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言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

十三祭り②

2025-04-17 21:22:00 | 日記
先日、次女の十三詣りに京都の法輪寺に行ってきました。

十三詣りとは人生の節目である13歳まで健康に育ったことに感謝する意味合いがあります。 また虚空蔵菩薩は無限の知恵と慈悲を持つ仏様です。 十三参りは虚空蔵菩薩から知恵を授かり、今後の成長をお祈りする行事でもあります

法輪寺で漢字一文字を書き、ご祈祷を受けます。

娘は『明』と書きました。

理由を尋ねると「みんなが明るくなって欲しいから」と言いました。

素敵な理由です。

そして渡月橋を振り返らずに渡りました。


京都嵐山は予想通り外国人がたくさん観光していました。

出店のたこ焼き屋さんや人力車を押している若いスタッフは英語で笑顔で対応していました。

なんだか同じ日本人として誇らしくなりました。

日本が人気になるはずです。

娘もこれから世界に羽ばたいていって欲しいです。

若いってそれだけてもの凄く価値がありますね😄

誰もが自分らしくコミュニケーションがとれる世の中へ

2025-02-16 22:55:00 | 日記
今日、初めて言友会に参加してきました。

言友会とは吃音当事者の会です。

会の初めは言語聴覚士の講義がありました。

私も言語聴覚士なので基本的な知識はあります。

しかし、心に引っかかった内容がありました。

それは吃音は「緊張する場面とリラックスする場面で増加する」という箇所でした。

緊張する場面で増加して、リラックスできる場所では減少すると思っていました。

少しモヤモヤしたまま講義が終わり質問するタイミングもありませんでした。

そして次の項目のグループディスカッションへと移りました。

グループディスカッションのメンバーには当事者の方がおられます。

私に講義の感想を発言する順番が回ってきました。

私は先に記した疑問を言いました。

すると当事者(50代男性)が教えてくださいました。

「リラックスできる相手との会話では吃る症状が増えるのではなくて、吃音症状を出すことができるのです」

吃音の症状がある方は吃音症状が出ないように吃音が出にくい言葉に言い換えたり、工夫をして話をされています。

したがって、ほどよい緊張感がある場面では吃音症状を抑えられるので少なくなります。

緊張する場面では抑制が困難となり多くなります。

反対にリラックスできる場面では抑制する必要がないので増えるとうことです。

吃音の方は吃った話し方が普通なので1番楽なのだそう。

吃音の原因は脳や遺伝的な要因だと言われおりますが正確には分かっていません。

昔は親の育てた方や愛情不足、ストレスが原因だと考えてる時期がありました。

その影響で誤った認識が広まっていると講義で話がありました。

私も心のどこかで緊張がなければ吃音の症状は落ち着くと思い込んでいたのかもしれません。

正しい認識が世の中に広がり誰もが1番楽な話し方でコミュニケーションが取れるようになればいいと思います。

そのために私にできることを探します。

本当の気持ちは隠れているかもしれない

2025-02-13 00:05:00 | 日記
私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。

今日は担当しているご利用者の介護保険の目標の更新があり各サービス提供者が集まる会議がありました。

その方は3度の脳梗塞の既往があります。
身体はほとんど後遺症はありませんが、高次脳機能の低下がみられます。

83歳男性です。

希望は車の運転の再開です。

もうすでに主治医から乗る事は難しいと説明を受けています。

息子さんも車の運転には断固反対されています。

本人は今日の会議でも「まだ諦められない」と言われました。

各担当者は息子さんから諦めるように説得して欲しいと事前に頼まれていました。

それぞれが運転が難しい理由を説明します。

タクシーや公共の乗り物、シニアカーなど代替手段の提案も行われました。

しかし、諦められない様子です。

堪忍袋が切れたように息子さんは声を荒げて「いいかげんにしろ!」

本人も「なんで〇〇(息子さんの名前)は応援してくれないのか!」と喧嘩のようになりました。

私はハッとしました。

この方はたしかに現状理解が乏しく(そこが障がいでもある)運転は行わない方がいいと思います。

しかし、勝手に乗ることはしません。また、主治医の所に何度も足を運んで許可を取ろうとしています。

つまり、この方は主治医がゴーサインを出さない限り運転をすることはないのです。

本人は乗りたい気持ちが一番表層に現れていますが深層では共感して欲しい、本人が言葉に出されたように応援して欲しいのだと感じました。

息子さんと本人の関係性の詳細は分かりませんが、息子さんも表層ではリスクや心配をあげていますが、深層では父と息子の関係性の問題に起因する何かがあるのではないかと感じました。

私は担当者会議の後、息子さんと2人きりになり、運転が危険である事を伝えるのは私達医療介護従事者に任せて家族は応援にまわることを提案しました。
(もちろん感情に任せて運転をしないように配慮は必要です)

そうすることで家長としてのプライドを傷つけることを避けながら、専門家に駄目だと言われ続けて少しずつ諦めがつくように思います。

家族関係は長年培われてきた関係性が複雑に絡み合います。

病気になり支えが欲しい気持ちを素直に伝えることができない父親と

父親に正直な感情をぶつけてこなかった(推測ですが)ことで素直に応援できない息子が車の運転というテーマで衝突しました。

衝突を繰り返すと自暴自棄になりいいことはありません。

第三者が介入することが難しい問題ですが、心配してくれる息子を、弱っている父親を認め合うことが解決の一歩目であり最終目標でもあると思います。

高齢者の車の運転問題は本当に難しいです。
私の住んでいる田舎では車がないと困ることがたくさんあります。

車の運転は特に男性に多いですがプライドとリンクされている人も多いです。

従って、タクシーが無料になるなど制度化されても解決できないケースはありそうです。

とはいえ自動運転などハード面とタクシー無料化などソフト面でサポートするしかないと思いますが…。

いちご農園で働いてみました

2025-02-09 09:40:00 | 日記
私の勤めている会社は副業がOKです。

先日、いちご農園にアルバイトに行ってきました。

理由は3つあります。

1つ目は農業に触れたかったからです。食べることは生きること。それを担う農業の世界を見てみたくなりました。

作業はいちごの摘果でした。小さないちごを沢山採るのではなく、大きないちごを収穫するために小さな実を取り除く作業です。

指導を受ける際に実や葉は商品でありお金である。しかし、丁寧にゆっくりよりは8割で早くやるよう言われました。

仕事だから当たり前のことですが背筋が伸びる思いでした。

2つ目は刺激を受けるためです。

私は今の仕事ではもうベテランとなる年齢です。コンフォートゾーンに留まっておけば問題ありません。
それはそれでいいのですが、新人に戻って指導を受けると自分を客観視できます。

普段と違う脳を使い身体を動かすことも良い刺激となりました。

3つ目はお金です。

私はリハビリの仕事をしています。医療や介護の世界の報酬は診療報酬や介護報酬で決まっています。つまり、物価上昇に伴う値上げが許されていません。
従って賃上げも難しく、実質賃金は下がる一方です(愚痴っぽくてすみません)

休日に学びながらお金をいただくのもいいかなと思いました。

今回アルバイトをやってみて、学びは沢山ありました。

農業には想像以上に手間と愛情がかかっていて値上げに対して文句を言い過ぎているふしがある。

また自分の可能性は今以上にあり、今の仕事が全てではないということ。

そして、今いただいている給料に見合う働きを自分ができているのか?
仕事があることに感謝の気持ち。

無理のない範囲で様々な仕事を覗いてみたいです😄