真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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次々と翻る刃を返しつつ『プリンセスハーツ初恋よ君に永遠のさよならをの巻』

2009-08-04 | 読了本review
本日はルルルの新刊で

高殿円さん『プリンセスハーツ初恋よ君に永遠のさよならをの巻』
 10年に一度の賭博祭の最中、アジェンセン公国北部ナンセで起こった
 継承問題に決着をつけるべく、ジルとルシードはそれぞれの思惑で
 秘密裡に進めていることがあった。祭りの終焉に待つものは?!

誰も頼らず己の才覚でのみ戦うジルの為、
賭博祭で行われるトーナメントの勝利をと誓うルシードを
襲ったジルからの急使

トーナメントの相棒であるヒースをなんとか説伏せ、
離宮に戻ってみると待っていたのは
ナントの継承問題をまとめるべく訪れた
オズマニア王の懐刀と呼ばれる王子オーク。

オズマニアは自らが押す候補者に
王女ケティクークを降嫁させ、
ナントを属国化されようとします

対してジルが立てた候補者・サラミスは
前領主の孫に当たりますが、
王子と同じ13才の少年。

ジルとオークは互いに自国の利益の為、
知力を尽くした駆引きを展開しますが、
二人に止めを刺したのは、
謀略よりもトーナメントで決着をとする
ルシードの一言でした。

王権とは神から授けられたもの、
駒遊びのように語ることは不敬だろう。

全てはトーナメントの結果に委ねられたのだ

10年に一度の賭博祭を舞台に
ナンセの継承問題に決着が着く本巻は
様々な人が初恋に別れを告げて幕を閉じます

ナントの継承候補となったサラミス、
彼の叔父にして幼馴染のグレイスニー、
オズマニア王女ケティクーク、
オズマニア王子オークの隠された思い。

次々に押し寄せる難問を
ジルがいかに乗り切るかが楽しいシリーズですが
要所要所で戦いしか脳がないといわれる
ルシードのカリスマ性が垣間見え、
それぞれに偏ることなく
ドキドキされられて面白いですよ

ナントの継承問題はケリがつきましたが、
オズマニアを発起人とする国家会議への誘い、
シングレオ騎士団からの挑戦状と
更なる難問が二人の前に立ちはだかります。

次はまたまたCD付との事
年末発刊とのことなので
続きを楽しみに待ちたいと思います

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