空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア:首都で自爆テロ発生

2009-01-24 22:01:07 | ソマリア関連
BBC Bomb attack hits Somali capital 24 January 2009

 ソマリア首都モガディシュで自動車爆弾自爆テロ。AU軍詰め所まで200mの警察チェックポイント近くで,高速で接近してきた自動車がバスに突っ込み,起爆。警官1名,民間人15名死亡。ひどく負傷した38名ほどが病院で手当を受けている。

 AU軍報道官Barigye Ba-hoku少佐曰く,「反抗勢力は無辜のソマリ民衆だけを殺戮している」。

 警官駐在所を直接狙うこともできない,AU軍詰め所に攻撃しかけることもできない,ほぼ民間人のみを殺戮する―ソマリアの「聖戦士」はイラクの同僚たちと同レベルに堕ちたようです。
 まーあとはアフガンの同僚たちとどう比べるか,ですが,あそこの反乱勢力のひとたちは麻薬栽培密造流通の元締めでアガリ取ってる点,海賊のアガリかっさらって生きてるソマリア「聖戦士」団と同レベルではありますねー。

 あーいや,ちゃんと非武装の部族を武力制圧して支配して生きてる,ちゃんとした武装盗賊団レベルのひとたちもいますけどね,ソマリアでは。

 どっちがどれほどどうレベルが低いかって言うのは,個々人の倫理観によっていろいろ評価が異なるかと思います。

---------以下第一版
 ソマリア首都モガディシュの警察検問所で爆発事件。警官一人と13名の民間人が自爆テロで死亡。現場はAU軍監視所近く。背後関係は不明。

 BBCの記事本文は極めて短く(あーあの,ソマリア/ソマリランド事情を知りたいとか言ってた方は,例えばこーいう記事を翻訳プログラムに掛け訳文をチェックし英文と訳文との論理的関係を追究し…というような作業をしてみることを推奨。英語の勉強になります),背後の事情は分からぬままとか言われてますが―自爆テロという点に注意があるべきです。

 本blogの過去記事検索を試みてくださると分かると思いますが,ソマリアで,自爆テロは極めて珍しい事件です。この2年ほどで5件ほどあったかどうかです―私のチェックの及ぶ限り。しかもうち1件は首相官邸を狙った,「大物」狙いです。

 普通考えて犯行側は反乱組織ですが―彼らは,たかが警官詰め所如きに14名も殺せる爆弾しょって突っ込むなんて,そんなイラクじみたまね,してきませんでした,基本的に。

 驚くべき変化です―当初は(2年前)首都の反政府側は,首都に塹壕ほって正面切って市街戦やってたんです。
 その後Hawiye氏族が抜けて,イスラム法廷残存勢力+アルシャバブが迫撃砲や機関銃を駆使してエチオピア軍とゲリラ戦的交戦を続けてきました。
 暗殺も多々ありました。けど,それは数人がピストルもってターゲットにこそっと寄っていって死ヌほど鉛玉叩き込むってスタイルでした。

 自殺前提だなんて,そんな攻撃はほぼなかったのです。
 それも,高々警官1人を殺すために”戦士”一人を”使用”するような,そんな非効率的なことは―。まして民間人というのは,この場合,政権側に殺させ,宣伝に利用するための”もの”であって,警官1:民間人13だなんてバカな比率だなんて…。

 …こうした事件が続けば,ソマリアもイラク化するってものでしょう…。
 ……なんでARSたちが手打ちしようとしてるのか分かってないな,若造たち…。

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1 コメント

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Garowe Online 13 killed in Mogadishu violence triggered by suicide bomber (teiresias)
2009-01-25 20:26:08
モガディシュ地元政府officialのAbdifatah Shaweyeは,自爆テロ反は”明らかに外国人”であると主張。当然の事ながら地元族長達・宗教指導者たちはこの攻撃を非難する。
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