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言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

手紙屋

2025-04-09 23:02:00 | 
この本は「何のために勉強するのだろう?」という、みんなが一度は考えたことのある疑問に対する模範解答が書いてある本です。

娘が受験生となりたての頃、勉強のエンジンがかかっていない時に買いました。

買ったはいいものの、娘は受験生なので本を読んで欲しいと渡すことをためらいました。

そして私なりに勉強する意味に対する答えは持っていたので、自分の意見を娘に伝えました。

私は勉強して得られることを①将来の選択肢が広がる②やりたくないけれどやる必要があることをやる忍耐力のトレーニング。この2つだと考えていました。

結果間違いではありませんでしたが、私の意見だけでなく、この本を娘に読んでもらっていたらエンジンがかかる、かからないではなく、エンジン自体が大きくなっていた可能性があったと少し後悔しています。
(志望校に合格したので結果オーライですが)

この本に書かれていた解答は

①勉強は一つの道具である
②その道具である勉強を自分という人間を磨くために使う
③その道具である勉強を他の人の役に立つために使う

この①〜③を高校生の主人公と手紙屋(手紙で悩み相談にのる仕事の人)との文通で解説してあります。

その他にも
・勉強は今までの人類が積み重ねた知見を自分のものにできる
・自分の生きる意味は自分で作ることができる

など大人が読んでも、ハッとする内容が分かりやすく書かれています。

娘の勉強はまだまだこれからです。
高校生活がスタートするこのタイミングで読んでもらいます。

そして私も娘のため(家族のため)や他の人のために勉強を続けていきます。

心の処方箋

2025-04-05 20:53:00 | 
心の処方箋

初めはどういう意味か分かりませんが、読んだ後はしっくりきます。

本当に人の心理や真意を書いてあります。

難しい言葉は使われておらず、うんうん。そうそう。と読み進めていけます。

内容を要約して書いても伝わらないと思うので私が気になった目次をいくつか挙げます。

・絵に描いた餅は餅より高価なことがある
・言いはじめたのなら話し合いを続けよう
・灯台に近づきすぎると難破する
・イライラは見とおしのなさを示す
・100点以外はダメなときがある
・心の中の勝負は51対49のことが多い
・自立は依存によって裏づけられている
・灯を消す方がよく見えることがある
・物が豊かになると子育てが難しくなる
・権力の座は孤独を要求する

心の薬になる言葉や文章が書かれています。

私はすぐ手に取れる所に置いて薬が必要な時に読もうと思います。



死ぬ瞬間の5つの後悔

2025-01-12 21:34:00 | 
⒈ 自分に正直な人生を生きればよかった

 他人に期待された通りの人生を送らない。
 不健全な関係は断ち切り、「もうたくさん」と言える意志の強さも大切。
 自分の幸せに責任を持つことが、大切な出発点。

⒉ 働き過ぎなければよかった

 最期を迎えた人が一番大切だと思うのは、愛する人をどれだけ幸せにできたか、自分は好きなことにどれだけの時間を費やせたかだ。
 シンプルな生活は所有物や他人の評価などで自分の価値を確認しなくてもいられるようになる。

⒊ 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった

 自分がどれだけ生きられるか、愛する人がいつまでこの世にいてくれるのか分からない。
 相手の反応は予想できない。けれど正直に話しはじめたことに驚かれても、最後には以前よりずっと健全な関係を築けるだろう。そうでない場合は、その人との関係は不健全だから断ち切るべきだ。

⒋ 友人と連絡を取り続ければよかった

 本当に大事な人や、一番大好きな人とは、どんな努力をしてでも連絡を取りつづける価値がある。
 最後に大切なのは愛情と人間関係だけだ。 
 死に直面していてもいなくても、最悪の時に笑わせてくれるのは友人たちだけだ。

⒌ 幸せをあきらめなければよかった

 幸せになるには自分の意志が大切。
 幸せになるには、毎日の行動すべてに感謝をすることが大切。
 人はなにかがうまくいけば幸せになれると考えがちだが、その反対もある。幸せを感じていれば、物事がうまくいくこともあるのだ。
 幸せは自分で選ぶものであると知れば人生の荒波にもみくちゃにされることもなくなる。


