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乙姫の気まぐれ日記

アメリカのおせち

たった四人

2009年11月28日 04時17分00秒 | 日記
昨日はアメリカ最大の祭日、全米挙げての感謝祭でした。
クリスマスは普通の人のお祭り気分で遣る方も多くなりましたが、宗教の違いを固守して居る方達はやりませんから、やっぱり一番大きな祭日は感謝祭と言うことになります。
遠方近隣民族移動の時でもあります。
そして一夜明けた今朝は六時からこれまた一年で一番大きなセールの日でもあります。電化製品の前は行列をなして居ました。

さて、昨日の感謝祭ですか。渡米以来たった四人の感謝祭は初めて迎えました。
皆それぞれに相手方の実家もあることだし、相手方に病人が出来たりで、乙姫だけが家族を占領するわけにもいかずと言う事でした。

感謝祭の伝統的なご馳走は素朴で質素なのですが米国は人種のるつぼで、母国を異にする人たちが、それぞれのお国自慢や、お好みのものが登場します。
然しメインは七面鳥の丸焼きです。
各家によって引き継がれた味と言うものがあるようです。

かなり手間のかかる大仕事ですがスタッフィングには、クルートン、玉ねぎ、セロリー、それに沢山の栗を詰めて焼くのが乙姫流です。
大勢集まった中でのその賑やかさ、それだけで疲れてしまう。
処狭しと並んだテーブルに着くまでがひと騒ぎ、食前酒でご機嫌になって居るから、少々声をかけたって纏まらない。

それが今年は四人だけ、パーテイとは言えないが息子はオーガニックの店に一式オーダーして置いた。
日本ならおせちのオーダーみたいなもの
手汚さずに頂ける。
本当に基本的なものだけだが、

七面鳥の丸焼き
いんげんとアーモンドノソテー
マッシュドポテト
クランベリーソース
グレービー
ポンキンパイ
デナーロール
これだけが付いてきた。
ところがターキーの好きじゃない乙姫の口に意外にも美味しかった。

息子は静かで、簡単でナイスな感謝祭だねと喜んでいたが、大人四人と言うのは何か物足りない。
やっぱり孫達が賑やかに集まって来てこそこの家族はホーリデイー気分になれるのだと実感した。
残った沢山のご馳走は帰りに私のお友達
に届けて帰った。
彼らの故郷はフランスでここには家族が誰も居ないから。

感謝祭

2009年11月27日 00時22分00秒 | 日記
*(アメリカ)**(アメリカ)**今日、ここアメリカは三大祭りの一つ、感謝祭の日である。
1620年代にイギリスの国教会による宗教迫害からの脱出でメーフラワー号でアメリカ東海岸に上陸(アメリカ史による)した、いわゆる移民者達の歴史なのである。
極寒の未開地での奮闘の末に最初に得た収穫に感謝する事から始まった。

*(チキン)**(チキン)**(チキン)*野生の七面鳥、収穫したトウモロコシ、サツマイモ、パンプキン、それに野生のクランベリーで七面鳥のソースを作り、感謝の宴を持ったのがアメリカ伝統行事の一つとして今に続いて居ます。
家族や友人は勿論、行き場の無い人たちを互いに招き合うまさに民族移動の時です。

個人的には七面鳥は決して美味しいものではないが ”郷に入りては、郷に従え”で 四十年間欠かすことなく焼いてきた。 一羽六キロくらいのものを買うのだがお腹に詰め物をするともう、私には重過ぎる。
そこでここ数年子供達にバトンタッチして私はようやく解放された。

でも、今年は我が家は寂しい感謝祭だ。
娘家族は相手方の方へニューヨーク、ボストンへと行ってしまった。
息子家族が私たちを招待してくれたのだがパーテイは賑やかなものと、身体に浸みこんでしまった乙姫には、大人四人だけなんてなんともつまらないように思う。特に人間よりお犬様が大事な夫婦、なんて言えないか、乙姫は猫にぞっこん惚れて居るのだから。
さ~てどんな感謝祭になるかちょっぴりおめかしして出かける事にしましょうか。*(笑顔)**(笑顔)**(笑顔)*

季節はずれ

2009年11月24日 00時12分00秒 | 日記
十一月も下旬、いよいよ晩晩秋となり、街路樹も裸木を多く見せるようになった。我が家の裏庭にある白樺の木々も最後の黄葉を飾り、もみじは真っ赤に燃えている。そよ風に吹かれながらはらはらと舞う姿を眺めているのがなんとも楽しい乙姫だ。朝日が昇ると小さな庭が天界のごとく姿を変え,白樺の黄葉が反映して私の部屋まで金色堂のごとく輝いてくる。「少し大袈裟かな」
そんな中で季節はずれの紫陽花が強情にもいくつか咲いているのが痛々しく感じられてならない。
私の知る紫陽花は遠い昔、実家の裏庭で六月の雨に濡れながら咲いていた濃紺で大輪の紫陽花なのだが。
花には申し訳ないが色と言え、季節柄と言え私の好みではない。

