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ケイシロウとトークアバウト

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当たりっ子

2025-06-03 23:52:00 | 日記




とある田舎町にある安食堂丸めろに働いていた洋子は、
逸話繭実(いつわまゆみ)から、
紹介したい人がいるから連れて来たいという連絡を受けていた。
それで、
逸話繭実(いつわまゆみ)との再会に期待しながら、
店内を整理していた丸めろの洋子やったけど、
そこに、
若い3人の青年が入ってきた。
丸めろの洋子は注文を取っていると、
3人の青年のひとりが、
「働く気ないもんね。オモロうねぇから!まぁナニか注文しようぜ」と言い、
別の青年が、
「お前はいつもそうだ!」と怒ると💢
先の青年は、
「その通り!だからきょうもメロンソーダを飲むぜ」と言いつつも、
「本当はやりがいのある仕事をしたいのさ」とぽつりとこぼした。

丸めろの洋子が青年達に、
合成着色料100%のメロンソーダを提供していたところを、
逸話繭実(いつわまゆみ)が、
緑髪女子のレタスちゃんと、
大きな体に厚化粧をした女性を連れて入ってきた。
この女性はアラキといい嵐のファンやった。
そして、
子供支援センターの所長をしているという。
アラキは丸めろに洋子に自己紹介した後、
職員不足で困っていることや、
嵐の曲は『とまどいながら』が一番好きなことを話した。
すると話しの横からレタスちゃんが割り込み、
「レタスは葉を一枚一枚剥いでいけば最後はナニも無くなるのよ。けどその一枚一枚に意味があるの。だからあたしはそんなオンナなんです」と言った。
そして、
55年前のベトナムの平和を願うと言って、
店内から出て行き、
大声で、
「ベトナムに平和を❗️ベトナムに平和を❗️」と叫びまくった!
逸話繭実(いつわまゆみ)は丸めろの洋子に、
「レタスちゃんの心は55年前にスリップしてるわ。私たちは別のお話しをするべきよ」と提案し、
アラキが語り出した。

今から10年前、
キョウヘイという半グレがいた。
中国人経営の中華料理店でただ食いしたので、
中国人料理人から、
中華鍋をぶつけられて、
全治1週間の怪我を負った。
キョウヘイは怠け者やったので、
パチンコや競馬と言ったギャンブルに目がなかった。

ある日、
キョウヘイがいたパチンコ屋に、
小学生の男の子とその父親が入店した。
そして、
男の子が指差した台に父親が座ると、
勝ちに勝つんやった。
店側が子供同伴は駄目やと注意しに来た時、
キョウヘイは客が勝ち出せばやばいから法律を盾に追い出しにかかっていると心に呟いた。
父親は店員に、
「俺の子は当たりっ子って呼ばれてんだ。こいつは勘が強いから俺はギャンブルで負け知らずなんだ」と捨て台詞吐いて、
出て行った。
キョウヘイは父親のこの言葉と、
じっと落ち着き払っている子供が気になって仕方がなかった。

この出来事から半年ほどが経ち、
キョウヘイはあのパチンコ屋の親子と競馬場で再会した。
キョウヘイは親子の後ろの席にいた。
子供が父親に勝ち馬を教えると、
ホンマにその馬が優勝するんやった。
キョウヘイも隠れて、
子供が教える馬の馬券を買ったら勝った。

キョウヘイは借金があったから、
最後の大勝負で、
借金ゼロにしようと意気込んだら、
子供が疲れたと言い出したので、
父親は「うん。帰ろう」と言った。
後ろ席のキョウヘイはガチギレして🤬
親子に、
「こら❗️帰るな❗️」と怒鳴った!
子供はキョウヘイに手を出して、
「ぼくはユウマと言います。ユウマは名前でぼくが馬だということじゃないんです」と言うと、
キョウヘイは超ギレして🤬🤬
「ふざけんな❗️このゲロガキが❗️さっさと次の勝ち馬を教えろ❗️」と凄んだ!
ユウマはキョウヘイをじっと見て、
「わかりました。ぼくは帰りますね」と言ったので、
キョウヘイは、
「わかっとらんやないか❗️❗️」と叫んで、
ユウマの腹部を蹴り、
ブレンバスターをカマした。
頭を打って動けなくなったユウマをキョウヘイは蹴りを入れて、
「ハヨ起きて勝ち馬教えろ❗️」と怒鳴った。
父親が、
「ユウマ逃げろ❗️」と叫んで、
キョウヘイの顔面にエルボーバットを叩き込んだので、
激ギレした🤬🤬🤬キョウヘイは、
父親に襲いかかり首を絞めた。
そこにユウマがヨロヨロと起きて、
自分のバックパックからスタンガンを取り出し、
最大レベルにセットして、
「ファイナルフラッシュ❗️」と叫んで(DRAGON BALLのベジータの必殺技)、
スタンガンをキョウヘイの股間に突き当てた❗️❗️
一瞬の火花とともに、
キョウヘイは絶叫した❗️
そして気絶した!

