空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

日本、商業捕鯨再開かという記事に接して

2018-12-21 11:03:02 | Newsメモ


BBC Japan 'to leave whaling commission to resume hunting' 20 Dec 2018

 オーストラリア沿岸での無闇なサメ殺害などを思うに、それなりに合理的な海洋資源保護利用を策するべきところ、双方耐え切れなくなっていまのざま、といったところか。

Japan plans to leave the International Whaling Commission (IWC) to resume commercial hunting, media reports say.

The government told its MPs of the decision, NHK reports. There has been no official confirmation of the move


 まあ、まだ公式確定ではない、とは。

A number of coastal communities in Japan have hunted whales for centuries, but consumption in the country surged only after World War Two when whales were the main source of meat.

 とあって、「文化的とはいうが、食料が足りなくなったときの”伝統”だろ?」というのはまあ、それなりに尤もである。あんな巨大な遠洋的な生き物、そんなに伝統社会で食えていたわけもないだろう、それなりに偶然的な食い物だっただろうが? 近現代的な手法で取り捲れるようになってからだろうが? と言われたら、そりゃまあそうだ。まあいろいろどつぼにはまるが。が

It has plummeted in recent decades.

 そりゃ漁を禁じられてて供給がないんだもん、消費量もおちるだろうが、という突っ込みはあってよかろう。
 まあともかく、そうまでして是非とも食いたいほど美味きわまるわけでもなく、ないならないで、それで、というものでもあろうが、「食い物がなかったときの食い物だろ?(今はもう止めろよ)」という突っ込みは、「つまり食糧危機を見越しておきたいわけだが?」という反論をどう処理するかにも係る。

Today, whale stocks are carefully monitored, and while many species are still endangered, others - like the minke whale that Japan primarily hunts - are not.

 なので、minkへの圧を高めてみて、ほかの数がどう動くか…というのは試みの一つだよねとは、いえるにはいえるだろう。いや純粋な素人考えとしてだが。

Like a smaller version of the IWC, Nammco is a grouping of pro-whaling nations - Norway, Iceland, Greenland and the Faroe Islands - born out of frustration with the IWC.

 フラストレーションというのは面白い言葉だ。
 ―まあたとえば我々が中国のあれこれにフラストレーションを感じるだろう、それは我々の側の思想信条が自己目的化した宗教になってしまっているからではないか、それに対するフラストレーションなのではないか―と考えてみるのは、思考実験としてよかろう(教育者モード)。
 今回の件についても、脱構築は視野にいれておくべきものだろう。

 …まあその、ヨーロッパ諸国についても、原理主義が行き過ぎてやしないか、とも。

 そういう例はヴィーガンに見る。




 まあ常識的に考えて、肉食「中心」では身体に悪いが(何しろ、そんな高級な食い物をそれこそ死ぬほど食えるようになったのは超極最近だ)、多少の肉食を絡めた雑食が我々に適しているのはあまりにも明らかだ(まあ、クジラに絡めれば、クジラを資源に数えることができるようになったのは極最近だから、資源扱いを禁止してもいいだろう!という突っ込みはここにも絡むだろう)。

 …二週間ほど、ほぼ菜食をしていたことがあったが、あからさまに顔色が悪くなり、「…をい、お前にちょっとスペシャルフードだ」とかるくチキンを与えられたらこれがもう、一発で血色が戻った。
 まあ現代人は既にそれなりの贅沢食を前提にしているのだ。



 …日本食食ってりゃいいだけじゃねえか。

Togetter
ヴィーガンの催し物に行ってきた感想『そんなに肉が恋しいなら肉を食べたらいいのに』→様々な意見が挙がる
3 Dec 2018

これは“イベント”なのだから、普段肉を食べる人たち用のメニューなのでは?」というのは精一杯善意に考えた場合だろう…。
 一般人よりはるかに宗教的であろう私は、ベジタリアンに近づこうとか思って多少調べ物はしたが―擬似的肉食志向があまりに強く、「これなら僕もできるかも!」と思った次の瞬間、「こうまでする意味がわからない」とあっさり放棄した、というおぼろげな記憶がですな。



 思想的に健全だから、でしょうな。
 思想的に健全であるが故に正義であり、正義であるが故に勝利せねばならず、正義が勝利できない世の中は間違っている、わけである。

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