振出し 難聴、そして人工内耳へ

2007年2月17日から始めたブログ人のブログを継承しています。
gooブログは2014年11月3日よりスタート・・・

年の終りに

2008-12-31 18:38:23 | 一服

今年も、終えようとしています。

風邪を引いてしまい、少しのんびりしているうちに、更新をする機会を失ってしまいました。

資料も色あせていくようです・・・・・。

(きっと、見る気になれないと思いますが、続きは掲載していきます。)

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今年は、色々なことがありました。

このブログでは、書けない部分での出来事も含め、自分にとって大きな変化のあった年でした。

12月21日に京都の東寺で行われた「終い弘法」に行き、露天の人だかりに圧倒された後、清水寺に行き、今年の字「変」を眺めました。

自分にとっても、「変」の年だったと思います。

では、来年はどうなるのか・・・・ということについては、何となく悪い「予感」はするのだけれども、「予測」ができないでいます。

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臨時国会の終了間際に、衆参満場一致で「改正障害者雇用促進法」が成立しました。この「改正障害者雇用促進法」の採決にあたっては、衆議院で超党派による「附帯決議案」も満場一致で決議しています。(これらの内容につきましては、機会がありましたら掲載します。)

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今年の6月1日時点での障害者雇用率を見ると、法定障害者雇用率1.8%に満たない事業所(56人以上の事業所)の割合は55.1%ありました。大手企業(1000人以上)であっても1.78%の平均雇用率にとどまっており、今後の経済状況によって、変化があるのかを注目していきたいと思います。不況期にある、一時的に分母が減った(常用労働者)ことによる現象もあるかもしれません。内容をきちんと整理して見る必要がありそうです。

ましてや、求職状況は厳しいと思いますが、求人があっても短時間労働のみの求人になるかもしれません。

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また、年末になってから、異例な形で道路交通法の改正の話しがありました。所謂、高齢者のマーク「もみじマーク」が義務事項から努力義務事項に変わる方向のようです。

もともと、個人の能力以外の年齢区分で「もみじマーク」を義務事項にしておくことには無理があったということなのかもしれません。

では道路交通法における「聴覚障害者マーク・・・蝶マーク」は、今、どの程度、認識されているのでしょうか?幻のマークとして、ドライバーの前に現れた時、認知できるのでしょうか?・・・・また、義務付けられた「蝶マーク」を必要とする聴覚障害者に自動車教習所では金銭的なことも含め、上手く運営されているのかが気になります。

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年の終りに、気になりましたので、書きとめきました。

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これまで、タクが参考にしていたブログやホームページが相次いで閉鎖したり、休止したり、検索ができないのも残念でした。

例えば、

「突発性難聴から失聴、再生への道」・「難聴者のための喫茶店『こうひいの木』」

POOL

検索が不通になっている「聴覚障害者@情報保障」

などがあります。これらのブログを拝読していた者としては、再開してほしいと願っています。タクが知らないだけで、別な形で再開していましたら教えてください。

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風邪を引いて、ボヤっとしている者のひとりごとです。

更新を怠っているタクが言うのは、おかしいのでここでやめます。

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よろしければ、来年もお付き合いください。

読んでいただきまして、ありがとうございました。

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耳の医療8-4

2008-12-20 23:46:10 | 聴こえ

身体が錆びていく、鉄と同じように錆びていく・・・。リンゴの切り口が茶色になるように、天ぷら油が時間とともに黒ずんでいくというように、身体も錆びて(酸化して)いく・・・」

11月29日、京都大学百周年時計台記念館で行われた「ここまできた感音難聴治療:最新の治療法と今後の展開」市民講座の中で、筑波大学の田渕経司先生の「活性酸素―新しい難聴治療戦略」というテーマの話しの冒頭でした。

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この身体が錆びていくことと、難聴との関わりがいまいちピンとこないまま、先生のお話しを聴き始めました。

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身体が錆びていく原因の元は活性酸素ですが、活性酸素は私たちが生きていく上で大切な働きをしています。

