有事の頼み

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10月19日(木)
故きを温めて新しきを知る (20)  
古くからある永遠のテーマ
 奈良の妊婦さんの病死(脳内出血)とそれにかかわる医師たちの処置についてのニュース報道に違いがあると同時に,聞き手のわれわれははじめと終わりの状況しか知りえないので評価がまちまちになる。

 「担当医師が近県の病院に電話で依頼して,受け入れ病院を見つけた。」こういう報道の場合は,担当医師のご苦労が感じられる。問題はいざという時の予防措置がとっていなかった。つまり日ごろのお付き合いがなかった。そのため手遅れになった。われわれの日常でもよく起こることとして肝に銘じておかねばならない。
 「担当医師が県立医大病院に依頼して,そこの当直医師が受け入れ病院を見つけた。」こういう報道の場合は,担当医師は見つかるまでどう患者と向き合っていたかわからない。5時間も放置の状態では,対応に問題がある。その間,同僚の援軍を呼び出して,いろいろな症状を想定して検査もできたはずである。病院内の体制も不整備でこれからかかる患者の減少は免れない。

 医療ミスと判断ミスでは意味が違う。前者は不注意による過ちで,どのレベルでのミスかによって致命的かそうでないかにわかれる。後者は無知よるミスで手遅れになるなど,取り返しが付かない羽目に陥る。いずれも人間の世界では起こりうることで,生に対する死は誰にも与えられた宿命である。交通事故の被害者も同じくらい怒っていい。地震の被害者も怒っていい。何らかの原因で病気になった人も怒っていい。われわれの身の回りには危険がいっぱいある。それに遭遇しないで生きてきたひとが,長寿者として表彰されるのだ。
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10/19 (25ip)
2006-10-20 08:08:52
25プロバイダー3時投稿
 
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