高等学校では、生徒諸君がまずいことをした場合、「反省」を促すことがあります。
そのまずい内容には、法に触れる行為をはじめさまざまなことがあります。
私は、いままでの教員生活で、生徒指導係を行っていた期間が結構長く、かつて生徒指導主事を3年間務めたこともあります。生徒指導係とは、生徒の「問題行動」等に対処する部署です。
生徒諸君がまずいことをした時には、その程度にもよりますが、本県の公立高校では「登校反省指導」を行う学校がほとんどだと思います。
「登校反省」とは、自分の行ったまずかった行為を、学校に登校して、自分の教室を離れ別室で、どうしてそうなったのかをよく考えて、二度とそうしたことがないように考える機会だと私は思っています。この「登校反省」は、学校教育法第11条に定めのある「懲戒」とは異なることを申し添えます。
私は、今まで登校反省をした生徒に対して、「ピンチはチャンスだ」と、いつも話しています。
教頭となり、そして校長となり、「反省解除」の席に立場上同席します。
きちんと反省を終了させた生徒達の語る一言一言は、「とてもよく考えていて、また、感動的なもの」があります。
生徒たちが語ってくれたそのとおりに、今後の高校生活、そして社会に出た後も過ごしてほしいといつも願っています。
保護者の皆さんも、自分として何ができるか、この機会に皆さん真剣に考えてくださり、私もいつもありがたく思っています。
あってはならないことであっても、今後そうしたことがないように前向きに考えていくことが重要だと私はいつも思って、生徒指導を行ってきましたし、今後もそのスタンスを貫いていきたいものです。
私が中学校に進路講話に出向き、話をする内容の重要ポイントのひとつが、この「高等学校における生徒指導」に関わることです。
今日の日記は、日ごろあまり書くことのない、「生徒指導」に関わる話題を書いてみました。
冒頭の写真は、昨日朝撮影した本校本館前と離山の写真です。軽井沢は紅葉が見ごろになってきました。実物はもっと綺麗なのですが、写真にするとそのよさがなかなか伝わりません。やはり、何事も実物のほうが見ごたえがあります。