それは、体内で発生する活性酸素は、本来細胞同士の情報伝達や、細胞におけるエネルギー産生、病原体に対する生体の防御反応に主要な役割を演じており、細胞の生存に重要な働きを有しています。

この活性酸素は同時に強い酸化力を有する分子であることから、細胞内の様々な構造を酸化してしまう可能性があります。

抗酸化食品としては、ビタミンC、ビタミンE、カテキン、ポリフェノールなどがあるが、体内においても様々な抗酸化システムがあります。活性酸素を除去する抗酸化物質スカベンジャーが体を守ってくれます。

生きていく上で呼吸をする過程で、体内の中では酸素O2→スーパーオキサイド→過酸化水素→ヒドロキシラジカルという病気の原因となる活性酸素を生成します。一方ではスカベンジャーがビタミンC、ビタミンE、グルタチオンなどを総動員し除去していきます。

整理すると

活性酸素の良い点は、ウィルス・細菌を攻撃することです。悪い点は細胞膜、ミトコンドリアや遺伝子の酸化障害を起こすということです。

このスカベンジャーと活性酸素のバランスが崩れると、障害が起こってきます。

内耳では、活性酸素により酸化され、血流を遮断していくことになります。突発性難聴は血流障害が関与していると考えられます。つまり血流障害前は有毛細胞が綺麗に整然としているものが30分で毛少なくなり、60分で毛が無くなることになります。(内耳神経が壊されていくということと理解しました。)

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少し難しい説明なので、タクは正直言って理解ができていないので、うまく書ききれないのですが、次に先生の話しはこの現象の説明をカスパーゼとアポトーシスに展開します。(このアポトーシスの話しで、ひと頃ニュースに頻繁に出ていた「アポ」という言葉を思い浮かべました。)

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カスパーゼが活性化する良い作用は、不要な組織を除去するということですが、悪い作用としては、細胞自身の細胞死(アポトーシス)に連鎖しているということです。

内耳の有毛細胞が血流障害を誘因として死んで行くことは、カスパーゼという酵素が因子としてあります。

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「ウィキペディア」から

カスパーゼとは、細胞にアポトーシスを起こさせるシグナル伝達経路を構成する、一群のシステインプロテアーゼである。システインプロテアーゼとは、タンパク質分解酵素。

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アポトーシスとは、細胞の自殺(プログラム死)のことであり、活性酸素により攻撃を受けたミトコンドリア、遺伝子の酸化障害を引き起こし、カスパーゼを誘因する。結果的にそのことによりアポトーシスを起こさせる。(つまり、その連鎖により内耳有毛細胞では、次々と有毛細胞が破壊されていくことと受け取りました。)

アポトーシスの最期の段階では、細胞は自分の遺伝子DNAを自分自身で壊してしまいます。(タクは、細胞の自殺現象ということと理解しました。)

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薬害として、同様な現象を引き起こすものに、ゲンタマイシンがあります。ゲンタマイシンは、抗生物質として有用なものであるが、副作用として難聴を引き起こします。

ゲンタマイシンの副作用の研究をしていくと、12時間から24時間ではゲンタマイシンによる変化はないが36時間でカスパーゼ、48時間で有毛細胞を失っていくことが誘発されることがわかります。

つまりゲンタマイシンが活性酸素を介在とし、カスパーゼを引き起こし、感覚細胞の組織を破壊していきます(アポトーシス)。

活性酸素と抗酸化物質とのバランスがくずれることでカスパーゼが進むことに注目しています。

つまり、内耳の障害の場合は抗酸化物質を障害近くに置くことが(ビタミン類)必要です。

それは現在治療で使用されているステロイドよりも副作用が少ない。

抗酸化酵素と内耳神経との正しい関わりを研究し、活性酸素を制御することによる新たな難聴戦略にしていきます。

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次回は、宇佐美先生の遺伝子診断のお話しを掲載予定ですが、できれば、ある種その実践としてのある遺伝子を除去することにより聴神経の自己再生を促すという中川先生のお話しまで掲載したいと考えています。

