日経新聞 枝野理論と「自民支持層」 2019年4月14日 2:00
「野党第1党・立憲民主党の枝野幸男代表が昨年来、考え続けていることがある。「体感と違って内閣支持率が落ちない。10~15年前ならものすごく落ちる問題が起きても下がらない」」
それは「体感」ではなく「願望」とか言いませんか。
ややヒドイ言い方なので補正すれば、「経験則が当てはまらなくなってきた」とか。なんにせよ、状況の変化を加味して”方程式”を変更する必要があるんでしょう。
「昨年来の日本経済新聞の世論調査で不支持率が支持率を上回ったのは、森友問題で証人喚問などがあった18年3~5月と7月だけだ。第2次安倍政権が発足した12年12月から19年3月の調査で他に不支持が上回ったのは5回あるが、2カ月以内に逆転を解消している」
まる六年あって五回のチャンスがあった―と過去の経験則からはいえるんでしょうが、二回失敗したあたりで懲りませんか。
「平均値も高い。01年の小泉政権以降の8つの政権で発足後から退陣までの平均支持率を計算すると、今の政権は約54%。小泉政権の約52%を上回り最高値だ。不支持率も約36%で最低の小泉政権に近い水準だ」
小泉以上の安定政権という評価らしく、まあまず勝てませんよね、という情勢判断をしようじゃないか。
「枝野氏は考え抜いた末に「自民党支持者は小選挙区制を本能的によく分かっている。いまはガチガチの自民党支持が35~40%ぐらいいるのではないか」と思うようになったという」
それは現実とは相応してないでしょう。いや、「ガチガチ」の定義によるけど。
恐らく固定的な層は有権者の25%内外、30%に届くかどうか。こうした人々の6~7割位が実際に投票日に投票する。非常に固定的な野党支持者は有権者の10%ちょっとくらい、この人たちの8~9割が実際に投票日に投票する。で、浮動票層の4~6割くらいが実際に投票所に足をはこび、その5~最大7割くらいが自民・与党支持。これで与党側が圧倒的に確実に勝利する。
この設定だと、自民支持が「35~40%ぐらい」にみえるとおもう。
「自民党の政党支持率も高い。いまの政権下では平均で約43%。01年以降でトップレベルだ。政党支持率の最高は56%で最低は35%。いずれも01年以降で最も高い。最低の35%は枝野氏が話す「ガチガチの自民党支持層」と同じ数値だ」
ということで、彼の「ガチガチ」の定義はここでわかる。党員・党友レベルで固定的な層+積極的ないしそこそこ積極的に自民党を支持する層をあわせて35%は切らない、という意味。
ただ、党員・党友レベルでがちがちでも、なんというか…自民党支持層の「現金」なところはあるようで、ぶっちゃけ「現金にならんよーなタコ党首」は引き摺り下ろされる要す。いや本気で眉をしかめながら書いてるけど、『いっしょに儲かろうや』みたいな解りやすい結合原理をもっているっぽく、儲からん指導者は落とされる。党員レベルほど忠誠義務のない浮動支持層はさらにそうだろう。だから、より儲かる話を提示されれば―自民党支持はゆらぐはずなのだ。
つーかあれよね。
個人的には枝野さんは、なんというか、そう嫌いでもない。フルアーマーえだのんとかまあ、なんだが。
しかしまあ、そこで気付くのだ。2009年に政権交替を実現し、しばらく執権していたひとたち、いまだにトップから降りもしてねえな、とか。
まあたしかに安倍政権も長いが、とりあえず2009年からを基準にすれば、トップにいるひとたち、かわってない。野党から次世代リーダーは出てきているだろうか。そう思うと、どうだろう、いまの20~30代のひとたちにとって、野党勢力は『失敗しようがなんだろうが、延々とトップの地位に恋々としてすがりつき続ける、しかもその上で成功もなにもしてない権力の亡者』に見えやしないだろうか。
安倍? あれは天下とった後、病気で倒れて転落し、難病を飼いならして再度たちあがってきたわけで、どうだろう、40~50代のひとたちにしてみると、くっそぅ畜生、貴族生まれのヤツは復帰のための資源もむっちゃありくさりやがってああうらめやましい!とは思う一方、パワハラクソ野郎どもから延々しばかれどおしでも復帰したというふうにいえば、わずかな希望の光に見えかねないのではないだろうか。
…もしや、野党側こそが権力の亡者、退嬰と老醜・陋習の権化のようにみえてはいないだろうか、と、心配するのだが。