私の、”紫陽花はこうあるべき”と言う一つの固執観念が災いしているのだろうか、どうも今の裏庭にはミスマッチな花である。

photo by tamatebako74 from OCNフォトフレンド

隣の芝生

2009年11月21日 08時17分00秒 | 日記
不遜ながら一寸ゴシップ。
 
此処私の住む通りを紹介してみよう。
私の家の西隣はアメリカ人ご夫婦、東隣が中国人のご夫婦、お向かいの角の家がタイ人とインド人のご夫婦に子供さんが二人とおじいちゃんとおばあちゃんが最近越してきた。後はみんなアメリカ人で、我が家の子供達が巣立って行ったようにどの家もみんな老人夫婦が殆どになってしまった。 静かな通りである。

今日の話題は其の東のお隣さんだ。
家そのものはこの通りの家と同じで中流とでも言うのだろうか。
ところが家の中も、裏庭も前庭もそして奥様の姿も私の眼には尋常には映らない。
彼女は前庭にローズ栽培をして居てかなり自慢なのだが其の荒らしようは酷いものである。
そして彼女の恰好もホームレスよりもっと酷い。
顔を合わせるたびに旦那さんの口説き話をする、そして私に向かってあんたはミスターが良くやるから奥様でいい、云々が始まる。

それに彼女は異常なダエイッとをしている。夫婦で別々のものを作って食べて居ると言う。見るからに壊れそうな皺だらけのおばあちゃんだ。
手が痛い、足が痛い、腰が痛いと痛いところばかりだ。野菜を刻むのも大変だから誰か手伝ってくれる人を知らないかと言う。

ミスターはゴルフとコンピューター以外何もしない、毎日コーヒーカップを持ってコーフィーショップに一杯のコーヒーを買いに行く。奥様は作ってくれない、なぜなら自分が飲まないから。

二人の息子さんが居るのだが誰も寄り付かない。 長男がアメリカ人の彼女を作ったので勘当同然、なんとまあ、今どきに珍しい事だが中国のあり方かも知れない。 其の息子さんはお医者さんだ。

ところがである、七十四歳の彼女はバレーを踊っているし、先日 ”白鳥の湖”を踊ったと言って写真を見せてくれた。
化粧をしてドレスを着たら白鳥らしくはなったがとても近くでみられるような白鳥さんではない。
バレーの練習で二回ほど骨折もしている。それなのに昨日、自分はこれをずっと食べて居る健康食だからと言って、チベット辺りで採れたような野生の玄米を持って来てくれた。
この玄米を食べたらこのようになれるのですよと言う何も見当たらない気がした。
少なくとも私の方がずっと健康体だから。

大抵は隣の芝生は良く見えるものだが、このお隣さんの芝生だけは幾ら観点を変えて見ても良くは見えないと思った。

秋晴れに誘われて

2009年11月19日 08時50分00秒 | 日記
家の雑用が片付き、今日この辺りは最高の秋日和、昨日は一日来客で外出出来なかったので今朝は早々に家を出た。
目的地はハミルトンの天文台、ここから一時間くらいかかる。
多分1380メーターだったと記憶しているのだがこの近くでは一番高い。
冬になると雪も降る。
曲がりくねった山道が延々と続く、サンフランシスコ郊外にある百万都市を眼下に見下ろして居るとなんとも自分が小さな存在に感じてしまう。
小さな事に傷ついた感情などとるに足らない思いになって来る。
自然の癒しとでも言うのだろうか。
浦島殿から声をかけられても無口になって居た乙姫、ポツリ、ポツリと口を開き今日は余すことなく心をクリーン出来たドライブだった。

頂上は風が冷たく早々に引き揚げシンガポールのランチをして帰った。
オイリーで乙姫の口には合わなかったのでお持ち帰り、今夜の殿の夕飯になるだろう。
お気の毒な浦島殿、でも彼はハッピーなのでどうということはない。

大小いくつかの天文台と科学者たちの寄宿舎なども大分立って居ます。

photo by tamatebako74 from OCNフォトフレンド
木々の多い町だが朝が早いので靄がかかって居てはっきりしませんね。

photo by tamatebako74 from OCNフォトフレンド





晩秋の隣にもう、春の気配です。
四月のお釈迦様の日だったかに祖母に連れられてお寺に参り、頂いた甘茶の匂いが漂って居ました。

photo by tamatebako74 from OCNフォトフレンド