空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

博物館の収蔵庫の容量が限界に

2019-12-23 14:27:50 | Weblog
 実際、保存に値するような民具等々がまだ眠っているだろうし、それが世に出てくる最後のタイミング―といえばそのとおりなのだろうけれど。


京都新聞 「管理できない」文化財の寄付増加、博物館の収蔵庫がピンチ 2019年12月23日 12:30

博物館の収蔵品が年々、増え続けている。一方、収蔵庫には限りがあり、プレハブ倉庫に仮置きしている博物館もある。背景の一つに少子高齢化や過疎化による寄付や寄託で収蔵庫が圧迫されていることが挙げられる

 もはやプレハブ利用と言う末期的状況。

 京都府立丹後郷土資料館(京都府宮津市国分)では「来年、開館50周年を迎える。館内収蔵庫3棟は飽和状態で、温湿度管理がままならないプレハブ倉庫6棟を「屋外収蔵庫」として利用している

 いっそ有償譲渡でカネをつくっては―というのは、寄付者の同意が得られないであろうなあ。

鳥取県北栄町の北栄みらい伝承館は昨年夏、生活道具など収蔵品の無償譲渡を行う展示に踏み切った。収蔵品をランク付けし、譲渡後の活用方法について確認した上で手放した

東海大課程資格教育センターの篠原聰准教授(46)=博物館学=によると「博物館は理念上、永続的に収集する施設」で「博物館法や関連法規に資料の廃棄について記述はない」という

「収蔵品の譲渡や収蔵庫建設のためのクラウドファンディングといった方法もある」と述べた。価値ある資料を地域全体で守る自覚を持つことが必要だろう

 そりゃあその通りだが、今後全国的に人口減少傾向で、かつ消滅予定、くらいの評価の自治体も多数あるなか、そもそもクラウドファンディングもなにもあったもんじゃない。さしあたり20年は生き延びるかもしれないが、30年はきついし、40年は無理だろう、とざっくり思える。とりあえず2050年くらいまでの人口分布予測はでてますよね? 厳しい。
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