空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

韓国・現政権の現行方針はしばらく継続の見こみ

2019-09-11 21:02:36 | Weblog
読売新聞 対日強硬路線、文政権内で勢い…米の懸念逆手に 2019/09/10 07:23

韓国の文在寅政権が対日強硬姿勢をとるのは、支持層の左派に根強い反日感情を考慮しているためだ。無党派層の若者らがチョ氏の法相任命に反発する中、来年総選挙を控える文政権は支持層のつなぎとめを迫られており、今後日本への対決姿勢を一層強める恐れがある

 個々の層の動向を見るべき必要があるぞ、と示唆されているわけだ。無党派層の若者 だ か ら 「タマネギ男」の法相就任に反対するのか? いやあ、失業率が高い中、権力者への忖度があまりに…ということで”無党派になった”という人たち、なんてのは考えなくてもよいのか。既に支持者じゃないからしったこっちゃない、というわけなのか。いや、程度問題だが、国民の総意としての政府であるという偽装を、そんなに簡単に放棄してもらっても困る。

韓国ギャラップの世論調査によると、9月第1週の文氏の支持率は43%にとどまり、3週連続で不支持率を下回ったが、与党「共に民主党」の支持層に限ってみると、76%が文氏を支持している。文氏がチョ氏の法相任命を決めた理由として「原則と一貫性」を挙げたのも、支持基盤を意識した発言だ

 支持者層の忠誠心は厚く、これを大事に思うのは人間として常識の線でもある。

「来年春の総選挙が終わるまでは、支持層の反発を招きかねない日本への譲歩は難しい」(外交筋)との見方が有力だ

 そういう国内事情があるんです!というのは、まあ、友好国に対してなら、ちょっとは融通してくれよ?!と言う要請は通るだろう。見返りを用意するのが大変そうだが。で、何を見返りにしてくれるんですって?と伺いますよー、というのが今の日本政府の立場だろう。

日米韓の連携を重視する米国は破棄の撤回を韓国側に求めているが、文政権はこうした米側の懸念を逆手に取り、協定が実際に失効する11月下旬までの間、GSOMIAを交渉カードとして最大限利用する構えだ。米国を通じて日本に圧力をかければ、日本政府による対韓輸出管理の厳格化を撤回させられるとの強硬路線が政権内で勢いを得ている

 いやあ、その、『お前が、オレに抜けてほしくないっていってたグループ、オレは抜けるって宣言したぞ! オレに戻ってきて欲しければ、お前が何をすべきか、ま、分るよな?』というのは、交渉とはいわないのじゃないかなあ…。

朝鮮日報 韓国・外交部日本担当局長が異例の訪米 GSOMIA問題協議か 2019/09/08 17:54

韓国外交部の金泰珍(キム・テジン)北米局長と金丁漢(キム・ジョンハン)アジア太平洋局長が5日に米ワシントンを訪問し、米国務省の当局者らと韓日の対立問題などについて協議していたことが8日、分かった

韓米関係への影響を懸念する声が上がって以来、韓国政府の高官が訪米したのは初めてとされる。韓国外交部で日本を担当するアジア太平洋局長が北米局長の訪米に同行するのは極めて異例

両氏は韓国政府が米国の反対にもかかわらずGSOMIAの終了を決めたのは日本側の責任が大きいと強調したとみられる。また、日本が対韓輸出規制措置を撤回すれば、韓国もGSOMIA終了措置を再検討できるとの立場も説明したとされる

 この段が正しいなら、延々繰り返された米国の要請に対してゼロ回答ということで、いやあ、頑張りますなあ。



 そして、一応、GSOMIAの失効は年内であるところ、そこまでに翻意してくれよ(特例で何とかせんこともない)という示唆がまあなきにしもあらずのところ、来年春の総選挙までこの方針を変えることは困難である、ともある。うんこれ詰んだ。







 …うちの鳩山政権の時には、首相アドバイザから外れたヒトが、外れた順にあれこれ放言する…というコースだったかと記憶するが、なにやら韓国では現行のアドバイザがあまりに元気にお喋りするらしいのである。

 でまあ、民間の雰囲気はどうでしょうねえ、と思ったりするが、やや田舎に属する都市の例:



Ronza [41]優しすぎる韓国人、日本批判一色の光州で 伊東順子 フリーライター・翻訳業 2019年09月10日

「日本打倒」の横断幕が並ぶ街
 それとは別のことに気づいたのは、食事の後で光州市の中心地を歩いた時だった。メインストリートの両側にかかげられた、たくさんの横断幕。よく見ると、そのほとんど全てが日本批判だった


「反省も謝罪もない不良国家日本打倒!」「日本の経済侵略に対抗して、学生に植民地支配を教える授業をします」「NO ボイコットジャパン 歴史歪曲、経済侵略、韓半島の平和妨害 安倍政権と賦役者自由韓国党は地球から出ていけ」「歴史歪曲、平和妨害、経済報復 日本アウト! 植民支配 精算しよう」「ボイコットジャパン 行きません 買いません 歴史的真実を否定する日本打倒!」

 ああ、こりゃだめだ。

なんということだ。ソウルや釜山では、ここまでぎっしりと横断幕が並ぶ光景は見たことはない。ソウルでは観光客に配慮して、フラッグなどが撤去された街もある。また、最近は「NO JAPAN」が「NO ABE」になったりもしている。でも、光州は違っていた

地元の人は逆だ。ハングル文字がストレートに突き刺さる。あれだけ親切にされたのは、日本批判の海の中にいる日本人観光客に、むしろ彼らの方が心を痛めてしまったからではないだろうか

そこで考えたのは在日コリアンのことだ。すでに三世、四世になっている彼らは完全な日本語ネイティブである。日韓関係の悪化では、メディアは在韓日本人と在日コリアンを並べて取り上げることがある。でも、両者を同じように比較してはいけないと思う。両者は全く非対称なのである

 そりゃ非対称だろうよ…。上に挙げられたような「~不良国家日本打倒!」の「日本」を「韓国」に置き換えたような垂れ幕・横断幕なんぞ常設してるあほなところが日本にあるのだろうか? 確かに、そんなもんやったらアホ極まりない。腐れボンクラと、優しく言ってあげるくらいですまそうか、しかしそうした腐れボンクラが堂々と大手を振っているところもあるわけで、そりゃあ全く非対称だろうさ…。



 いやほんとに意味わからん。
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