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ケイシロウとトークアバウト

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今村さん~あと一歩の人違い

2025-05-30 00:03:00 | 日記




俺らの知り合いに今村さんという肥満でいつも暇な男がいる。

俺がDAISOに買い物に行く途中、
今村さんがいたので、
「今村さん!」と声をかけたが人違いやった。
それだけ似てたデブやった。
俺が間違いを詫びて立ち去ろうとすると、
相手は俺に、
「謝らなくていいんです。だって僕の旧姓は今村ですから」と言った。

人違いの原因は、
見た目やった。
そして人違いがわかった時点で、
今村という個性の違いで相手は俺の知る今村ではなくなる。
なのに相手は、
旧姓が今村だから謝ることはないと言うが、
ケイシロウ、
この場合はどう相手に反応すべきか🤔




一心走太(いっしんそうた)~駆け抜けろ人生❗️

2025-05-29 01:29:00 | 日記




牧カオリの勤務する会社に、
クミという女性新入社員が入ってきた。
牧カオリと同じ営業事務で、
パソコンで一取引先との受注関係一切を任せられることになった。
そして、
他の社員達が忙しくパソコンと格闘している中、
クミは、
ひとりの私服社員がナニもせずに席に着いているのを見た。
この社員は、
一心走太(いっしんそうた)という名の青年で、
数年前から勤務していたという。

クミは、
心に、
「会社のお荷物さんかな?」と呟いた。
すると、
課長がいくつかの封書を一心走太(いっしんそうた)のところに持ってきて、
どこどこの支店、どこどこの営業所に届けるように指示した。
一心走太(いっしんそうた)は席から立ち上がり、
「一心走太❗️ただ今よりお届けにまいります❗️」と大声出して、
室内から駆け去った。
そして一心走太は社内から歩行路に出て、
そのまま封書類を持って猛スピードで走って行った!
その様子をじっと見ていたクミは釈然としない表情を浮かべた。
そこに牧カオリが来て、
「一心走太(いっしんそうた)のおかげで郵便料金が節約出来るのよ。あの書類は速達書留にあたるから、一心走太がいなければ、イマの高い郵便料金に苦しめられていたことでしょう。ありがたいことよ」と言った。
しばらくすると一心走太は帰って来て、
同じことを繰り返すんやった。
それは、
翌日もその翌日も続き、
クミは一心走太(いっしんそうた)の会社内での役割を知った。
が、
心に、
「まるで現代の飛脚だわ」と思った。

時が経ち、
クミは会社慣れし始めた。
入社当初の緊張も緩み、
ミスが多くなった。

ある日、
一人暮らしのアパートで、
深夜にベッドで寝息を立てて眠り込んでいたクミは、
いきなりガバっと跳ね起きて、
「ガッチョーん❗️❗️」と叫んだ!!
アンと😳
発注品数のゼロをひとつ多く付けていたミスにいきなり気づいたということやった。

クミは朝一番に会社に駆けつけて、
すぐにパソコンを立ち上げて修正しようとしたら、
もう修正されていた。
クミは、
昨日は時期外れの暑さから心に蜃気楼がかかっていたとか訳のわからん理由をたてて、
無理矢理自分を納得させようとしてたら、
牧カオリが近づいて来た。
そして、
「誰かが大きなミスをするとこだったみたい。それを一心走太が見つけて訂正作業してたらしいわ」と言った。
クミは、
そこで、
一心走太(いっしんそうた)が、
ただの飛脚もどきの封書届けばかりでなく、
各社員のパソコン上のミスのチェックまでしていることを知った。

クミは牧カオリに、
そんなパソコン技能を持っている一心走太(いっしんそうた)をナンで封書類の走り使いをやらせているのか尋ねた。
牧カオリは、
一心走太(いっしんそうた)自身がそれを望んでいることを教えた。
クミは納得がいかず、
「封書類持って走るよりパソコン業務してた方が楽ですし、昇進も早いはずです!」と言い張った。
牧カオリは、
「自由に野を駆け回る鹿を動物園で保護することと、そのまま野を駆け回らせることと鹿にとってはどちらが幸せかしら?」と、
問い返した。
クミは、
「でも、年齢とともに体力は衰えていきます。一心走太(いっしんそうた)さんをこのままにすべきじゃありません」と答えると、
牧カオリは、
「あなたは吹き付ける風を捕まえることがお出来になるの?」と更に問うた。
クミは納得した。
一心走太(いっしんそうた)は風であることを。
人生という名の平原に吹き付ける風であることを。




それでも僕は繰り返す😭

2025-05-27 22:51:00 | 日記




カッちゃんのダチのかんちゃんは、
入社したばかりの会社で、
事務職にあって、
毎日を頑張るが、
ミスが多い。
そしてかんちゃんの部署の上司は、
口やかましい。
ミスをしたかんちゃんを40分近く叱る。

そんなときかんちゃんは、
3日ほどの休みを取り、
一人暮らしのアパートで、
年末に録画したNHK紅白とゆく年くる年を見る。
そして除夜の鐘が打ち鳴らされるのを見て、
カッちゃんに電話して、
「新年おめでとう」と言う。
カッちゃんも「おめでとう」と返して、
かんちゃんは、
一年の計をたてて、
3日後に職場に戻る。

が、
1週間後にまた失敗して😞
上司に怒られ、
3日間の休みを取り、
録画されたNHK紅白を見てゆく年くる年を見る。
除夜の鐘が打ち鳴らされるのを見て、
カッちゃんに電話して、
「新年おめでとう」と言う。
カッちゃんも「おめでとう」と返す。
その後かんちゃんは、
一年の計をたてて、
3日後に職場に戻る。

