岩田拓郎のほっとTIME

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地域の話題などを綴ります。

6月議会一般質問

2006-06-04 23:15:10 | 安来市議会
6月1日より20日までの日程で議会が始まりました。
2日目より一般質問が始まり私は、3番目に質問をしました。
質問原稿は以下の通りです。
初めに新庁舎建設についての質問であります。
先の3月議会、18年度の施政方針で市長は、「行政運営をしていく上でさまざまな面で非効率となっている分庁方式を改めるため、新庁舎建設の基本調査を実施し、平成18年度には新庁舎の建設場所を決定したいと考えている。」と、財源が確保できることを前提とし、新庁舎建設について表明されました。
昨日の、所信表明の中でも「現在職員によるプロジェクトチームを立ち上げ、作業に入っている状況である旨」お聞かせいただきました。
そこで、新庁舎建設について伺います。
合併協定書では、その4.新生市の事務所の位置として
新生市の事務所は、合併後当分の間、現在の安来市役所の位置とする。
広瀬町及び、伯太町の役場の位置に支所を置き、広瀬庁舎、伯太庁舎と呼称する。なお、新庁舎の建設に関しては、次の方針に基づくものとする。 として
(1) 建設時期については、既存庁舎の老朽化及び新生市における住民サービスの観点から、合併後10年以内の施工を目指す。
(2) 建設場所については、新生市の土地利用や住民の利便性を考慮し、現在の安来市の区域(合併前の安来市)のうち、県道安来木次線周辺の地域において選定する。
(3) 建設規模及び機能については、合併後当分の間採用する分庁体制の評価を行った上で、財政状況を考慮するとともに住民ニーズを見据えた将来の行政需要に対応できるものとする。
と協定されています。

又、3月策定されました安来市総合計画において、
計画の指針として
(4) 効率的な行政の推進  で
① 行政改革の推進   と
② 新庁舎の建設  を掲げ
「合併後採用してきた分庁舎方式は、事務効率や住民サービスの点からも改善が必要となってきています。総合的かつ効率的な市民サービスの向上を図るとともに、防災拠点としての機能を持った新市庁舎建設の必要があります。」と打ち出されています。
しかし、昨年7月に実施された総合計画のアンケートによりますと。無作為に抽出した320人の内、
4-1-25、市役所用務の便利さ(交通の便、距離)に対する満足度 
の問いには
(1) 満足 12回答       と
(2) やや満足 20回答
(3) ふつう 111回答 34.7パーセント
(4) やや不満 68回答 21.3パーセント
(5) 不満  44回答 13.8パーセント
(6) 無回答 65人 20.3パーセント
でした。
又、
5-6、市役所業務遂行上重点をおいたら良いと考えるもの の問いには
(1) 行財政改革を行い、より無駄のない行財政体制を確立
174回答 54.4パーセント
(2) 情報公開を推進し、開かれた市制運営を目指す 
64回答 20パーセント
(3) 松江地区広域行政組合、中海圏域4市連絡協議会等広域連携の推進 26回答。
(4) 市庁舎の整備は 32回答 ぎりぎり10パーセントでした
なお、無回答は24人 7.5パーセントでした。

これらの結果から見る限り、アンケートに答えた市民の皆様は市役所の利便は普通かやや不満ではあるが、庁舎の新設についてはまだ先のことと考えておられるのではないか、もしくは総合計画で言っているところの「分庁舎方式は、事務効率や住民サービスの点からも改善が必要となってきています」という実態が十分伝わっていないのではと思料するところであります。

そこで伺います、
ア、 合併後2年が経過した今、分庁舎方式をどのように評価されているのでしょうか。それをどのように市民に伝えようとされているのでしょうか。
新市庁舎建設は新生安来市にとっては、その事業規模や事務や機構の改革など大変大きなものであり、重要な事業、総合計画にも多分に影響があることと思います。
建設に向かうとなれば市民の皆様の関心はいやがおうにも高まることと思います。庁舎は職員の執務場所であると同時に、多くの市民が利用する公共施設であり、市民の財産です。市民からの多様な意見を聴き、情報公開を徹底し、十分な議論を尽くすべきであると私は考えています。
「協働のまちづくり」を総合計画の指針の一番にあげている安来市として、議会や市民の皆様に向けての十分な説明を求めるものであります。

