
とあるお家にカンキチと言う中坊がいた。
デタラメに頭が悪かった。
そこで、
カンキチを可愛がっていたばあちゃんが、
孫の頭の悪さは、
ビタミンCが不足しとるからやと勝手に判断して、
庭に、
柑橘系のミカンを植えた。
ばあちゃんは言った。
これが大きくなって、
食えるようになったら、
必ず、
頭が良くなって、
テストで満点取れる、と。
カンキチは、柑橘成るのを、
誰よりも、
心待ちにした。
木が大きく育って、
柑橘の実を成らせるまで、
13年かかった。
ばあちゃんは喜んで、
カンキチに、
「柑橘の実がなったぞ、カンキチ!これでテストは満点や!!」と喜んだ。
カンキチは言った。
「ばあちゃん。俺、もう、社会人や」
こういう訳で、
哀しくも雄大に育った、
カンキチの家の柑橘の実を、
ド下手な手撮り実画像として、
貼らしてもらった。
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