お道と臨床と~心づくりの処方箋~

天理教と臨床心理学の視点を含めて,まおという人間が考える日々の通り方や考え方について綴っています.

虐待

2006年08月19日 | お道
今日は確か友人の誕生日です(おめでとう).誕生日の数字を入れ替えて語呂読みすると名前になるらしく,覚えやすくて便利だと前回会ったときに言っていました.彼は高校の同級生で,同じ学科に進学し,卒業後は公務員となり,現在は某児童相談所で働いています.虐待が増加する中,仕事は決して楽ではなくとても忙しいようですが,それでも毎日頑張っているようです.同じ信仰をもつ友人が立場は違えど,人救けに尽力していることを嬉しく思います.私同様彼も守秘義務を背負っている職柄なので,詳しくは知りませんが,ひどい虐待が多いみたいです.

以前にも言いましたが,虐待は世代間連鎖する現象のひとつです.虐待されて育った人,親の愛情を目一杯受けないで育った人などに多い傾向があるようです.子どもを授かりたくても授からない人もいる中で,せっかく親神様から授かった子を,命を,大切に精一杯の愛情を込めて育てられない人がいることは哀しいことです.しかし,その人自身も親からそう育てられなかったのでしょうから,虐待者となる親も被虐待者となる子ども同様その哀しさを通ってきているのでしょう.

自分も通った道でありながら,子どもにもまた同じような道を通らせてしまう・・・よい道ならいいのですが,よくない道はできれば避けたいものです.それを避ける道,いんねん切りの道,身上・事情の根を切る道,それが信仰であると私は聞かされています.

(関連記事;いんねんや世代間連鎖は断ち切れるのか?親の背中

最新の画像もっと見る