空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

(日記:2014年12月衆院選)

2014-12-17 00:51:17 | Weblog


 こういうロックンロールな生き方って、あこがれますよネ。
 まあ私は「落ちろ、牧場長ー!」とかシュプレヒコール上げながら選挙速報を見ていましたが。


 
 唯一神のお力が炸裂した模様。
 うん。唯一神さまは苦労人だし。こうした手柄くらい、いくらでも持っていけ、という気がする。

Togetter 海江田氏の落選は唯一神又吉イエスの効果だったことが判明

 こちらを見ると、『ネタ候補に入れるような不見識のせいでこんな事態に立ち至った』と非難する声がある。それはそれで尤もなのだけど、唯一神さまは、「ダメだと思える状況でもあきらめない」「自分の信じたことを貫き通す」「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ! 帝王に逃走はないのだー!」を超地で行く、小中学校道徳教育の精華という意味では世の大人たちの期待するある意味での理想形であり、厨二病のまま大人の時間を駆け抜けるという意味では世の大人たちのある意味での憧れである。

 彼を見る目に憐憫が混じるのは、彼の子供っぽさ、馬鹿さ加減を哀れんでのことであり。
 彼を見る目に温かみが混じるのは、彼が、我々の多くが失った夢を生きていることにある。

 確かにこの件は政治に関わることであって、「政治的正しさ」等々の基準で語りたくなる向きもあるだろう。牧場長を落選させた動因かもしれない唯一神を非難したくなる気持ちも分かる。

 だけれど、政治というのは、各勢力の利害の妥協点を見出す、現実的な・多様な力の調整の場でもある。

 唯一神さまは、夢の世界を生きている(現実の彼の生活は非常に困難であるけど―今回も供託金没収だ―一般人が国政選挙に打って出たらどうなるかという実例でもある)。
 だけれど、支持者は彼の夢を買っている(わたしもそうだ)。
 それは極めてちっぽけな生産量であり、極めてちっぽけなニーズであるけど、現にそこにあり、ちっぽけながら力を持つ。そしてその力は、単純に数だけみれば、最大野党党首を仕留めるほどになったのだ。

 ある意味では、我々の民主主義の健全さを示すものではないだろうか、これは。
 共産党候補にも確実に負けるような得票数しか見込めないにも関わらず選挙に打って出る「馬鹿」がのうのうと(?)生きていられるし、そんな馬鹿を支持する「アレ並の馬鹿ども」がこの程度の数はあり、やはりのうのうと生きている。そうしてそんな庶民の多少の夢を奪った企業の片棒担ぎを仕留めたのだ。

朝日新聞 最後の当選者は菅直人元首相 比例で復活 2014年12月15日03時12分

 民主党の菅直人元首相(68)は、東京18区では敗れたが、比例代表で復活当選が確実となった。菅氏は2年前の衆院選でも、自民の土屋正忠氏(72)に敗北し、比例復活していた
 
 しぶとい!
 しかし、当選しなければただのひと。ここは元首相として最下位当選なんて恥だろうとか何を言われようとも、徳俵いっぱいまで粘ってぎりぎり当選を確保した努力と幸運を賞賛すべきところと思う。山本太郎にアタマがあがらないくらいに落ちぶれ果てようと、とにかく議席を持っていなければ(本人にとって)話にならない。

 まあ私は「落選しろ、菅ー!」とか(ry 「ざまあみろー!」とか(ry

 あとまあ、牧場長が復活していたほうがよかったよなあと私も思いますけど、地獄に投げ込まれるのを回避しても煉獄の中ですからねー。元首相のど最底辺ゾンビ復活、反党行為の疑惑つきで、仲間は悪い意味でネタなたったひとりだけ。何を言っても国政的には「はいはい。くまくま」みたいに流される立場。私なら引退する。



 個人的に一言で纏めると、「可もなく不可もなく」だろうか。落ち着くところに落ち着いたなと。政治の季節というより、まずは経済が決定要因。食えるかどうか、納得して食えるかどうかが問題であって、よりマシに食えそうなところに投票した。ところが、そればかりではどうも不安が残るので、共産党に一時的に政権監視役を割り当てた。どうせいまどき共産党はこれ以上の拡大はできまい、多少勝たせておくのがよい―というあたりか。
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