空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

キリスト教徒は「Boko Haramから教会を護る」+カテゴリ新設

2011-12-31 20:26:01 | ナイジェリア事情
 ナイジェリアのキリスト教徒は,もしイスラミスト・ミリシアの攻撃が続くようなら,自衛するほかに「他の選択肢がない」,教会指導者がいう。The Christian Association of Nigeriaが言うには,Boko Haramはその最近の暴行で以て戦争を宣言しているのだ―。

BBC Nigeria Christians 'to defend churches from Boko Haram' 28 December 2011

 北部のクリスマス攻勢でもって,40人以上が殺害された。Damaturuでは警察とBoko Haramとの衝突が続き,9万人が流出した。
 他方南部のDelta stateでは,水曜朝,イスラム学校に手製爆弾が投げ込まれ,子供6人・大人1人が負傷した。これは警察の言うところでは,走る車から投げ込まれたもの―下手人は不明。

「全国のキリスト教徒コミュニティは適切に対応する以外の方策を持たぬ,もしメンバーや教会・財産へこれ以上の攻撃があるようなら―これが合意内容だ」とはthe Christian Association of Nigeria指導者がいうところ。Ayo OritsejaforがSt Theresa Churchの外で演説する。

 ―そこは首都アブジャにあり,クリスマスの事件で35名が殺害されたところだ。

 彼の言うところでは,攻撃は「キリスト教徒とナイジェリア総体に対する戦争宣言として考えられている」。復讐を求めるようには言わないものの,「キリスト教徒は自衛すべきだ―できる方法で」。

 彼は,ムスリム指導者が対応しなければ,それは「その責任感の欠如」なのであって,キリスト教徒コミュニティは「我々の権利を守ろうという,政府の能力に対する信頼を急速に失ってゆく」のだ。

 グッドラック・ジョナサン大統領はキリスト教徒。平穏を回復せんと,キリスト教・イスラム両指導者と会談を持ってはいる。他方火曜,ナイジェリアのムスリム指導部the Sultan of Sokotoはクリスマス攻撃を非難しつつ,平穏を呼び掛けている。

「私はナイジェリア人すべてに確言したい,ムスリムとクリスチャンとの間に,イスラムとキリスト教との間に衝突はないのだ」Muhammad Sa'ad Abubakar師は言う。

 ただのひとたちに,別に対立するべき理由はないのだ。ことさら自己を,ある一般概念に同一化しようとする者が,自分の定義にそぐわない者を排撃しようとしているだけなのだ,その一般概念の名のもとに。つまり,Boko Haramが独り特権的にイスラムを名乗り彼らの目に非イスラムと見えるものを排撃するのだ。

 ―悲しいことに彼らもまた”ただのひと”の一種ではある。我々への教訓だが,彼らは我々の鏡でさえあるのである。以て我が身を糺すべきであろうか。



 なおナイジェリアは石油産出国なので,実利的意味においても安定していてほしいなあというところ。いや私は感情的に暴力反対のアピールしてますが,こんな贅沢な趣味やってられるのも我々の生活がこんな豊かであるからであってね。

 あとなんかナイジェリア記事が増えた気がしたのでさっき「ナイジェリア事情」カテゴリ追加。

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