見出し画像

寮管理人の呟き

三原市本町1丁目7・卯建のある家

三原警察署本町交番から東へ約25m移動した場所に卯建(うだつ)のある家が建っている。卯建とは本来火災の際の類焼を防ぐ目的で造られたものだったが、後に富の象徴としての装飾的な意味合いが強くなった。福山市内では似たような卯建が横尾町に1軒残っているが、建物の壮大さはこちらの方が上だ。

卯建

かつての西国街道がいかに人で溢れていたかを今に伝える建造物である。近所の人が「あそこは乾物屋さんだったんですよ。店先にはたくさん商品がありました」と全盛期の話をしてくれた。その人は無駄なことを全く口にしなかった。人の流れが国道2号線に移ったことを静かに受け入れている感じで凛とした美しさがあった。

私は三原という城下町が更に好きになった。無駄な広告を打たない点は自信の表れだ。「うちはええでええで」と宣伝してもらう所ほど実は大したことはない。インターネットの情報がゼニがすべての田舎町(鰻の寝床)の虚像を着実にあぶり出し一部メディアによって不当に低い評価をつけられた街が次第に見直されている。目の肥えた旅人は雑音を消すのが上手で自分の感性を大切にするから(笑)

三原市本町1丁目7・卯建のある家

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「旅」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事