アラキは丸めろの洋子に、
「ユウマはギャンブルだけの当たりっ子じゃなかったの。キョウヘイはあのスタンガンの当たりでタマを失ったわ。けど、私はキョウヘイがしたことが辛くなって、悩んで、子供支援センターをやり始めたの。子供は天使です。暴力を振るうものじゃないわ」と、
優しく言った。
逸話繭実(いつわまゆみ)が横から、
「けど、子供支援センターでの人材の当たりがないのよ」と言った。

そこに、
さっきのメロンソーダ飲んでた3人の青年で「働く気がない」と言った方が立ち上がり、
逸話繭実(いつわまゆみ)と丸めろの洋子のところに歩いて来た。
この青年はアラキを見つめ、
「話し声が聞こえたもんですから。久しぶりですね、アラキキョウヘイさん」と言った。
アラキは青年を見返し、
「大きくなったわね。ユウマ。あなたのせいであたしは2つのタマを失ってご覧の通りよ」と答えた。
ユウマはアラキに、
「ぼくの子供時代は不幸でした。親父に賭け事の道具にされて辛い毎日でした。ぼくはあの時の勘を失い、親父とは絶縁状態です」と語り、
更に、
「キョウヘイさん。あなたの言われる通りです。子供は不幸であってはいけませんよ。それは競馬場であなた自身がぼくにブレンバスターをしたことでよくわかられていると思います」と言って、
アラキに手を出して、
「キョウヘイさん。ぼくを子供支援センターの職員にしてください」と言って頭を下げた。
アラキはキョウヘイの手を取り、
「あなたはわたしの子供支援センターの職員としての当たりっ子です」と言って、
唇を当てた。

逸話繭実(いつわまゆみ)は丸めろの洋子に、
「きょうはこの丸めろから素晴らしい伝説が生まれたわね」と言った。
店の外では、
レタスちゃんが声を張り上げて、
「ベトナムに平和を❗️ベトナムに平和を❗️」と叫びまくった!
そんなレタスちゃんの様子を見ていた逸話繭実(いつわまゆみ)は、
丸めろの洋子に、
「きょうは風の向きが変わらないからしばらくここにいます」と言った。


誇らしげな祠の奇談

2025-06-02 23:27:00 | 日記




今から数年前のこと。

とある山間に小学校があった。
その学校には裏山があり、
祠が置いてあった。
その名も、
誇らしげな祠というものやったけど、
しっかり施錠されてて中を覗くことはできない。

ところが、
小学校の生徒達は、
この誇らしげな祠をオルガ様の祠と言って恐れていた。
この小学校に一番長く勤務する教頭先生によれば、
この山にはオルガ様と呼ばれる森の女王の都市伝説があると父兄に語っている。
オルガ様は第三金曜日の深夜に、
誇らしげな祠から出てくるが、
その姿を見たものは痛い目にあうというものやった。
そして子供の空想力が豊かであることのうらやましさを語るんやった。

そんなある日、
学校の裏山で3人の生徒が何者かに鞭打たれる事件が起こった。
どうも4人で、
第三金曜日の深夜に、
誇らしげな祠を見に行き、
鞭打ち事件があったらしく、
ひとりの生徒は3人を置いて逃走した。

翌週学校で、
鞭打たれた生徒達は、
オルガ様にやられたと言いまくり、
逃げた生徒であるトクをオルガ様の手先だと口撃した。
トクは驚き、
「トクにとってそのような事実は徳としてありません」と答えたが、
生徒達の猜疑心(さいぎしんと読む。疑いの心のこと)が消えることはなかった。
トクは次第に仲間外れにされてきたので、
両親の計らいで親戚がいる都会に転校することになった。
トクは親戚の家からしばらく小学校通いをして、
後で両親と一緒になる計画を聞き、
「トクは徳としてとう様かあ様のご恩は忘れません」と大いに泣いた😭

トクが転校した小学校には、
エイジがいた。
トクが転校初日にそわそわしているところにエイジが来て、
「ナニときめいてんだよ、かっぺ⁉️」とからかった。
トクは強く、
「トクは徳としてときめきなんかしていません!」と答えた。