一週間後、
またかんちゃんはミスをして上司に叱られて、
3日間の休みをもらって、
録画されたNHK紅白とゆく年くる年を見る。
除夜の鐘が打ち鳴らされるのを見て、
カッちゃんに電話して、
「新年おめでとう」と言う。
が、
カッちゃんは、
「かんちゃん。もう飽きた」と返信した。
かんちゃんは慌てふためき、
「僕に------僕に------年末年始をくれ!!」と喚きながら3日後、
会社に戻るが、
上司から、
「お前に永遠の年末年始をやろう」と言われた。
かんちゃんは、
休み過ぎを理由に、
懲戒解雇になるところを、
常務の計らいから、
自主退職というカタチにされた。
そして、
毎日をアパートにこもり、
録画されたNHK紅白からゆく年くる年を見て、
除夜の鐘が打ち鳴らされるのを見る。
そして、
新しい職場が決まるまでの日課となるカッちゃんへの電話で、
「新年おめでとう」と言う。
カッちゃんは、
「リセットすればいいってもんじゃないよ」と言い返すも、
「今年もよろしくお願いします」と言ってあげるという。



ユスリカ

2025-05-27 07:57:00 | 日記




牧カオリの友人が大阪万博に行った。
ユスリカが大量発生しているというニュースは聞いていたが、
まさかここまで飛び交っているとは思わなかった。
マスクしても、
下手したら、
マスクの中にまで入ってくる。
フードコートにも来てるみたいなので、
食事をする時は、
タンパク質が多く摂れることやろう。

ユスリカは汚水を綺麗にする益虫。
これを万博の邪魔になると殺虫剤撒けば殺生行為になると牧カオリは断言した!
友人は、
牧カオリに、
「じゃああなたが万博に行ってみればいいじゃないの」と言い返すと、
牧カオリは、
「大阪万博の会場は、もうユスリカの楽園。人が足を向ける地ではなくなった」と言う。

牧カオリは、
大阪万博のユスリカ画像や動画を見て思う。
「ユスリカ、時が来たら、晴れた空を真っ暗にして、万博の暗部として、人々に届け」と、
米津玄師の『パプリカ』のサビを思わせるような風刺というよりヘイト詩を心に浮かべる。

元々、
昨年からユスリカが現れることを知ってたということなら、
せめて、
水を綺麗にしてたらこんなことにはならなかったんやろうけど。

ユスリカが目に入って、
警備員に報告したら、
「痛そう😦」と言われただけで済まされて、
仕方なく自費で眼科に行った人もいるらしい。
そこまでして大阪万博に行く魅力があるのか?
あるのなら、
それに越したことはないけれど------


サイレント昼

2025-05-25 21:57:00 | 日記




カイくんが運転する車に乗っていたヨウイチとアキノリくんは、
蛍動画を撮りに田舎へと遠出した。

が、
全く知らない田舎に着いた3人は車から降りた。
そして昼間にも関わらず、
この田舎は完璧に静まり返っていた。

そこに、
目が虚ろな年寄りが達が体をゆすりながらゆっくりと歩いてきた。
ヨウイチは、
「確かこの田舎の近くに化学薬品の工場があったよね。アレのせいだと思う」と言ったので、
アキノリくんは、
「車に戻ろうぜ」と呼びかけた。

すると車の横からひとりの目の虚ろなジジイが歩いてきて、
ヨウイチの手に噛みついた!
3人が絶叫すると、
老人達は怯んで、
元来た道をヨタヨタしながら帰っていった。

ヨウイチは噛まれた手を押さえ、
「ぼくを置いて走って行け!」と言った。
カイくんは戸惑いながら、
「けど------お前------」と口ごもりながら言った。
ヨウイチは、
「ぼくももうじき奴らと同じ体になる。そんな姿をお前らに見せたくないんだ。お願いだから行ってくれよ」と弱々しく言った。
カイくんとアキノリくんは目に涙を浮かべながら、
「お前のことを忘れないよ」と言って、
車に乗り込み、
走り去った。

しばらくして、

車中の2人は考え込んだ。
アキノリくんは、
「ナンかおかしくないか?ニンチの入ったジジイに噛まれただけだろ?」と言うと、
カイくんも、
「俺らサイレント・ヒルのやり過ぎでお年寄りをゾンビだと思い込んでしまった」と反省した。
それで、
当然ながら、
さっきの田舎へと車を戻すことにした。

そして、
ヨウイチを探し回る際に、
田舎の食堂で、
窓越しに、
ヨウイチが年寄り達に、
山海の珍味をご馳走になっているところを目撃した。
中からは、
「認知症が多い田舎なんです。噛みついたりして本当に申し訳ございません」というお詫びの声に対して、
ヨウイチの声が、
「でもみなさんは高度成長期を支えられた方々じゃないですか?そんな恩義のあるみなさんだったらぼくは百万回噛まれても構いません」と答えた。
すると嬉しそうな年寄り達の声が、
「好きなだけお食べください。そして商品券をたくさんお渡ししますのでお友達の方とお分けください」と響くと、
ヨウイチの声が、
「ぼくはその友達に置き去りにされたんです。だからこの商品券はぼくだけのものにします」と聞こえた。
年寄り達の声は大きく、
「あなたはナンて賢いんだ!それにさっきのお友達の方よりハンサムだ!」と響くと、
ヨウイチの声はうれしそうに。
「みんなそう言うんですよ」と答えた。

カイくんはアキノリくんに、
「呆れたぜ。後であの薄情さを白状させてやる!」と言うと、
アキノリくんは、
「それよりも殺そうぜ」と答えた。