ヤマアワ(山粟) (イネ科) 撮影地 能代市風の松原

2013年08月09日 06時29分30秒 | Weblog

このブログは、先人が能代市風の松原内を調査した、 『植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001年発行別冊』 の植物目録に基づいて、能代市 「風の松原」 内の植物を、追跡調査できた範囲内での記録を、アイウエオ順で掲載しているものです。但し、先人が調査したものの中で探しきれないものもあります。絶滅した種もあるようですが、現在調査中ですので、見つけ記録でき次第投稿いたします。又その逆で新種もあり、新種については付け加えて投稿しております。

 

ヤマアワ緒言:多年草。

日当たりのよい草地に生え、地下に根茎があり、60~150cm位になり、やや硬く、直立して、群生することが多い。花穂がアワに似て、山地に多いのでこの名がついた。

葉はやや扁平で、長さ20~40cm、幅5~12mm、両面ともにざらつき、縁には細かな縁歯がある。

葉舌は高さ3~6ミリでよく目立つ。

花序は直立し、長さ10~30cm、花序枝は短く、密に多数の小穂をつけ、円錐状で長さ10~30cm、枝は半輪生でざらつく。

花序は密に小穂をつける。小穂は1小花からなり長さ5~8ミリ、苞穎は線状披針形でほぼ同長で長さ6mm前後、淡緑色またはわずかに赤紫色を帯びる。護穎は苞穎の半分ほどで、基部に毛がある。花期7~9月。

 

01.11年07月13日 ヤマアワ 群生して風にそよぐヤマアワは壮観です。

 

02.11年07月13日 ヤマアワ 引き抜いてみたヤマアワの全草です。茎は直立のように見えますが、節で曲がり伸びています。葉は互生で、葉は線形。

 

03.11年07月13日 ヤマアワ 根はたったこれだけですが引き抜こうにも引き抜けません。それだけ根に力があります。根は下と横にも這っています。

 

04.11年07月13日 ヤマアワ 葉鞘を取り謎いてみた茎と節部です。茎は無毛です。

 

05.11年07月13日 ヤマアワ 茎は非常に硬くほぼ真円で芯は中空です。

 

06.11年07月13日 ヤマアワ 葉の表側に気孔帯のような白い点線模様がある。無毛です。

 

07.11年07月13日 ヤマアワ 葉の縁ですが笹のはと同じで、ザラザラ感があり手が切れる。

 

08.11年07月13日 ヤマアワ 葉の裏側ですが並行脈脈が走っており、脈に凹凸がある。

 

09.11年07月13日 ヤマアワ 葉の断面ですが上が表、下が裏側です。これはテープに貼って記録したものですが、縁のギザギザを強調したかったのですが、葉の裏面の凹凸が解る写真でした。葉はすぐに内側に丸く変形するためこのようにしました。

 

10.11年07月13日 ヤマアワ 葉舌。

 

11.11年07月13日 ヤマアワ この個体の葉耳、葉鞘は無毛。

 

12.11年07月13日 ヤマアワ 花序は直立し円錐形。

 

13.11年07月13日 ヤマアワ 沢山の雄花の葯が見えます。

 

14.11年07月13日 ヤマアワ 小花柄は無毛。

 

15.11年07月13日 ヤマアワ  写真は2個の小花。ほぼ同形の2個の苞穎が小花を包む。苞穎はほぼ同長、強いて言えば第1苞穎のほうがわずかに長い。苞穎の縁は内折し、膜質、先は鋭頭、背には上向きの短毛が並ぶ。

 

 

(注):私は植物調査と、写真撮影の技術も、始めたばかりで、ドシロウトも、大ドシロウです。あくまでも個人の趣味で調査したものです。間違った情報が多々あると思いますが、間違いを発見された場合御一報下されれば幸いです。宜しく御願い致します。

参考文献:山渓・日本の野草

 

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