月日は、
物事を緩やかに包む。
トクも都会の学校に慣れて、
たくさんの友達ができた。
エイジが転校する前の学校のことを尋ねると、
トクの顔色は曇るんやった。
それでエイジは、
ウイスキーボンボンを大量に食わせ、
酔ったトクから、
誇らしげな祠と第三金曜日の深夜に出てくる森の女神オルガのことを聞いた。
エイジは、
次の週末が第三金曜日にあたることから、
トクの実家である田舎に遊びに行くと両親にお願いして了承された。
その際、
オルガとの対決を覚悟して、
レフティとコーン蹴り坊やこと三沢智彦を同行してくれるように頼み込んだ。
尚、
三沢智彦は、
レフティやエイジの小学校の先輩という立場からマウントを取りまくった。

そして週末が来て、
トクの実家にやってきたエイジ達は、
オルガに鞭打たれた3人の生徒に、
オルガに仕返しするから案内しろと頼んだ。
3人はどうしようか考え込んだが、
都会生活で垢抜けたトクを見て承諾した。
同時に、
協力を申し出ることで、
トクを仲間外れにした過去を帳消しにしてもらおうという腹積りもあった。

第三金曜日の深夜に、
7人グループで誇らしげな祠に来たが、
オルガを刺激させないようにと、
エイジとレフティと智彦は物陰に隠れた。
同時にiPhone取り出して、
トク達を撮り始めた。

すぐに異変か起こった。
祠の鍵が開いているとのことやった。
トクが祠の戸を開けると、
中は、
ケバケバしい女性の服や下着類が散乱していた。
トク達が驚いている背後から、
地面を鞭打つ音が響き渡り、
「オルガはここにおるが❗️」という叫びが聞こえた!
トク達は恐る恐る振り返った。
そこには、
ドレスを着て厚化粧した教頭先生が鞭を手にして立っていた。
トクは目をつぶり、
「トクは徳にナニも見てはおりません!」と大声出したが、
教頭先生ことオルガは、
「オルガはここにおるが❗️」と叫んで、
トク達4人を鞭で打ち叩いた😱😱😱😱

そこにエイジとレフティと智彦が現れ、
「全部撮っちゃったヨ!」と言ってiPhoneを掲げた。
教頭先生ことオルガは穏やかな声で、
「君達は誰ですか?」と教頭先生の人格で尋ねた。
エイジは拳を前に出して「エイジです」と答えた。
レフティはiPhoneを顔に付けて「レフティです」と答えた。
智彦はリフティングの仕草をして「コーン蹴り坊やだ」と答えた。
鞭で叩かれた4人の生徒のひとりが、
エイジ達に、
「戦隊ヒーローか⁉️お前らは❗️」と怒鳴った!
オルガ呼び出しのダシに使われたことへの腹立たしさがそこにはあった!

教頭先生ことオルガはエイジ達に鞭を掲げて、
「オルガはここにおるが❗️」と叫んだ!
同時に、
警察と村役場の人たちが現れ、
トク達の救助と教頭先生の身柄確保がなされた。

その後、
エイジとレフティと智彦は村役場の人たちと話し合いの時間を持ち、
教頭先生の心の病を理解してあげてくださいと言われつつ、
Amazonギフト券をたくさんもらったので、
3人は一部始終の動画を消した。

トクは、
エイジとレフティと智彦に怒り💢
「トクは徳としてあなた方の無責任を許しません!」と言った。

現在、
エイジとトクは同じ中学に進学して仲良くしている。
レフティは、
どうせあんな動画をYouTubeに晒したところでヤラセ扱いされると割り切った。
智彦は、
工事現場のコーンを蹴ることに夢中て誇らしげな祠のことは忘れた。
そして、
教頭先生は精神病棟の入院となったが、
病院から逃げて姿をくらまし、
消息不明となった。

トクのいた小学校では今でも、
第三金曜日に誇らしげな祠に近づく者はいないという。
そして、
教頭先生の姿を借りた森の女王オルガに怯えているという。






その日の闇バイト

2025-06-01 23:30:00 | 日記




半グレのフジキとアズマとカワノが半グレし出した頃のこと。

兄貴分にして気性の荒いデコッパチ男のカンジが、
反社側から、
資金不足を補う為に、
手下に強盗させろという命令を下した。
しかも、
目的達成の為にはダツミョウ(奪命)ありとの過激な要求まで付け足された。
カンジは、
考え込み、
「生かすべきか?殺すべきか?それが問題だ」と心に言った。
そして、
そのまま伝えられた命令をフジキとアズマとカワノに命令した。

