なんでも直そう・・・自分なりのエコを目指します。

ボランティアでおもちゃの修理そして自宅の電気製品などの故障にチャレンジ中です。其の他のことも気が向いたら書いてます。

直せないおもちゃ

2013年07月30日 | おもちゃの病院

残念ながら直せなかったおもちゃが又有りました。


色々な音楽を演奏するボタン付きのピアノです。

演奏は良好に作動します。

ピアノの方の2つの鍵盤の音が出ません。


このキーのスイッチ部の接触不良と思われました。

おもちゃを分解すると、

鍵盤の下の基板にジュースと思えるものがこびり付いていました。

この基板は、透明なビニール状のものです。



スイッチの接触部分を拭いてみましたが駄目でした。

テスターで測定すると全く針が振れません。

接点部分を磨くと普通、銅箔が出てきます。

ところがその部分が消えてしまいました。



配線部分は表面がビニールでコーティングされています。

その為、テスターで当たってみても導通はありません。

ジュースが浸み込んだのか、配線部分の数箇所が黒く変色していました。

コーティングを剥がして配線を繋ぐことができないものかと、

そっと剥がしたのですが矢張り印刷の配線部分が消えてしまいました。

熱に強い物なら半田付けで何とかできるかもしれませんが、

どうしょうもありません。


悪いことに全てのキーが繋がっていたアース部分も黒く変色していました。

今まで何とか繋がっていたのでしょう、今回点検中に導通が無くなってしまいました。




2つの鍵盤だけ音が出なかったのに、

修理に出したら、全部の鍵盤の音が出なくなってしまいました。

(勿論、音楽の演奏の方は元のままで良好です。)




預けたときより、もっと悪くしたということはなんとも残念です。

預けた人に直接理由を説明できないので、

修理表に謝罪の気持ちを記入しておきました。




このような故障は昔のおもちゃなら問題なく直せるのですが、

これからは、このように銅箔が使われていない印刷の配線や、

半田付けできない材質の基板などが多くなると先行きが慮られます。




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