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言語聴覚士の独り言

嚥下内視鏡検査

昨日、在宅での嚥下内視鏡検査に立ち合いました。
この検査は、鼻咽腔ファイバーという内視鏡をのど(咽頭)に入れ、食物の飲み込み(嚥下)の様子を観察する検査で、唾液や喀痰の貯留の有無、食物を飲み込んだ後の咽頭内への食物の残留の有無や気管へ流入(誤嚥;ごえん)などを評価することができます。また、嚥下に影響を与えることのある声帯の動きも評価することができます。
この検査の結果をふまえて、今後の食事形態や食事時の姿勢の調節、嚥下訓練の適応、方針を決定します。
この検査は大きな病院では珍しくないのですが、今回は在宅で行った事に大きな意味があります。
毎日食事を食べている部屋で自分の椅子に座って、奥さんが用意したいつも通りの食事を検査できます。病院に行って、疲れて緊張している環境で病院が用意した物を食べて評価するのとは大きく異なります。
今回は訪問歯科医が行い、そこに言語聴覚士が立ち合い、情報共有ができました。その場でフィードバックも行い、ご利用者、家族も納得され、注意点、訓練方針の確認ができました。
今後、在宅での嚥下内視鏡検査が普及する事を願います。

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