フジキとアズマとカワノは強盗なんか大反対やった。
ましてやダツミョウ(奪命)だけはしたくない。
しかし、
命令に反したら、
自分らばかりでなく、
親族から友人知人にまで報復するのが裏社会の掟やった。
けど、
ダツミョウ(奪命)だけは避けたいフジキとアズマがペアになり、
カワノは個人行動することになった。

その夜。

フジキとアズマの2人は、
周りに人家のない一軒家を見つけ、
ピッキング(小道具を使って鍵を開けること)した。
そして中に入った。

寝室には、
布団の横に拡声器📢を置いた男が寝ていた。
(この男は『裏口歯科医院』の件でも出てきた)ライオ(雷男)やった。
フジキはライオ(雷男)に、
「おい!目を覚ましな!」と凄んだ。
ライオ(雷男)は目を覚ますと、
フジキとアズマをじっくりと観察して、
布団の横にある拡声器を手にした。



そして拡声器のスイッチを入れて口元に持っていき、
「ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️」と物凄く大きな擬音語を発した!
2人はそのやかましさに驚き、
思わず逃げ去った!
ライオ(雷男)は構わずに、
「ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️」と擬音語を発し続けた!

フジキとアズマは、
しばらく走った後、
また周りに人家のない大きな一軒家を見つけた。
門から侵入すると、
「ワン❗️ワン❗️ワン❗️ワン❗️ワン❗️」という吠え声と共に、
現れたものは、



玩具用ロボット犬やった。
アズマは「脅かすな!!」と叫んで、
ロボット犬を踏み壊した!
そこに、
さっきのライオ(雷男)が拡声器持って追いかけて来て、
「ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️」とデカい擬音語発しまくるので、
近所の通報で、
警察が来て、
フジキとアズマを捕まってしまった。
その際、
取り調べの為にライオ(雷男)も警察に同行した。

一方カワノは、
こちらも人家のない大きな一軒家を見つけた。
早速ピッキングしようとしたが、
鍵が開いていた。
カワノは一軒家を見つけたことと侵入する旨をフジキのスマホにLINEした。

カワノが中に入ると、
洋室のテーブルに年老いた女性が座っていた。
そしてカワノを見て、
「ナンでも持って行ってちょうだい。あたしを殺しても構いません」とまで言うので、
カワノは冥土の土産に訳を聞かせてくださいと意味不明の問いかけをした。

女性の口から、
この日が女性の誕生日であることを知った。
そして一人息子が必ずお祝いに来てくれていたことも知った。
その一人息子は、
裏社会と関わり、
命がなくなったことも知った。
女性はカワノに、
ひとつだけお願いした。
息子のふりをしてほしいというものやった。
カワノが了承すると、
女性はいろいろとご馳走を作り、
カワノはうれしそうに食べた。
カワノは息子になりきり、
女性は自分のことや昔の思い出話をして、
「ありがとう」と泣き出してカワノに抱きついた。
カワノはやさしく、
「お母さん。お誕生日おめでとう」と言った。

女性がお金を出そうとするのをカワノが断っていたその時、
洋室のドアが開いて、
拡声器を使ったライオ(雷男)が入って来た。
そして一礼して、
拡声器を口元に持っていき、
「ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️」という凄まじい擬音語を発し、
ライオ(雷男)のすぐ後ろから、
警察が入って来て、
カワノは逮捕された。
呆気に取られるカワノと女性をよそに、
ライオ(雷男)の、
「ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️ふぁー❗️ファー❗️」という擬音語が発し続けられていた。

その後、
女性の配慮から、
保釈金が出されてカワノは釈放された。
続いてフジキとアズマも初犯ということで数ヶ月後に釈放された。
カワノは女性に深くお礼を言って、
半グレをやめることを誓ったが、
女性はすぐに抜けると自分の息子の二の舞になるから、
時期をみて心に思ったことをするようにアドバイスした。
そして、
女性はカワノに、
「いつまでもあなたの味方でいます!」と言い、
2人はイマに至るまで仲良くしてるとのことやった。




ひとりぼっちののど自慢

2025-06-01 01:52:00 | 日記




今から30年前。

モーさんの友達に歌舵日狩(うただひかり)という男がいた。
歌舵日狩(うただひかり)はガチに歌が上手く、
カラオケ大会ではほとんど優勝するほどやった。

そんな歌舵日狩(うただひかり)やったけど、
バブル崩壊から来るリストラによる生活苦から、
ナンとかして臨時収入を得たいと思ってた矢先、
“高杉開発のど自慢大会“という催しが、
九州で行われることを知った。
優勝賞金が1000万円と高額やったことから、
歌舵日狩(うただひかり)は知人友人に金を借りまくり、
九州行きの旅費にした。

