空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

オーストリアでは地下室にご注意―女性監禁事件

2008-04-27 23:51:21 | Newsメモ
 あきれ果てる(挨拶):

BBC Austrian 'hid daughter in cellar' 27 April 2008

 73歳の男が,我が娘を地下室に24年も監禁陵辱した疑いで逮捕。この娘は現在42歳。父親との間に計7人の子供を儲け,うち1名は生後間もなく死亡。男の妻はこのことに気付いていなかったという。なおこの娘は,11歳の頃から暴行を受けていたという。

 そんなわけで長期の監禁・婦女暴行,近親相姦児童虐待そのほかの罪に問われそうです。

 発覚の切欠になったのは,この子(孫)のうち,19歳の少女が病気になったこと。病院に連れて行って―あれー,この人のご家族は? お母さんはー?などと問題になり,そこから辿られた模様。

 …なんというか。流石に子(にして孫)が死にそうな病に陥れば,犯罪が露見するリスクを負っても病院につれていくものか,いや情があればそもそも監禁しなさるなと思いますが。

 監禁場所の地下室には,この娘とその子3人がいたということです。衣服と食糧は与えられていたということですが,考えるまでもなく問題ありまくりの生育環境。特に19歳の子―Kerstin F―などは悲惨の一言だ。太陽の下に出てこれたのは,死にそうに病んでからってわけ。

 オーストリア・地下室・女性監禁,とキーワードが揃えば,2006年のNatascha Kampusch事件を想い起こすわけで,上掲記事にはその件のメモ書きがつけられています。この場合は10歳の時に誘拐され,8年ほどか,地下室に監禁されていたもの。彼女は世界を奪われて,焦がれて幸いにそれを回復した。

 さてKerstinさんの場合はどうか―生まれてこの方,地下室育ち。花も木も鳥も本とお話の中の存在。世界だなんて触れたことがない。
 病気から回復して,その足で外に出ることができたとき,世界の広さに彼女はなにを思うでしょう。

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