はい、あらためてグランドピアノの実物を観察してきたんだけど、前回の投稿にかなり間違いがあったことがわかったので、加筆修正しました。
で、次は調律の話。
調律師のやる事って、そんなに僕も詳しい訳ではないんだけど、まず鍵盤のちょっと奥にある弦を張ってある駒(ギターのペグのようなもの)を回転させる事で、狂った音程を調節する。もしくは弦そのものを張り替える。
新しい弦は、これはギターでもそうなんだけど、加えられた張力に慣れてくるまでは頻繁に音が狂うらしい。だからピアノの場合基本的には1本の弦が切れた場合でも全部張り替えることが望ましい。
ハンマーの弦と接触するフェルトの部分は、弦の形に凹むのね。弦が3本の部分だったら、3本筋が入るように溝ができたりするのさ。
で、そうやってフェルト繊維が押しつぶされてくると音のなりが悪くなったりくすんだりする。それを回復させる為にフェルトに針を刺して繊維を起たせる作業ってのがある。
これも結構難しいらしく、繊維に対して直角というか、断ち切るような刺し方をしてしまうとフェルトそのものが死んでしまって、すぐに使い物にならなくなってしまう事もあるらしい。
僕が実際に見た限りでは、日本の調律師は3本針で無造作にザクザクさしてしまっている人も多い印象を持ってる。
で、これは映像で見ただけだけど、スタインウェイをいじくっているような向こうの一流の調律師になると1本針でチョコチョコと慎重に刺してる。
半端じゃなく繊細な作業みたいね。
また、ハンマーアクションの調整(ハンマーが弦を叩く強度やスムースな鍵盤の戻りを確保する、など)なんかも調律師が行なう。
つい昨日、某楽器店に展示されている鍵盤アクションの1鍵分を切り出した模型を見てきたのさ。
打鍵してハンマーが跳ね上がる仕組み、ハンマーが弦を叩いた後、すぐに離れて音を消さないようになっている仕組み、さらに打鍵に連動してダンパーが弦から離れる仕組み、それぞれが実際に目で辿ってみれるようになってた。
電気的な動力は一切使われてないんだよ。スンゲェ複雑な構造なの。
これ創ったヤツは頭おかしいんじゃないかと思ったね。
ハンマーのフェルトの再生も含めて、こういった音程の調節以外に音色を整える作業を調音と言うらしい。
ただ弦を引っ張ったり緩めたりするだけでなくて、もの凄く煩雑な作業なんだってさ。
色々な楽器奏者の中で、自分で楽器をいじる事をしないのが当然なのはピアニストだけなんだってね。
ピアノ自体も歴史を重ねるに連れて色々と変化してきてるのね。
チェンバロとかクラヴィコードという楽器あたりがそのルーツらしく、遡ると700年くらいの歴史があるのね。
5オクターブしか出なかった時代もあれば、100鍵あった時代もある(現在でもベーゼンドルファーなんかでは100鍵のピアノを販売してる)。
88鍵の現在の形に落ち着いたのはせいぜいがここ200年くらいの話なのさ。その意味でもクラシック音楽の発展、引いては工業技術の発展に伴って少しづつ完成度を高めてきて、近代に入ってようやく到達点が見えてきた、とてつもない創意工夫の結晶であると言えると思う。
ええと・・・・・前回今回とクドクドとピアノの雑学というかマメ知識を並べ立ててきましたが、要するに何が言いたいかというと、ピアノは「楽器」という括りの中で、現在最も洗練された形のものなんじゃないか、って事。
音に関しては、やっぱり歴史が長い分万人に好まれる平均値が模索された結果現在のものになっているのであろうし、出せる音質も多岐にわたる。他のどんな楽器と比べても無駄な音がない。
オーケストレーションも単独の楽器としては他に比類がない。5声の曲を演奏できるなんざ他の楽器では考えられない。
なんでもできちゃうんだよね。できないのは「詞を乗せる」事だけね。
ホーンや打楽器と違って、「単体で音楽を完結する事ができる」・・・・・どんな音楽のどんな演奏にもある程度対応ができてしまう、ある意味究極の楽器の姿がピアノなんじゃないか、ってね。
ピアノが万人に好まれるのは単に音色の心地良さだけでなく、この汎用性というか完成度にその理由があるんではないかなって。
うう・・・・前回今回とまとまりがない。何が言いたいか全然伝わらない文章になってしまった(笑)。
失敗だなこりゃ。
こんなみっともない文章を書いちまうなんて・・・・・うう・・・・・しょうがないじゃんか!、書きたかったんだから(泣)。
まぁその、なんだ、僕がピアノって楽器が大好きで、ピアノを知れば知るほど、ピアノの音を聴けば聴くほどその思いが深くなってきた、って事です。
本日の安眠盤、Akikoの「Girl Talk」
ではでは。
で、次は調律の話。
調律師のやる事って、そんなに僕も詳しい訳ではないんだけど、まず鍵盤のちょっと奥にある弦を張ってある駒(ギターのペグのようなもの)を回転させる事で、狂った音程を調節する。もしくは弦そのものを張り替える。
新しい弦は、これはギターでもそうなんだけど、加えられた張力に慣れてくるまでは頻繁に音が狂うらしい。だからピアノの場合基本的には1本の弦が切れた場合でも全部張り替えることが望ましい。
ハンマーの弦と接触するフェルトの部分は、弦の形に凹むのね。弦が3本の部分だったら、3本筋が入るように溝ができたりするのさ。
で、そうやってフェルト繊維が押しつぶされてくると音のなりが悪くなったりくすんだりする。それを回復させる為にフェルトに針を刺して繊維を起たせる作業ってのがある。