のど自慢当日。

とある市民センターで、
オーケストラ囲む中、
高杉開発のど自慢大会が行われた。

最初の人物がステージに立ち、
「高杉開発の歌をお願いします」と言った。
すぐに、
オーケストラのひとりが横笛の前奏をすると、
こののど自慢参加者は、
詩吟調に、
「🎤タカスギ~タカスギ~タカスギ------」と唄うんやった。
歌舵日狩(うただひかり)は驚いた😳
聴いたこともない歌やった。
後で、
高杉開発の社歌(九州地区限定テレビCMソングにもなったというらしい)やったことを知る。
しかし、
歌舵日狩(うただひかり)は、
微小な音程のズレを感じて、
自分の優位さを確信した。
ところが、
次の参加者も、
「高杉開発の歌をお願いします」と言い、
横笛の前奏から、
「🎤タカスギ~タカスギ~タカスギ------」と詩吟調に唄うんやった。
次の参加者も高杉開発の歌やった。

怪訝さマックスのところに、
歌舵日狩(うただひかり)の番が来た。
歌舵日狩(うただひかり)はイマのヒット曲である、
スピッツの『ロビンソン』を唄った。
オーケストラの生演奏が歌舵日狩(うただひかり)を気分良くさせた。
歌舵日狩(うただひかり)の次の参加者がまた高杉開発の歌で、
ついに、
残り全ての参加者が高杉開発の歌で終了した。
(アンと😳オーケストラ演奏は歌舵日狩の『ロビンソン』のみというミョーなのど自慢大会でもあった)

歌舵日狩(うただひかり)は優勝する自信があった。
スピッツの唄う癖を研究して、
万全の体制で『ロビンソン』を完璧に唄いこなしたからやった。
なのに、
優勝は、
最初の高杉開発の歌を歌った参加者で、
歌舵日狩(うただひかり)は準優勝さえ逃してしまった。
そして他の参加者と一緒に、
参加賞の高杉開発パンフレットをもらったが、
超ギレ🤬した歌舵日狩(うただひかり)は、
審査員に詰め寄り、
「俺のどこが問題や⁉️」と怒鳴った!
審査員長は、
「この大会は、高杉開発のど自慢大会です。高杉開発の歌以外のものは審査の対象にはなりません」と説明した。

歌舵日狩(うただひかり)はガックリやった。
よくよく考えて、
普段ならのど自慢大会参加費が発生するところを、
高杉開発友の会に入るだけで、
無料参加やったところから怪しく思うべきやった。
ステージで優勝者が、
「優勝賞金1000万円は高杉開発に寄付します」と言ってるのを聞き、
歌舵日狩(うただひかり)は心に、
「こんな会社潰れろ」と思った。

こののど自慢大会の10年後、
高杉開発は倒産した。

(高杉開発のことは直接的には全く知らんけど、業務内容に悪評を聞かない。むしろ評価が高く、開発業としては一流の会社やったという。それで惜しまれて倒産したということは事実やと思う。欲に目が眩んで間違ってのど自慢に参加した方が悪い。高杉開発の神的なところは、審査の対象にもならない『ロビンソン』を生演奏してあげたということやと思う。が、レフティは、高杉開発の歌専門のど自慢なのにナンでオーケストラがいたのかと疑問符付けている)


満足パスタ

2025-05-30 20:01:00 | 日記




きょうのおランチは野菜とエビのトマトソースパスタ。
野菜とエビは軽い塩コショウで味付けされているんやけど、
トマトソースの濃厚な酸味と溶け合い、
パスタ麺のほどよい噛みごたえに大満足😋👍💯

本題や。

ケイザブロウは不治の病に侵されていた。
病名は、
慢性金欠病。
とにかく散財する癖を持つケイザブロウに、
懐が膨らむことはなかった。
ケイザブロウが、
自販機の釣り銭取り出し口にいつも手を入れるのは、
こういう理由からやった。

ある日、
この自販機の釣り銭取り出し口に850円の釣り銭があり、
ケイザブロウはそれを手にして、
自身の持ち金200円をプラスして、
パスタを食いに行った。

大好きなパスタは食えるけど、
酒とタバコを買う金はない。
そんな悲痛な気持ちにあった時、
注文していたナポリタンが女性店員の手で運ばれて来た。
その際、
女性店員は、
ケイザブロウに、
「タバスコをお持ちしますか?」と尋ねた。
ケイザブロウは、
「タバスコよりタバコを持って来なさい」と返答した。
当然ながら、
せせら笑い対応の後スルーされてしまった。

ケイザブロウはパスタを食い終わると、
夢よもう一度と、
あちこちの自販機の釣り銭取り出し口に手を入れつつ、
その行為に一夜を明かした。