 翻って、私の意見としましては、分庁舎方式はあくまで合併当時の経過措置であり、業務効率の面からも、総合的な市民の利便性からも財政の見通しが立てば早急に建設に着手すべきだと思うところであります。
その視点で次の質問に移ります。
 市庁舎はいうまでもなく、その都市を象徴する最も重要な公共施設です。世界のさまざまな地域において、その市庁舎の形やデザインは異なりますが、いずれの場合も、市民と行政と議会の三者がどのような関係になっているのか、あるいは市民が行政と議会に何を望んでいるかを直接表現する建物が市庁舎です。言い換えれば、市庁舎を見ると、その都市の共同体や市民の自治のありようがわかるといっても過言ではないと思います。

新安来市庁舎建設が総合計画に盛り込まれた今、いよいよ具体的に検討する時期が来たと思いますが。
イ、 安来市のアイデンティティをどのように具現化して行かれるのでありましょうか。(歴史とか文化に培われた個性、言い換えれば、特徴、安来らしさなどを踏まえたコンセプト)
ウ、 今後の計画について、スケジュールはどのように考えておられるのでありましょうか。
エ、 執行部としてどのような視点で、どのような組織で検討して行くお考えでありましょうか。
(行政改革大綱との整合性をどう取るのか。組織、機構、支所体制に合わせた規模や機能、防災センターとしての機能はどうするのか。組織体制や、技術面、財政面の検討など多岐に亘り、担当部署の新設が必要と思われますがどうでしょうか。)
オ、 市民の意見、関係団体、事業所の意見をどのようにとり入れていくお考えでありましょうか。

地方分権という大きな流れの中で、安来市の自治のあり方、行政のあり方、政治のあり方を先ず根本的に議論しながら100年の大計に市民や議会を挙げて検討していく必要があると思います、ご答弁をよろしくお願いいたします。

次に、新しいごみの分別収集に関して伺います。
4月から安来市内で統一した分別収集になり、16分類となりました。
総合計画の中で、「市民誰もが住みやすく、環境に負荷を与えない、自然にやさしい資源循環型の地域社会を形成する」「3R=リデュース、リユース、リサイクルや、ごみの分別排出の徹底を啓発促進します」と掲げています。

 旧、広瀬町や伯太町の皆様には従来と分類が異なるため説明会を開催するなど対応をしていただいたところでありますが、2ヶ月たった今日の状況について伺いたいと思います。
ア、 市民の反応はどうだったでしょうか(混乱はなかったか)。
イ、 ごみの質と量はどう変わったのでしょうか。
ウ、 収集や処理費用、リサイクル費用の状況はどうなっているのでしょうか。
エ、 レジ袋削減のための買い物袋持参の推進についてどのような対策を考えておられるのでしょうか。
現状を良くするための細分別化であったと思っています。どれだけごみの排出量が減り、資源としての再利用が増え、そのためのコストはどうなったかを伺いたいと思います。


環境問題の精神を象徴する言葉として「もったいない」があります。
(勿体無い)とは、一般的に「物の価値を十分に生かしきれておらず無駄になっている」ことに対する批判の意味で使用されていますが、

テレビの番組で知りましたが、ケニア出身の環境保護活動家であるワンガリ・マータイさんは2005年に京都議定書関連行事のため日本を訪問したときにこの言葉を知られたそうです。 
日本人が昔持っていた「もったいない」の考え方こそ環境問題を考えるにふさわしい精神として感銘したといいます。
マータイさんはその後、国連女性地位委員会で出席者全員に「もったいない」と唱和してもらったり、「もったいない」という名の本を出版するなどされています。以来、この言葉は、環境の分野では世界共通語になろうとしています。
ISOを実践している安来市といたしましても、この「もったいない」を合言葉としたらどうでしょうか。
この「もったいない精神で」ごみを減らすこと、再利用すること、資源として有効に活用すること。そして行政経費を削減し、市民の負担を軽減することを両立させることで「環境にやさしい資源循環型社会」が築けるものと考えています。
収集コスト、処理コスト、リサイクルコスト、や売却収入などきちんとした統計を取り、分析して、環境負荷についても検討し、分かりやすく市民に知らせる手法が必要と考えています。
このことがきちんと出来てこそ初めて、市民は分別の意義が真に理解でき、自信もって自ら行動し、資源循環型社会に向けて協働の姿が生まれてくるものと思います。現状と今後にかける意気込みを伺いたいと思います。


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