空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

人文学と宗教と

2017-11-20 23:05:11 | ノート


 これは一面の真実だろう。

 そしてこれに対して「植物状態は?」「ボケの進みきった状態は?」「脳死状態のうちのばーちゃんは?」と問われたときに、上掲の人文学の定義は揺らぎ、宗教の領域がそこに広がることになるのだろう。そんなわけで、上掲の定義の場合、宗教学が人文学からはずれかねない。

 なお、『そーゆーきっつい状態の元人間についても准人間的に配慮する』というアイディアはある。それで論点や感情を回収しきれるか、といわれると難だが。

 また、そうした配慮からする「人権」を持ち出し、脳死状態の人間についても人文学で相手に出来る―と言うことはできるが、『ん。じゃあ、配慮は適切なところで切り上げようね。資源の問題があるからね』といわれちゃう。資源配分に関する社会的合意がなされたら処分OK!って流れになるわなーってはなし。具体的には身体・知的障害者の殺処分にいたる道。

 そんなわけで、うーん、学部1-2年で、現代応用倫理学の授業をするときに有用なたたき台になるし、近現代史の多少の復習にもなるし、論点として便利かなっ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 見ていた記事メモ(2017-11-20) | トップ | 高校生平和大使の軍縮会議演... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事