「野党第1党・立憲民主党の枝野幸男代表が昨年来、考え続けていることがある。「体感と違って内閣支持率が落ちない。10~15年前ならものすごく落ちる問題が起きても下がらない」」
それは「体感」ではなく「願望」とか言いませんか。
ややヒドイ言い方なので補正すれば、「経験則が当てはまらなくなってきた」とか。なんにせよ、状況の変化を加味して”方程式”を変更する必要があるんでしょう。
「昨年来の日本経済新聞の世論調査で不支持率が支持率を上回ったのは、森友問題で証人喚問などがあった18年3~5月と7月だけだ。第2次安倍政権が発足した12年12月から19年3月の調査で他に不支持が上回ったのは5回あるが、2カ月以内に逆転を解消している」
まる六年あって五回のチャンスがあった―と過去の経験則からはいえるんでしょうが、二回失敗したあたりで懲りませんか。
「平均値も高い。01年の小泉政権以降の8つの政権で発足後から退陣までの平均支持率を計算すると、今の政権は約54%。小泉政権の約52%を上回り最高値だ。不支持率も約36%で最低の小泉政権に近い水準だ」
小泉以上の安定政権という評価らしく、まあまず勝てませんよね、という情勢判断をしようじゃないか。
「枝野氏は考え抜いた末に「自民党支持者は小選挙区制を本能的によく分かっている。いまはガチガチの自民党支持が35~40%ぐらいいるのではないか」と思うようになったという」
それは現実とは相応してないでしょう。いや、「ガチガチ」の定義によるけど。
恐らく固定的な層は有権者の25%内外、30%に届くかどうか。こうした人々の6~7割位が実際に投票日に投票する。非常に固定的な野党支持者は有権者の10%ちょっとくらい、この人たちの8~9割が実際に投票日に投票する。で、浮動票層の4~6割くらいが実際に投票所に足をはこび、その5~最大7割くらいが自民・与党支持。これで与党側が圧倒的に確実に勝利する。
この設定だと、自民支持が「35~40%ぐらい」にみえるとおもう。
「自民党の政党支持率も高い。いまの政権下では平均で約43%。01年以降でトップレベルだ。政党支持率の最高は56%で最低は35%。いずれも01年以降で最も高い。最低の35%は枝野氏が話す「ガチガチの自民党支持層」と同じ数値だ」
ということで、彼の「ガチガチ」の定義はここでわかる。党員・党友レベルで固定的な層+積極的ないしそこそこ積極的に自民党を支持する層をあわせて35%は切らない、という意味。
ただ、党員・党友レベルでがちがちでも、なんというか…自民党支持層の「現金」なところはあるようで、ぶっちゃけ「現金にならんよーなタコ党首」は引き摺り下ろされる要す。いや本気で眉をしかめながら書いてるけど、『いっしょに儲かろうや』みたいな解りやすい結合原理をもっているっぽく、儲からん指導者は落とされる。党員レベルほど忠誠義務のない浮動支持層はさらにそうだろう。だから、より儲かる話を提示されれば―自民党支持はゆらぐはずなのだ。
つーかあれよね。
個人的には枝野さんは、なんというか、そう嫌いでもない。フルアーマーえだのんとかまあ、なんだが。
しかしまあ、そこで気付くのだ。2009年に政権交替を実現し、しばらく執権していたひとたち、いまだにトップから降りもしてねえな、とか。
まあたしかに安倍政権も長いが、とりあえず2009年からを基準にすれば、トップにいるひとたち、かわってない。野党から次世代リーダーは出てきているだろうか。そう思うと、どうだろう、いまの20~30代のひとたちにとって、野党勢力は『失敗しようがなんだろうが、延々とトップの地位に恋々としてすがりつき続ける、しかもその上で成功もなにもしてない権力の亡者』に見えやしないだろうか。
安倍? あれは天下とった後、病気で倒れて転落し、難病を飼いならして再度たちあがってきたわけで、どうだろう、40~50代のひとたちにしてみると、くっそぅ畜生、貴族生まれのヤツは復帰のための資源もむっちゃありくさりやがってああうらめやましい!とは思う一方、パワハラクソ野郎どもから延々しばかれどおしでも復帰したというふうにいえば、わずかな希望の光に見えかねないのではないだろうか。
…もしや、野党側こそが権力の亡者、退嬰と老醜・陋習の権化のようにみえてはいないだろうか、と、心配するのだが。
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