開口一番「ブリのあら、ある?」と聞く客に対して「他は何にしましょうか?」とすすめる魚屋の店主。傍から見ればコントのようであるが、概して客が欲しい物と店が売りたい物とは一致しないのだ(笑) 骨の周りについた肉(スペアリブや手羽など)が美味しいように魚のあらも下処理をちゃんと行うと同様の味が生まれる。あらに強塩をして1時間ほど置く。脱水によって臭み成分を抜き下味をつけるのが目的だ。続いてあらに熱湯をまわしかけて霜降りし水洗いする。鱗、汚れ、余計な脂を落とした上で料理にとりかかる。