空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

とりあえずKAKENとCiniiだ(学生への一般教養教育)

2015-09-25 19:23:08 | Weblog
Togetter 倉山満氏の「日本の中国研究者は「真実」を書けない」理由、「学会のお偉いさんに「君は宋代の何年から何年まで研究してね」と決められてしまう」「すぐに学会から追放される」が反響を呼ぶ。

 なんかわかんないんですけど、こういう、「ぼく、がくしゃです」とかいう人がなんか「うに?」と言いたくなることを言ったら、まずは

Ciniiで倉山満を検索

KAKENで倉山満を検索

 である。
 まあ他分野の事情なんか、なかなか分かりはしないだろうが、憲政史学者の書く論文として以下の如きはなかなかアレなんではあるまいか:

新潮45 「朴槿恵」の言葉を真に受ける愚 (特集 何様のつもり) 「新潮45」33(5), 53-56, 2014-05

 何様のつもりって、そりゃあ大韓民国大統領様でしょうよ。国家元首とかの扱いであって、綸言汗の如しという言葉が適用されるようなひとである。

Will : マンスリーウイル 国会会期中に河野洋平を参考人招致せよ! (総力大特集 河野談話へ怒りの鉄槌!) Will : マンスリーウイル (113), 88-99, 2014-05

 とりあえず僕、任意にクリックしたこの2つの記事タイトル見た段階でおなかいっぱい。
 ここ最近、ものすごい勢いで一般雑誌に煽り成分高めの文章を書いているらしく、どうでもいい人あつかいでよいのではないか。

 …まあ本数で判断してしまうというなら、私もあまりひとのことは言えないのだが。去年は大小取り混ぜて6本か。


 なお、偉い人はときおりコワいことがあり、私も某筋からにらまれたりしているっぽいが、(あまり強烈な権力が存在しない)学者世界のありがたいことには、実力と業績で突破しちまえばたいして問題ないのである。学内政治というものもあるが、これについても実力と業績で押し通ることもできる。

 ありがたいことに、外部資金をとらないと学校自体アレになる、という状況が我々にとって有利に働く。この点についてはありがたいことである。ええ、この点にかけては。

 学内について言えば、まあ上層部に嫌われていたりすると、事務部に圧力がかかって科研費申請をそもそもなかったことにされるとか、不備を無理に衝かれて却下させられるという可能性は否定できないものの、いまどきは電子申請だし、そうそう「学内有力者の圧力」なんぞ利きはすまい。というか、我々を邪魔すると、間接経費が入らなくなるんですからね? 誰の評価が低くなるか、お分かりですね?

 外部資金ということなら、部局長等々のサインと印がないと応募できない書式のものも存在する。この場合、上長みんなに嫌われている場合、応募できない可能性がある。
 が、そんなものを要求されないものも、結構あるわけである。そっちに応募すればよろしい。

 で、そうやってぽいぽい取れると、事務さんとしても、誰が役にたつのかは目で見て分かってしまうわけである。

 さて、こうした外部資金の審査会のひとたちは、当該応募者の分野の偉いさんでないことがあったりする。というかそっちのほうが普通だろう。

 となると、科研費がとれない場合、関連学会上層部に嫌われているんだ!という言い訳が成り立ちえるが、コレに加えて財団さんにも全く通らない…となると、1) 深刻に全方面、見知らぬひとにも嫌われている か、2) そもそも採用水準に達しない か、ということになろう、簡単には。

 ま、わたしも、採用率3,4割くらいしか取れていない程度の水準なので、あまり大きなことも言えませんけど。

 …問題は、巨大な利権が関わり、ピアレビューしようったって、その権力者さん以外にないだろう…!というような分野にありえる。

 で、中国史って、そんな巨大利権が絡む恐るべきところだったでしょうか? とてもそうは思えないのだが。

 なお意気に感じたものをここにメモしておく:



 すばらしい。
 こちとら中二病状態で人生生きとるんだ、と胸を張って生きようではないか、と心強く思う。

 あと時事ネタ:


 ウム(※さいわい学会の主流になりようがないので、漏洩してマズイ情報まではアクセスできないひとが頷いた)。

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