えつこのマンマダイアリー

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第6章 ホルモン療法 14.

2007年09月14日 | 乳がん闘病記
14.
 この本の中で最も印象的だったことの1つは、「目には見えない叡智」のくだりだった。少し長くなるが、文体を変えて引用してみる。
    「目には見えない叡智」の働きかけで内から来るものを、日常的に「気」
   「直感」「無意識」「潜在意識」「超意識」「第6感」「ひらめき」
   「虫の知らせ」と表現することがる。アルバート・シュバイツァーは、
   「私たち1人1人の中に賢い医師が宿っており、その内なる医師が何を
   すればいいのかを知っている」と言っている。
    日常生活を漠然と、あるいは追われるように過ごしている私たちは、
   この叡智を意識することが非常に少なく、とくに文明が発達し物質主義的に
   なってからは、目に見えない力はないがしろにされ、取り扱うことや
   語ることがタブーとされてきた。
    ところが、この目に見えない叡智には、私たちの人生を豊かにする
   ヒントが隠されている。多くの偉大な発明がこれらの叡智によるものである
   ことが知られている。(略)病気の場合には、健康への鍵を握っているとも
   言える。

 この「目には見えない叡智」による不思議な力こそ、普段ヨガのS先生がレッスンの中で度々口にする「気」、特に「良い気」であり、シュバイツァー氏が言うところの「自分の中に宿る医師」であるのだろう。そして、S先生がやはり口を酸っぱくして「自分の体の声を聞いてください」という理由は、シュバイツァー氏が言うところの「内なる医師が何をすればいいのかを知っている」からなのだろう。

 「目には見えない叡智」、「自分の中に宿る医師」という言葉に、それまでとらわれていたさまざまな迷いが少しずつ溶けていくような気がした。まさしく、自ら用意した迷路に自ら迷い込んでいたことに、私はこの本のお蔭で気づくことができたのだ。そして、間接的にそれをサポートしてくれたS先生の眼力、ひらめきに、改めて敬意を表し、また心から感謝したい。私はS先生の持つ、それこそ「目には見えない叡智」に救われたのだった。

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2 コメント

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シュバイツァー博士 (だちょう)
2007-09-18 00:34:19
シュバイツァ-博士・・・小学校の頃に読んだ偉人伝以来、久さしぶりにその名を聞きました。
「目には見えない叡智」「自分の中に宿る医師」ですか・・・示唆に富んだ素晴らしい表現ですね。
さすが「生命への畏敬」の概念を展開した哲学者兼医師の言葉に相応しいです。
シュバイツァ-の略歴をみたら、サルトルと血のつながりがあるんですね。
返信する
だちょうさんへ:サルトルと? (takuetsu@管理人)
2007-09-19 01:21:03
サルトルと血のつながりがある? そうなんですか、存じませんでした。

私の記事から調べてくださり、大変光栄です。
返信する

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