軽井沢高校 校長日記 2012・2013

軽井沢高校の様子を校長の視点から伝えたいと思います。ご愛読願います。

8月6日(月)水道受水槽・高架水槽掃除及びアイスホッケー選抜大会結果等 099

2012-08-06 16:19:23 | 日記

 

 水道受水槽、高架水槽掃除を本日行います。

 しばらくの間、「断水」になります。

 3日の「校長日記」でも書きましたように、こうした作業は、生徒のいない時に行う必要があります。

 よって、日程調整の結果、本日実施しています。金曜日の点検作業同様、この点検作業も、事務室の油井補佐に担当として取り組んでいただいています。細やかに、日程調整等をしていただいています。ありがとうございます。

 また、教室等の床の修繕を、事務室の油井補佐、高間さん、中澤さんで行ってくださいました。校長室の床もきれいになりました。こちらもありがとうございます。

 

 アイスホッケー選抜大会の様子もわかりました。

 開会式(8月3日)の写真を、引率の布山先生からメールで送っていただきました。

 冒頭の写真がその様子です。

 インターネットで検索すると、1回戦は、8月4日(土)に行われ、軽井沢高校 2 対 4 北海道栄高校 という結果でした。

 8月5日(日)の敗者戦は、 軽井沢高校 5 対 0 武相高校 という結果でした。

 応援ありがとうございました。

 全国高等学校選抜アイスホッケー大会公式サイトは、以下からご覧いただけます。

 http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp//sports/senbatutaikai/senbatu7/top.htm

 試合結果は以下からご覧いただけます。

  http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp//sports/senbatutaikai/senbatu7/nittei.htm

 この土日、土曜日はかつての同僚の結婚式に招かれ、そちらに列席してきました。近年、「婚礼」よりも「葬儀」に参列することが多くなりました。それだけ、自分自身も歳を重ねてきたということでしょうが、それだけでなく、「少子高齢化」もあるかもしれません。結婚式のあり方も変わってきていることももちろんあります。

 日本全体の国力を考えると、子どもの数がもっともっと増えないと大変なことになるのではないかと思っています。すでにいわれていることですが、子どもを産みやすく育てやすい環境整備が何よりも喫緊の課題のひとつと思います。

 日曜日のことは、昨日の日記に書きましたとおりです。

 「いやぁ、いい会になってよかったねぇ」と、参加してくださった先生方から声をかけていただきましたが、そうした感想を頂戴すると、大変嬉しいものです。前回よりもかなり多い会員の皆さんの参加があったとのことです。これもすべて、昨日の研究会の設営に早くから準備をしていただいた岡田事務局長と保母会計担当のご努力のおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 休みとはいえ、部活動や長野県で開催されているインターハイ業務、個人的な様々な事情もある中、時間をやりくりして、多くの会員の方に参加いただき、大変嬉しく思いました。以前の日記にも書きましたが、立場を越えて、「同好の士」が集うことはとてもいいことだと改めて思いました。

 次回の研究会は、12月に行う予定です。次回も多くの会員の皆さんに参加していただけるように、岡田事務局長をはじめ役員の皆さんと相談しながら、日程調整、講師の先生の人選、発表者の依頼等、できるかぎりのことをしていきたいと考えています。

 


8月5日(日)長野県高等学校歴史教育研究会夏季研究会 098

2012-08-05 06:09:17 | 日記

 長野県高等学校歴史教育研究会夏季研究会が、本日、長野高校で開催され、同じ地歴公民科である教頭先生とともに参加します。

   長野高校正門

 この会は、まだできて3年余りの会ですが、年に2回、夏と冬に研究会を持ち、「紀要」を年に1回発行するなど、精力的に活動を行なっています。

 私も、40分ほど、今までの「実践報告」を行うことになっています。すでに授業を何年も行っていませんので、いささか陳腐なレポートで恐縮ですが。

 総会で、会の創立時からご苦労いただいた窪田上田東高等学校長の代わりに、私が会長職を引き継ぐことになっています。事務局長は、長野高校の岡田先生にお願いしています。すでに4月から精力的に会務をこなしていただいています。校務で忙しい傍ら、こうした会活動にも骨身を惜しまず献身的に活動していただき、本日を迎えることができました。現在の会員数は60名ほど。会員数の増加をはかりながら、会活動を通じてさらに本県の高等学校の歴史教育に寄与できるようにしてゆきたいと考えています。とくにこれからの長野県の歴史教育を担っていく若手教師の入会を積極的に勧めていきたいと思います。