これも結構難しいらしく、繊維に対して直角というか、断ち切るような刺し方をしてしまうとフェルトそのものが死んでしまって、すぐに使い物にならなくなってしまう事もあるらしい。
僕が実際に見た限りでは、日本の調律師は3本針で無造作にザクザクさしてしまっている人も多い印象を持ってる。
で、これは映像で見ただけだけど、スタインウェイをいじくっているような向こうの一流の調律師になると1本針でチョコチョコと慎重に刺してる。
半端じゃなく繊細な作業みたいね。
また、ハンマーアクションの調整(ハンマーが弦を叩く強度やスムースな鍵盤の戻りを確保する、など)なんかも調律師が行なう。
つい昨日、某楽器店に展示されている鍵盤アクションの1鍵分を切り出した模型を見てきたのさ。
打鍵してハンマーが跳ね上がる仕組み、ハンマーが弦を叩いた後、すぐに離れて音を消さないようになっている仕組み、さらに打鍵に連動してダンパーが弦から離れる仕組み、それぞれが実際に目で辿ってみれるようになってた。
電気的な動力は一切使われてないんだよ。スンゲェ複雑な構造なの。
これ創ったヤツは頭おかしいんじゃないかと思ったね。
ハンマーのフェルトの再生も含めて、こういった音程の調節以外に音色を整える作業を調音と言うらしい。
ただ弦を引っ張ったり緩めたりするだけでなくて、もの凄く煩雑な作業なんだってさ。
色々な楽器奏者の中で、自分で楽器をいじる事をしないのが当然なのはピアニストだけなんだってね。
ピアノ自体も歴史を重ねるに連れて色々と変化してきてるのね。
チェンバロとかクラヴィコードという楽器あたりがそのルーツらしく、遡ると700年くらいの歴史があるのね。
5オクターブしか出なかった時代もあれば、100鍵あった時代もある(現在でもベーゼンドルファーなんかでは100鍵のピアノを販売してる)。
88鍵の現在の形に落ち着いたのはせいぜいがここ200年くらいの話なのさ。その意味でもクラシック音楽の発展、引いては工業技術の発展に伴って少しづつ完成度を高めてきて、近代に入ってようやく到達点が見えてきた、とてつもない創意工夫の結晶であると言えると思う。
ええと・・・・・前回今回とクドクドとピアノの雑学というかマメ知識を並べ立ててきましたが、要するに何が言いたいかというと、ピアノは「楽器」という括りの中で、現在最も洗練された形のものなんじゃないか、って事。
音に関しては、やっぱり歴史が長い分万人に好まれる平均値が模索された結果現在のものになっているのであろうし、出せる音質も多岐にわたる。他のどんな楽器と比べても無駄な音がない。
オーケストレーションも単独の楽器としては他に比類がない。5声の曲を演奏できるなんざ他の楽器では考えられない。
なんでもできちゃうんだよね。できないのは「詞を乗せる」事だけね。
ホーンや打楽器と違って、「単体で音楽を完結する事ができる」・・・・・どんな音楽のどんな演奏にもある程度対応ができてしまう、ある意味究極の楽器の姿がピアノなんじゃないか、ってね。
ピアノが万人に好まれるのは単に音色の心地良さだけでなく、この汎用性というか完成度にその理由があるんではないかなって。
うう・・・・前回今回とまとまりがない。何が言いたいか全然伝わらない文章になってしまった(笑)。
失敗だなこりゃ。
こんなみっともない文章を書いちまうなんて・・・・・うう・・・・・しょうがないじゃんか!、書きたかったんだから(泣)。
まぁその、なんだ、僕がピアノって楽器が大好きで、ピアノを知れば知るほど、ピアノの音を聴けば聴くほどその思いが深くなってきた、って事です。
本日の安眠盤、Akikoの「Girl Talk」
ではでは。
良いんじゃないですか~。「ピアノ大好き!」っていう感じが伝わってきて。
ピアノなんてリズム的にもハーモニー的にもオーケストレーションを表現できる唯一の楽器ですから、ピアニストが本当に羨ましいです。
実は何年か前、アレンジしたさにピアノを習った事があるんですが、どうしても右と左が別々に動かず、半年ほどで断念しました。ドラマーなのにね(笑)。
ヨックタイさん
はじめまして。
野蛮な楽器といえば何といってもドラムでしょ。映画なんかでは必ず一番頭の悪そうなのがドラム担当だし…。
僕にしてみれば、ギターなんて超繊細な楽器のイメージがありますけど。
ギターもある意味凄く洗練されている楽器だと思います。
ただ、その洗練の方向が違うので、ちょっとピアノとは比較できないと思います。
ギターにはピアノでは表現できない領域がありますよね。
それは一言で言うと「素朴さ」かな。
ケーナとか胡弓なんかの民俗楽器を聴いても思うんですが、ムダな擦過音やムダ息があるって事は楽器の完成度の低さとイコールなのでしょうが、それがなければ表現できない音楽もあるって、そう思います。
個人的にギターのウォームな音は大好きですよ。
>med-swingさん
ドラムスって、僕はその歴史にはあまり詳しくありませんが、パーカッションの世界にオーケストレーションを求めた結果できた楽器だなって、そんな風に感じます。
基本的には1人がいちパートを受け持つのが当たり前だった打楽器の世界に、1人で全部やっちゃう的な役割を担っていると言うか・・・・・。
ある意味特殊ですよね。
ギターもドラムスも、僕は野蛮だとは思わないですよ。