寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

松本の食文化(その3)

2008年09月07日 | 

昼休みを取らない大人の居酒屋が松本市にある。利用客の年齢、料理の質共に高い。客と店員との適度な距離感が居心地の良さを生むのだろう。

夏に「鯉の洗い」で酒を飲んでいると暑さがやわらいで時の経つのを忘れる。若い頃は洗いがあまり好きではなかったが、今ではその良さがわかる。

新鮮な鯉の身を削いで冷水でしめて余計な旨みと脂を洗い流す。夏バテ気味の時には味の濃いものを体が拒絶する。極々薄い味で涼をとる贅沢さ。脂でベトベトになったラーメンを飽きもせず麻薬のように摂取する患者には一生縁のない味だろう(笑)

信州の郷土料理「おたぐり」

「おたぐり」は馬の腸を味噌煮込みにしたもので非常に柔らかい。牛の腸と比較すると若干癖はあるが、味噌のおかげでかなり食べやすくなっていると感じる。

牛の肺臓とハチノスを合わせたような食感と味だ。クチュクチュ噛むと濃厚な旨みが滲み出て余韻が舌に残る。この料理はどちらかといえば日本酒よりもビールの方が合う。

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