空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「消極的自民党支持」云々

2020-12-29 01:12:34 | Weblog


 小沢一郎先生なら「ウム、俺がいなくなっては、抜け殻のようだわい」などと言うかもしれない。
 さて。



「自民も全然経済良くしてないよね」という突っ込みに明確な答がなく」については、個人的な経験からは「全然経済良くしてない」の「全然」の定義に課題を見出す。

 消費増税直前までの安倍政権下の、株価は基本的に好調であった。だから私に株式投資・為替投資を勧めてきた者がいたわけだし、その彼はアベノミクス崩壊後の大暴落時に大儲けする理論を構築していたというのだから、つまり暴落できるほどに好調だったわけである。

 しかしこれを「経済を良くした」と判定してはならない、というのが反アベ主義者の主張であった。

 また、新卒学生の就職率は基本的に改善傾向にあり、次年度のほうが良い、と信じることさえ可能だった―というのが現場の感覚でさえあった。これについても、「需要を先食いしているだけだよー!」ということで、就職率が良さそうに見えたのは単にごまかしの産物でしかない、という解釈であった。

 事例数が少ないにせよ、こうした認識であれば、そりゃあ「全然経済良くしてない」は可能だが、さてその判断はどのように一般化できるか。その一般化の範囲に少々疑問なしとはできないだろう。

 消極的自民党支持者を掘り崩したらどうだろう―という提案について
 


 という反応があったようだ。これについて



 などともある。ここでは「この期に及んで」をきちんと受け取って解答すべきかもしれない。そうするだけの必然性はあんまりなさそうだが、国語の読解問題としてはありえる。

 特に現段階で「この期に及んで」は、それなりに理解可能だ―特別給付金おかわりは、そろそろ三度めの構想が発表されてもよいころだった、などと。

 …うん、だから、自民党が言うことにいちいち反対を言うだけのひとたちではなく、もちっとビジョンを示してくれるところがないかなあと、そういわれているわけだけども。

 そうしたことを読み取らず・読み取れず、嗚呼戦後最悪政権自民党がこの世にある不幸よ! 我と我を知る者ばかりがこの真実を知るのだ! 世の中はこれほど明々白々たる事実を如実に見るだけの知性を、なんと欠くことか! と嘆くのは、まあとりあえず、民主主義体制下における政治運動ではなさそうだよねえと、まあ、そんな感じ。



 もう、わかってて煽ってるだろ、というレベルかもしれない。「「他に選択肢があるならとっくに鞍替えしてる」」という発言ができる時点で、「最低最悪なことは明々白々で、どんなサルが運営してもそれ以下になりようがない最悪政権から政権交代する以上、よくなる以外のなにごともありえない」という「真実」にかけらたりとも気づけない―という判定なのだ、「ちゃんとした理性のある人々」にとってみれば。どういう理性であるかというのはまあさておき。
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