筋肉痛はおさまりました.私もなかなかどうして若い肉体をもっていますな.ありがたいことです.

筋肉痛

2006年07月24日 | Weblog
運動不足のツケがやってきました.予想通り筋肉痛です...
階段昇降などつらいです.まだ翌日に筋肉痛がくるのでよかったです.

筋肉痛でしたがルーチンの筋トレはしっかりやりました.
明日はもっと身体が痛い気がします.

水神社の祭り

2006年07月23日 | Weblog
今日は近所の水神社の祭りでした.
神輿や山車が出て地区内を一周するお祭りです.

私は高校から天理に行っていたので,実に12年ぶりでした.ここ2年は実家にいたのですが,担ぎ手が集まらなくて中止だったのです.そんなわけでかなり久しぶりの祭りでした.

朝10時に神社から神輿が出ましてちょっと進んでは休憩が入りジュースやお菓子などが振舞われました.私は中学生以来だったので,月末に27歳を迎える今ビールを飲んで神輿を担げるということを楽しみにしていました.しかし午前中どこを廻ってもビールが出なくて少し残念でした.

午後はビールが何箇所かで振舞われおいしくいただきました.神輿もかなり激しく揉んだりしましたので肩や腕をかなり使いました.病院ではカルテより重いものはほぼ持たないので,お世辞にも肉体派と言える身体はしていません.明日は間違いなく筋肉痛だと思います.

かなり疲れましたが,やってみるとかなり楽しかったです.こういう民間伝統行事は地域社会が希薄化している今だからこそ失われてはいけないものだなぁとつくづく思いました.

ちなみに次男と四男の彼女も来まして,夜は餃子を一緒に食べて帰る予定です.

ハウルの動く城

2006年07月22日 | Weblog
昨晩9時から地上波放送を見たのですが,私は1つ勘違いをしていました.
「ノーカット」と新聞に書いてあったので,CMなしの連続放送かと思って構えていたのですが,始まってみるとCMが普通にあり,不思議に思いました.

それで気がついたのですが,実は「ノーカット」って「CMなし」ということではなく,「映画本編をシーンカットすることなく,全部放送しますよ」という意味だったのですね.よく考えてみればあれだけの人気映画をスポンサーなしで放送できるわけないですよね.大赤字になってしまいます.

作品自体は,私の感想としては予想通りイマイチだったかなぁという感じがしました.ハウルは前作の千と千尋の神隠しのハクとほぼかぶっていますし(変身してぐったりするところとか),ソフィーが視覚的にみると女の子とおばさんとおばあさんが混在していて,徐々に若返っているのかな?とも思え,パソコンを多少いじりながら見ていて見逃した箇所があるせいかもしれませんが,終わってみるとなんだったのかなぁという感じです.ビデオに録画したので,また機会があれば見てみようと思います.

今夏,上映の「ゲド戦記」はおもしろそうですね.大学2回生くらいのときに,「ゲド戦記Ⅰ 影との戦い」を読んで心理学的に考察しなさいというレポートがあり,子供時代のゲドには出会ったことはあるのですが,中年期のゲドははじめてです.特に映画館に足を運ぶ予定はありませんので,レンタル開始か地上波放送を待ちます.前者だと1年,後者だと2年くらいでしょうか・・・長いですね.

おぢば帰りと友人の結婚式

2006年07月17日 | Weblog
いってきました.おぢばは2月以来です.神殿参拝して急ぐ理由もないので三殿をゆっくりとまわり,のんびりと過ごしました.

15日の夜は高校の友人と飲みました.数年ぶりの人もいました.昔懐かしい話に花が咲き,とても楽しい時間を過ごすことができました.夜7時くらいから深夜1時くらいまでずっと飲み続けていたので,翌日はかなりしんどかったです.

16日は大学の友人の結婚式でした.伴侶となった女性とは大学からの付き合いで交際して7年目の結婚ということでした.私もよく知っている人です.前日に飲みすぎたということもあり,身体はだるく体調不全といってよかったと思います.それでも天理からスーツを着て京都へ行き,受付もやりました.