 研究会では、伊藤純郎筑波大学教授に講演していただきます。題名は「信州の郷土研究と郷土教育ー草鞋(わらじ)史学と白足袋(しろたび)史学ー」です。

 どんなお話をお聞かせいただけるか、今から楽しみです。

 それでは、いってまいります。

 ☆ 追伸 8月6日(月)

 上の写真は伊藤先生の講演の様子です。

 信州の歴史教育に携わる我々に元気を与えてくださる講演でした。

 伊藤先生、ご多忙中、長野までお出かけいただき、ありがとうごさいました。

 なお、長野高校の宮澤教頭先生には、わざわざ休みにもかかわらず出勤していただき、裏方を務めていただきました。ありがとうございました。


8月3日(金)軽井沢夏期大学及び消防用設備定期点検 097

2012-08-03 16:31:59 | 日記

 消防用設備定期点検を行いました。

 各研究室、各教室の「煙探知機」等を点検するものです。

 点検作業は、「大きな音」がしますので、生徒のいない夏休み等に行うことになります。

 事務室の油井補佐には、日程調整等さまざまなことに配慮して、取り組んでいただいています。

 話は変わり、第64回軽井沢夏期大学が8月2日から4日まで、軽井沢町中央公民館で開催されています。

 本日午前中は、由井常彦明治大学名誉教授による講演がおこなわれました。演題は、「三井の歴史にみる革新(イノベーション)と経営持続(サステナビリティ)~三井越後屋と三井物産~」というものです。教頭先生と一緒に勉強に出かけてきました。

 お話をうかがい、「軽井沢高校における革新と経営持続」とは、どんなことかと考えました。

 本年度、本校は、1年生から普通科と国際文化科を統合し、新しい普通科が誕生しました。これはまさに、本校の「イノベーション」の部分。それでは、本校の「サステナビリティ」とは何なのか。様々なことが頭に浮かびますが、従来行ってきた様々な「学び」をさらに進化・深化することもそのひとつかと思います。

 今回の講演をうかがい、「歴史を学ぶことは、現在(今)を考えることである」と改めて思いました。

 この軽井沢夏期大学は、パンフレットによると、「大正7年(1918年)に東京女子大学初代学長の新渡戸稲造先生と内務大臣の後藤新平先生等によって創設され、戦前戦後は一時中断されておりましたが、昭和24年(1949年)に軽井沢町出身の早稲田大学教授の市村今朝蔵先生をはじめ、諸先生のご尽力により再開され、本年で再開以来64回目を迎えます。」とあります。本年は、「継続と革新」をテーマとして開催するそうです。

 こうした一流の学者のお話をお聞きすることができるのは、さすが、「軽井沢」と思いました。

 


8月2日(木)中学生体験入学 096

2012-08-02 12:46:46 | 日記

 中学生体験入学を実施しました。

 

 上の写真は、教務係の須澤先生中心に作成していただいた、「しおり」の表紙です。

 本日の日程、4月から7月までのフォトニュース、来年度の入学者選抜(予定)、進路指導資料、生徒指導資料、噴煙祭公開のお知らせ、校内案内図等の入った、とてもいい感じのしおりに仕上がりました。「いいもの」にするべく、「こだわり」をもってつくっていただき、教務係の先生方には感謝しています。

 本県では、歴史的に、まず、「職業科中学生体験入学」からはじまり、その後、「普通科中学生体験入学」もおこなわれるようになりました。私の経験では、岩村田高校勤務時代に、この普通科中学生体験入学が始まり、普通科体験入学委員会の委員長を務めたことがあります。当時、佐久地区の中学生の三人に一人が、「岩高」のこの体験入学に参加したことを、この日記を書いていて思い出しました。

 本校での体験入学は私にとって4回目となります。「ほんわか」とした感じでおこなわれる軽高の体験入学、授業を行う先生方も中学生に話をする生徒たちも、もっといえば軽井沢高校のすべての関係者が、「おもてなしの心」をもって、中学生と接しています。

  前回までは、毎回、90名程度の中学生の皆さんにおいでいただき、本校の概要説明、授業体験、クラブ活動見学等をしてもらいました。毎回実施しているアンケートでは、「体験入学に来て満足」との感想が9割を超えています。

 さて、今年は、開講講座をさらに充実させ、中学生の皆さんをお迎えしました。授業を担当する先生方は、中学生にもわかるように、予め授業準備をしてくださっています。

 私からは、全体会の中で、簡単に軽井沢高校の様子を「学校案内」を中心に、20分間話しました。全体会のメインは、本校生徒からのメッセージだからです。

 生徒発表は、生徒会による学校紹介スライドの上映、1年生代表挨拶、クラブ代表挨拶、グアム派遣事業報告と続きました。

 学校紹介ではスライドを見せながら、要領よく説明をしました。

 1年生代表挨拶では、「高校を自分の成績レベルで選ぶのではなく、自分のやりたいことができるかどうかで選ぶことが大事である」と語りかけました。高校選びの本質論を語ってくれて、私が聴いていても、「目から鱗」でした。

