中学生体験入学を実施しました。
上の写真は、教務係の須澤先生中心に作成していただいた、「しおり」の表紙です。
本日の日程、4月から7月までのフォトニュース、来年度の入学者選抜(予定)、進路指導資料、生徒指導資料、噴煙祭公開のお知らせ、校内案内図等の入った、とてもいい感じのしおりに仕上がりました。「いいもの」にするべく、「こだわり」をもってつくっていただき、教務係の先生方には感謝しています。
本県では、歴史的に、まず、「職業科中学生体験入学」からはじまり、その後、「普通科中学生体験入学」もおこなわれるようになりました。私の経験では、岩村田高校勤務時代に、この普通科中学生体験入学が始まり、普通科体験入学委員会の委員長を務めたことがあります。当時、佐久地区の中学生の三人に一人が、「岩高」のこの体験入学に参加したことを、この日記を書いていて思い出しました。
本校での体験入学は私にとって4回目となります。「ほんわか」とした感じでおこなわれる軽高の体験入学、授業を行う先生方も中学生に話をする生徒たちも、もっといえば軽井沢高校のすべての関係者が、「おもてなしの心」をもって、中学生と接しています。
前回までは、毎回、90名程度の中学生の皆さんにおいでいただき、本校の概要説明、授業体験、クラブ活動見学等をしてもらいました。毎回実施しているアンケートでは、「体験入学に来て満足」との感想が9割を超えています。
さて、今年は、開講講座をさらに充実させ、中学生の皆さんをお迎えしました。授業を担当する先生方は、中学生にもわかるように、予め授業準備をしてくださっています。
私からは、全体会の中で、簡単に軽井沢高校の様子を「学校案内」を中心に、20分間話しました。全体会のメインは、本校生徒からのメッセージだからです。
生徒発表は、生徒会による学校紹介スライドの上映、1年生代表挨拶、クラブ代表挨拶、グアム派遣事業報告と続きました。
学校紹介ではスライドを見せながら、要領よく説明をしました。
1年生代表挨拶では、「高校を自分の成績レベルで選ぶのではなく、自分のやりたいことができるかどうかで選ぶことが大事である」と語りかけました。高校選びの本質論を語ってくれて、私が聴いていても、「目から鱗」でした。
クラブ代表の挨拶では、「3年間部活動に入れば、充実した高校生活をすごすことができます」と、自らの体験を踏まえて語ってくれました。
グアム派遣事業報告では、この体験事業を経て、自分がどのように変わったか、中学生に語りかけました。
発表する生徒たちも、事前に、発表原稿を作成し、本日に備えていました。
教頭先生から、入試説明も行いました。
「努力する人は希望を語る。怠ける人は不満を語る。」と中学生に話をしていましたが、ドキッとするいい言葉ですね。
その後、中学生の皆さんには、授業体験を行ってもらいました。高校の授業は、中学校の授業とはやはり違うと思います。生徒の発達段階もありますし、例えば、「学問に対する深み」であったりもします。中学生の皆さんは、どんな感想をもったでしょうか?
授業講座は以下のとおりです。
国語 言葉の不思議
地歴 高校社会科入門
数学 極限値の話
理科 蒸発と沸騰
英語 English in the world
保体 エイズなどの性感染症
音楽 クラッシクギターを弾こう
美術 見つめる・描く
家庭 どれが甘いか飲み比べてみよう
商業 自分の名刺を作ってみよう 検定って何だろう
以上、10講座を用意しました。勿論、中学生の皆さんの第1希望を優先して、授業を受けてもらうように配慮しました。
部活動を、中学生の体験入学に合わせて実施しています。
写真は華道部と将棋同好会の活動の様子です。
私の挨拶原稿(要旨)は以下のとおりです。
中学生の皆さん、おはようございます。
私、軽井沢高等学校長の田澤直人と申します。
今日は大変暑くなりました。
本日は、午前中という限られた時間ではありますが、軽井沢高校の様子をじっくりと自分の目で見て、耳で聞いて、肌で感じて、高校選びの参考にしていただきたいと思います。
私からは、本校の「学校案内」を中心に、概況をお話します。
まず、表紙です。本校のキャッチフレーズは、「+ One ~みんなでいい学校を創りましょう~」というものです。昨日より今日、今日より明日と絶えず自己を向上させてほしいということをこの言葉に込めています。
学校案内を開いていただきますと、軽井沢高校の学校生活が写真とともにに解説してあります。校訓、校歌、制服もわかりますね。
さらに開くと、4ページになります。本校は普通科のみの学校ですが、1年次に全員が同じ教科を学び、2年次からは、それぞれの特性に合わせて、4つのコースに分かれます。文系アドバンス、理系アドバンス、キャリアデザイン、そして国際文化科の後継コースのグローバルスタディです。それぞれお読みいただきたいと思います。
軽井沢高校の特色、進路状況、クラブ活動も示しています。
裏表紙には、入試に関する情報と入学にかかわる費用を掲載しました。高校の授業料は無償化されましたが、必要経費はこの程度かかります。保護者の皆さんにもこの案内を見せて、確認してもらってください。
《しおりの説明 中略》
軽井沢高校は、「生徒の面倒見のいい学校」「生徒の伸びしろが大きな学校」といわれています。先生方も大変熱心に生徒のことを思い、また教育にあたってくださっています。
今回の中学生体験入学を経て、是非、この「軽高」にの愛称で親しまれる本校に入学して、共に学んでほしいものです。
私からの挨拶を終わります。
当日の様子は以下から詳しくご覧いただけます。
http://www.nagano-c.ed.jp/karui-hs/update/120802-taikennnyuugaku.pdf
先ほど、「体験入学アンケート」にザーッと目を通しました。「全体会」及び「体験授業」の感想は、「とても良かった」、「良かった」に皆さん、○がついていました。
アンケート項目として、軽井沢高校の体験入学に参加した理由を聞く項目もあります。「軽井沢高校の校長先生のブログを見て、ぜったいにこの学校に入りたいと思って………」との記述があり、個人的にも、大変うれしく思いました。
午後には、職員研修会を持ちます。軽井沢町内の別荘地を散策しながら、「軽井沢の歴史」を勉強するというものです。また、別に離山登山のコースも企画しました。「リフレッシュと軽井沢について知る」、こうした企画を考えてくださった担当の宮坂先生・鬼久保先生、ありがとうございます。今日はいい天気ですので、研修もうまくいくと思います。熱中症には十分気をつけたいものです。