式は人前式でした.新郎新婦や両家の親を見ていると,何故か私まで熱いものがこみ上げてきて涙がちょちょぎれそうになりました.別に私は彼らを育てあげたつもりはありません.それでも今日ここに至るまでの彼らの思い,両親の思いなどを考えるとそれはそれは感動を覚えずにはいられなかったのです.さすがに,友人の結婚式で涙を流すわけにはいきませんのでここはぐっとこらえましたが,この調子だと兄弟の結婚式には号泣間違いなしですね.やれやれです.自分のとき(来ればですが)もきっとその場にいない父の思いを感知した途端,涙があふれてしまうのではないかと思います.そういえば父が出直して2ヶ月ほどした頃に父の友人の結婚式に父の代わりにいったのですが,そのときも何故か私は号泣していました・・・.まぁ私の話はおいておくとして,そんなこんなで結婚式や披露宴はとてもよかったです.しかし披露宴で抜き打ちで私にスピーチが回ってきたときは「ハメられた!!」と思いました.そういうものは前もって言っておけよと思いつつ話をしました.

その後二次会が京都駅付近であり,披露宴には来ていなかった大学の友人が何人か来てプチ同窓会のようで楽しかったです.10時15分に終わって,バス停に行き,40分発の夜行バスで帰ってきました.

友人の結婚式にいったのははじめてでしたがいいものですね.新しい始まりのときに立ち会えてそれを祝うことができるというのは素晴らしいことです.私もいつかそんな節目のときを迎えたいものです.

そして今日は月次祭です.疲れていますが,頑張ります.

燃えつき症候群 その2

2006年07月14日 | 心理学・精神医学
バーンアウトの予防についてからですね.前回はストレスモデルで考えるとよいという話までしました.ストレスに対処していく方法をストレス・コーピングといいます.

(1)ストレッサを解消・軽減する方法
(2)ストレスを解消・軽減する方法
(3)ストレンを解消・軽減する方法

(1)とは,ストレスの原因を弱めたり取り除いたりするということです.たとえば上司から要求される仕事が多くてつらいのであれば上司と話し合って仕事の量を減らしてもらうとか,人間関係がストレスの原因になっているのなら人間関係をうまく維持していけるように対人関係スキルを高める訓練をして原因を排除するとか,対策を考えたり計画を立てたりして直接的にストレスの原因に働きかけるものです.今の例で仕事を他の人に頼んだり,人と話すのを避けたりといったことはストレッサは減るかもしれませんが,直接的に解決にはならないので回避的方法となります.

(2)とは,実際に感じるストレスを弱めたり解消したりする方法です.いわゆるストレス発散ってやつです.お酒を飲んだり,友達に愚痴を言ったり,煙草を吸ったり,カラオケやボウリングなど余暇的活動で溜まっているうっぷんを晴らす方法です.これは多くの人が取り組んでいることだと思います.またストレスの閾値を高めることも大切です.同じ出来事でもまったくストレスに感じない人もいればストレスに感じる人もいます.ストレスと感じる刺激の最小値を高めると,状況は変わっていなくとも以前より確実にストレスを感じなくなります.これは,性格や考え方の問題なので,ある種の転機や転回がないと難しいかもしれません.素晴らしい考え方に触れるとか,カウンセリングで自分の考え方のクセに気付いて修正するとかですね.そういう意味では,お道や認知行動療法はオススメです.

(3)とは,ストレスを受けた結果生じてきた症状に対処する方法です.バーンアウトの症状が出てきてしまったであれば,自分自身の生活や仕事を振り返る必要があるでしょうし,上司や友人に相談してこれ以上進行しないようにしなければなりません.疲労にはよく睡眠をとることが対策になるでしょうし,気持ち的に落ち込んでしまったのであれば,話を聞いてもらったり別の見方を与えてもらうことが助けになるかもしれません.仕事にやりがいをみつけられない場合も同様です.最終手段はお薬の処方を受けることです.抗不安薬や抗うつ薬,睡眠薬などを処方してもらえばとりあえずはある程度の機能回復はのぞめます.

以上,前回と合わせてバーンアウトについて簡単に述べてみました.バーンアウトは進行性のストレス症候群です.それゆえ自分自身に対する仕事への取り組み方を日頃から意識しておかないと,知らず知らずのうちに自分の態度が変わっていて,それを周囲から指摘されたり,患者さんや対象者さんのあなたへの態度が以前と変わっていたりということが起こってくるかもしれません.お互い気をつけましょう.

皆さんはどんなストレス・コーピングをしていますか?