 クラブ代表の挨拶では、「3年間部活動に入れば、充実した高校生活をすごすことができます」と、自らの体験を踏まえて語ってくれました。

 グアム派遣事業報告では、この体験事業を経て、自分がどのように変わったか、中学生に語りかけました。

 発表する生徒たちも、事前に、発表原稿を作成し、本日に備えていました。

 教頭先生から、入試説明も行いました。

 「努力する人は希望を語る。怠ける人は不満を語る。」と中学生に話をしていましたが、ドキッとするいい言葉ですね。

 その後、中学生の皆さんには、授業体験を行ってもらいました。高校の授業は、中学校の授業とはやはり違うと思います。生徒の発達段階もありますし、例えば、「学問に対する深み」であったりもします。中学生の皆さんは、どんな感想をもったでしょうか?

 授業講座は以下のとおりです。

 国語 言葉の不思議 

 地歴 高校社会科入門 

 数学 極限値の話

 理科 蒸発と沸騰 

 英語 English in the world 

 保体 エイズなどの性感染症

 音楽 クラッシクギターを弾こう

 美術 見つめる・描く

 家庭 どれが甘いか飲み比べてみよう

 商業 自分の名刺を作ってみよう 検定って何だろう

 以上、10講座を用意しました。勿論、中学生の皆さんの第1希望を優先して、授業を受けてもらうように配慮しました。

 部活動を、中学生の体験入学に合わせて実施しています。

 

 写真は華道部と将棋同好会の活動の様子です。

 私の挨拶原稿(要旨)は以下のとおりです。

 中学生の皆さん、おはようございます。

 私、軽井沢高等学校長の田澤直人と申します。

 今日は大変暑くなりました。

 本日は、午前中という限られた時間ではありますが、軽井沢高校の様子をじっくりと自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、高校選びの参考にしていただきたいと思います。

 私からは、本校の「学校案内」を中心に、概況をお話します。

 まず、表紙です。本校のキャッチフレーズは、「+ One ~みんなでいい学校を創りましょう~」というものです。昨日より今日、今日より明日と絶えず自己を向上させてほしいということをこの言葉に込めています。

 学校案内を開いていただきますと、軽井沢高校の学校生活が写真とともにに解説してあります。校訓、校歌、制服もわかりますね。

 さらに開くと、4ページになります。本校は普通科のみの学校ですが、1年次に全員が同じ教科を学び、2年次からは、それぞれの特性に合わせて、4つのコースに分かれます。文系アドバンス、理系アドバンス、キャリアデザイン、そして国際文化科の後継コースのグローバルスタディです。それぞれお読みいただきたいと思います。

 軽井沢高校の特色、進路状況、クラブ活動も示しています。

 裏表紙には、入試に関する情報と入学にかかわる費用を掲載しました。高校の授業料は無償化されましたが、必要経費はこの程度かかります。保護者の皆さんにもこの案内を見せて、確認してもらってください。

 《しおりの説明 中略》

 軽井沢高校は、「生徒の面倒見のいい学校」「生徒の伸びしろが大きな学校」といわれています。先生方も大変熱心に生徒のことを思い、また教育にあたってくださっています。

 今回の中学生体験入学を経て、是非、この「軽高」にの愛称で親しまれる本校に入学して、共に学んでほしいものです。

 私からの挨拶を終わります。

 当日の様子は以下から詳しくご覧いただけます。

  http://www.nagano-c.ed.jp/karui-hs/update/120802-taikennnyuugaku.pdf

 先ほど、「体験入学アンケート」にザーッと目を通しました。「全体会」及び「体験授業」の感想は、「とても良かった」、「良かった」に皆さん、○がついていました。

 アンケート項目として、軽井沢高校の体験入学に参加した理由を聞く項目もあります。「軽井沢高校の校長先生のブログを見て、ぜったいにこの学校に入りたいと思って………」との記述があり、個人的にも、大変うれしく思いました。

  午後には、職員研修会を持ちます。軽井沢町内の別荘地を散策しながら、「軽井沢の歴史」を勉強するというものです。また、別に離山登山のコースも企画しました。「リフレッシュと軽井沢について知る」、こうした企画を考えてくださった担当の宮坂先生・鬼久保先生、ありがとうございます。今日はいい天気ですので、研修もうまくいくと思います。熱中症には十分気をつけたいものです。

 

 