今、自分の人生をあらためて考えるのはとても重要だ。

自分の人生を変える選択をし、自分の心のままに生きる強さを持ち、後悔せずに死ねるように生きるべきだ。

それにはまず他人にも自分にも優しくなり、許せるようになればいい。自分を許すことはとても重要だ。

選ぶのは自分だ。

人生は自分だけのものだ。







いつまでも若いと思うなよ

2024-05-13 23:21:00 | 
年上の友人にもらった本です。

最近その友人を見ていると、今までにまして時間を大切にしているように思います。

この本は題名から受け取るイメージと実際の内容は少し乖離がありました。

“いつまでも若いと思うなよ”
だから若い時間を大切にしよう!

という内容ではなく、筆者の実体験を基に“老い”に対して知見が述べてあります。

人間は自分の人生時間の進み具合を「若さの残量」で計るようになる。

「老い」を認めたくないから「まだ若い」と言い張るのではなくて、「若い」という基準しか持ち合わせていないから、ついつい「まだ若い」になってしまう。

年寄りは条件反射が摩滅した以上、すべてにわたって脳味噌が出て行って直接に指示をしなければなりません。

その点で脳化人間の年寄りは意識的にならざるをえなくなるのですから、「しないですむんだったらボーッとしていたい」という状態にはなるんじゃないかと思います。

歴史的にみて、長寿の要因は遺伝と楽な人生を送ることです。

若い時はそうでもないが、年を取ると「過去の空白」が妙に浮かび上がって来る。

「ああいう関係があったらよかったな」という形で、過去の人との出会いを思い出す。

私は今年で43歳です。

「若い」と言われる時もあれば「おじさん」と言われる時もあります。

いつまでも若いとは思っていません。

そう言われると、意図的な動作は増え、過去の空白に想いを馳せる時があります。

誰でも自分の“老い”は初心者です。

この本はいわば年寄り入門書です。

少し肩の力を抜いて老いていけそうです😊

天才を殺す凡人

2024-03-07 23:03:00 | 
この本はビジネス書や自己啓発本に分類される本ですがストーリー仕立てで進み、大変読みやすく分かりやすいです。

内容を簡単に要約すると

世の中には3つの才能がある

天才:創造性が軸
秀才:再現性≒論理性が軸
凡人:共感性が軸

関係性は下の図の通り



◉軸:その人が「価値」を判断する上で、前提となるもの。絶対的
◉評価:軸に基づいて「Good」や「Bad」を評価すること。相対的

評価は相対的で変わる事があるが軸は変わる事はない。

従って、軸が異なることによるコミュニケーションの断絶はとてつもなく「平行線に近いもの」になる。

天才が創造性を実らせる為には数が多い凡人の共感を得る必要がある=凡人は天才を簡単に殺すことができる

また、秀才は天才に妬みと憧れの相反する気持ちを持っており、天才の創造性に再現性を与える最高の味方にも、創造性を論理的に批判する敵にもなりうる。

凡人の中には天才を理解できる共感の神がいる。

この共感の神が根回しすることによりイノベーションが起きる

反対にこの軸の異なるコミュニケーションの断絶が社会の停滞を生んでいる。

才能の奥義を知るステージ
①自分の才能を理解し、活かす
②相反する才能の力学を理解し、活用する
③武器を選び抜き、リミッターを外す

凡人、秀才、天才は使う主語が違う

凡人に多い主語:人メイン 
秀才に多い主語:組織やルールのどの善悪
天才に多い主語:世界や真理など、超越した何か

◉キラーワード
「あなたならどうしますか?」
これで主語を変換させて異なる才能を活かす

凡人の最強の武器は【自らの言葉】

自らの言葉で白状することで共感を得ることができる


この本は異端(天才)が生きにくい世の中で1人でも天才救いたい気持ちで書かれています。

私はこの本を読んで、人間関係の悩みの根本に近づいていると感じました。

人の話を聞くや、人を理解することが良いとされていますが、そもそも軸が異なることを理解しないと本当の意味での理解は難しいとなります。

私は40代です。若い才能に対して根回しができれば良いですが、せめて理解が困難だからといって殺すこと(老害)だけはしないようにしたいです。

私の拙い文章では分かりにくいと思います。ぜひ手に取って読んでみてください。