光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

和巧絶佳展より (2/2)・・・パナソニック汐留美術館

2020年11月20日 | アート 工芸・調度

和巧絶佳展の2回目は、第1章「和」から

 

先頭バッターは舘鼻則孝さんでした。  その略歴

 

 

作品はレディーガガが使ったヒールレスシューズ、へーっと思いながら見ました。

Webで調べると、芸大の卒業制作で作ったものの、まったく評価されず、なんとか世界に売り込もうと、著名なスタイリストや

出版社、ファッションデザイナーのエージェントなど、ネットで見つけたアドレスに自ら100通ほどメールを送り、かえってきた

3通のうち一人が、レディーガガのスタイリストだったとのこと。・・・うーん、やはり、一流になるには、営業努力も必須なん

だ。

ヒールレスのデザインは別にして、革やガラスなどの手仕事は、さすがにしっかりしている。

左端の作品                                  右端の作品
《Heel-less Shoes 》   2015                       《Heel-less Shoes 》 2017      
牛革、豚革、染料、クリスタルガラス、金属ファスナー              牛革、染料、金属ファスナー
                             中央の作品

 

 

 

岡本太郎の作品をオマージュして作った靴。

素材、色味、デザイン・・・・キモカワ系(気持ち悪いけど、カワイイ)ですね、でも、れっきとした日本文化の流れの一つ。

靴なのですが、私は花器として使ってみたい!

 

 

シューズ以外の作品

 

 

 

 

立体スーパーリアリズムの世界・・・・でも、金魚が動かないのに、妙に違和感をおぼえました。

《四つの桶》   2009      
 寿司桶、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具
 台湾、台湾南投毓繡美術館

 

この技法を使って、いろんな表現ができるのに・・・と思うのですが、作者の金魚愛なのですね。 

《百舟》Momofune   2018
 木、柄杓、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具 90×90×13.5 
 刈谷市美術館

 

 

《桜升 命名 淡紅》 Usubeni   2017
 木曾檜五合枡、超難黄変エポキシ樹脂、 アクリル絵具 
  平塚市美術館

 

中央部を拡大  繊細な絵づけです。

 

 

 

次は、前回紹介した第2章「巧」の続きになります。

 

 

現代美術家の宮島達男の作品など知っていると、それをオマージュした工芸作品かな? と思ったりするのですが

あまりそういった色眼鏡で見ないで、純粋に工芸作品としてみると、面白いとは思います。 でも目立たなかった。

 

 

 

 

 

 

上の説明を読むと、技術の粋を集めて制作したのがわかります。  現物鋳造か・・・こうして獣骨と花が合体して

異様な雰囲気を醸し出すのは悪くない。

 

 

 

 

ここから第3章「絶佳」です。

 

 

 

 

独特の風合いは感じましたが、説明を読まないと、何が特徴なのかよくわからない。

何に使おうか? ラーメンすすったら怒られそうだし・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こぶしぐらいの大きさです・・・細かい作業にうーん。

螺鈿“鸚鵡“》   2018
ヒノキ、漆、金、銀、貝/、木芯乾漆 、螺鈿、蒔絵 11.7×4.9×12.4
個人蔵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この質感がいい。  自分のオーディオ機器にも、こんな外装のものがあるといいなー・・・と変なことを思ったのですが

ところで、これ何に使うのだろう?

 

以上で、和巧絶佳展の紹介は終わり、この後に行った、大竹彩子展(大竹伸朗の娘さん)を次回、紹介します。


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2 コメント

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侘びと錆びの花器 (越後美人)
2020-11-23 21:17:41
繊細で息を呑む作品ぞろいですね。
その中で「侘び、錆びの花器」でほっと一息つけました♪
この花器なら、野山の花や植物がとても活けやすそうです。
特に左の花器は、壁がなくても使えそうで気に入りました。
今でしたら蔦が紅葉してきれいですから、入れたら素敵でしょうね~♪
作者が言われているように、気軽に入れられそうです。
今回はちゃんと植物が入っていましたね。
花器の時にはこうして頂けると、さらに作品が魅力的になりますね(^_-)-☆
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越後美人さんへ (te-reo)
2020-11-24 10:29:00
その通りですね。 花器は花を入れてこそ器も引き
立つもの、今回は、造花のようでしたが有ると無し
では大違いだと思います。
ところで、以前、同様の趣旨でコメントをいただき
ました(9月28日)。そのとき、写真加工技術で花
の無い花器に花を入れたい・・・と言いましたが、
技術はまだまだです。(ノ_<。)
代わりに生け花を現代美術家カミーユ・アンロ(仏、女性)の展覧会「蛇を踏む」(2019年11月)から紹介すると述べましたが、まだでしたね。
次の次あたりでアップしたいと思います。
いつもコメント有難うございます。
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