8月1日(水)墓参りのこと及び『希望をつむぐ高校』 095

2012-08-01 18:42:00 | 日記

 

 いよいよ、8月になりました。今日は佐久地方(一部上田地方も含みます)では、「墓参り」の日です。朝早くから墓掃除を行い、墓参りに出かけるのが慣習となっています。最近では、仕事の関係で、直近の土曜日か日曜日に墓掃除を行うことが多いようです。かつて、長野県史民俗編編纂委員であったころは、この日は、佐久地方の各地をカメラを持って調査に出かけていました。『長野県史民俗編』の編纂のためです。最近では、8月1日は、学校で勤務していることが多くなりましたが。

 8月1日になぜ、墓参りが行われるかについては、江戸時代の寛保二年(1742年)、旧暦の7月から8月にかけて、本州中央部を襲った大水害で死者が多数出たことから、その犠牲者供養のために8月1日に墓参りをするという説もあります。私は、この大洪水と墓参りの因果関係は薄いと考えています。そう考える理由は、旧暦と新暦の関係や江戸時代の日記資料等をもう少し丹念に見て検証する必要を感じているからです。このとき、千曲川流域で発生した大洪水を「戌の満水(いぬのまんすい)」と呼んでいます。千曲川流域でも大きな被害が出ています。それゆえ、上記の説があるわけです。

 私の経験では、8月1日は、教員として佐久地方に赴任して以来、幼稚園や保育園も墓参りのために休みでしたし、何より、部活動をしようにも、「今日は墓参りの日だから部活動はできない」と生徒に断られたものでした。そんな経験もあり、8月1日には、「中学生体験入学」を入れないようにしています。

 『長野県史民俗編第1巻(2)東信地方 仕事と行事』(昭和61年(1986年)刊行)には、佐久市香坂の事例として、「8月1日の朝、墓掃除をし、そのあと家族一同で線香、花、水のほか生野菜の刻んだものと米を重箱に入れて持って行き、墓に供える。重箱に入れて行ったものはかやのはしではさんでお供えする」とあります。佐久地方では、本家とその分かれである分家を集めた血縁集団を、クルワ、マキなどと呼びます。また、墓を一緒に祀る集団もクルワ、マキと呼びます。血縁集団以外の非血縁集団(血のつながりのない人も含める、例えば奉公人分家)も含めてクルワとする場合もありますし、また、元々は同じ血のつながりであった集団が世代を重ねるごとに、いくつかのグループにわかれてしまい、その分かれた集団をクルワと呼ぶ事例もあります。ちょっと専門的になりすぎましたが、「カロウトウ」とよばれる一族墓(同族墓)を作ることが、佐久地方の墓制の特徴でもあります。

 さて、冒頭の写真の件です。ある雑誌に紹介があったので、標記の書籍を購入して読みました。

 筆者の菊地栄治氏は、取材した大阪の二つの高校を取り上げ、「生徒の現実から丁寧に学びを組み立てる」高校の姿を、丹念にレポートしています。

 そのキイワードは、私なりに考えるに、「学びの再構築としての内発的カリキュラム改革」と「デュアルシステム」でしょうか。

 私は、どんな学校であれ、授業改革、学校改革は避けては通れないものと考えています。時代が変化する中で、授業内容も学校の運営も、「従来どおり」だけでは学校は立ちゆきません。「現状維持はすでに退歩」という考え方もあります。

 「不易流行」という言葉があります。軽井沢高校として、何を変え、何を残すか、こうしたことは、先生方や学校に関わる人たちの叡智を結集して考えていかなければなりません。

 この本には、すでに本校としても実施途上のこともありますが、今後の軽高を考える上でのヒントがあったような気がします。

 校内では、明日の中学生体験入学に向け、準備が進んでいます。飯島教務主任を中心に準備をすすめています。

 先ほど全体会場となる多目的室を見てきました。中学生と保護者の皆さんのために椅子を用意しています。

 また、図書館では、青木司書と図書委員が蔵書点検を行っていました。

 パソコンを使いデータ入力をしていました。

 

 軽井沢といえども、日中は暑いです。皆さん、お疲れ様。

 夕方、事務室の温度計を見ると27℃。ここちよい風が窓から入り、過ごしやすくなってきました。そんな時間に、7月25日の「校長日記」で紹介しましたが、打越さんが来校され、英語クラブの引率で御代田町に出張し、そこから戻ってきた長嶋先生と、今後どのような連携ができるか打ち合わせをしてくださいました。打ち合わせの前に、校長室におみえになり、久しぶりにお会いしました。打越さん、「教授」になられたとのこと。お祝いの言葉を述べさせていただきました。

 なお、ALTのアシュリーに、朝一番で辞令交付を行いました。