今回の記事内容は、タクの理解を超えている部分があり、取り違えている部分もあると思います。申し訳ございませんが、興味ある部分がありましたら、専門家にお尋ねください。

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耳の医療8-寄り道

2008-12-16 23:52:50 | 聴こえ

すでに人工内耳を装用しているのに、何故、耳の医療について書いているのか・・・。

答えの全てではないけれど、耳の医療に対し消化不良を起こしていたからではないかと思います。

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感音難聴(タクの場合は混合性の難聴)の場合は、聴神経が故障してしまっていますので、初期の頃はともかく、多くの場合、ベストの治療が「現状維持」を目標にしていきます。

それが分かっていても、聴力が悪化していくと、治療を継続していくことに疲れてしまい、気持が落ち込んでいきます。

矛盾しているかもしれませんが、疲れと諦めの中で、少しでも音を取り戻そうとする自分もいるのです。(タクの場合は入院中、夜中に目覚まし時計の秒針が聞こえないかと耳にくっつけたり、位置を変えたりしていました。)

そういった心の葛藤の中で、けして、元に戻ることのない治療に、消化不良を起こしていくのではないかと思います。

もちろん、人工内耳に至るまでの医療について、担当医からベストな治療をしていただいたと思っています。治療を行っていく過程で、耳が故障している現状を丁寧に説明してくれましたし、ステロイド投与についてもギリギリのところまで(あるいは、タクが諦めるまで)続けてもらいました。

今から思うと特発性難聴として進行性の難聴と診断されたときから、人工内耳への意識づけをしてくれていたのではないか、・・・・つまり、落ち込んでいく心境にあっても、担当医としては、いよいよとなったら「人工内耳もある」というような言葉でソフトランディングをさせてくれたのではないかと思います。

「先生、本当に感謝しています」

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だからこそ、聴力を元に戻すという治療法がないまま、「現状維持(現状快復?)」を目標とする医療を受けていた者からすると、自分が苦しんでいたことは、もう他の人には味わってもらいたくないのです。

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面白いことに(タクだけかもしれませんが)、進行性の難聴が進み、一時的に全く音がない世界になったとき(聾者と言われている方でも、判別のできない小さな音が補聴器から聞こえてくる人もいると思います。タクが言っているのは、完全失聴のことです。)、妙にホットした気分になりました。やっとたどり着いたのだな、それにしても頑張ったな・・・もうこれ以上聴くということに神経を使わないですむのだな・・・というような気分です。

・・・・・しかし、担当医はステロイド投与量を多くし、音を取り戻そうとしてくれましたし、目標とする聴力に達しなかったとき、人工内耳を具体的に示してくれました。それは、タクの音を取り戻したいという強い意志でもありました。

あのときのホットした気分のままで「これでヨシ」ということで済ましていれば、今の自分とは別の道を歩んでいたのではないかと思えます。

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音が失われていく過程での、落ち込んでいく気持ち、元に戻すことを目標とする医療行為のなかでの絶望感を味わうのは、タクだけで終わりにしたい・・・ということが、たぶん、タクが耳の医療について書いている原動力なのだろうと思いますし、人工内耳で聴こえ取り戻すという意識づけにもなっていると思っています。

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聴こえを取り戻そうという医療、難聴にならないようにしようという医療について書くことは、タクが感じた消化不良の医療からの脱却なのではないのかと感じています。

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次回、書きます医療のことについては、あまり自分で理解しきれていないのか、分かりづらい内容になっています。

その前に、タク自身が「何故、書こうとしているのか」を確かめておきたかったのです。

それほど日を置かずに更新していきたいと思います。

ある面では次回からの話しが、感音難聴の治療の元になる話しだと思います。

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耳の医療8-3

2008-12-15 00:30:18 | 聴こえ

だいぶ、報告が遅れてしまっているので、お付き合いしていただけるのか不安があります。また、メモも解読不能な部分があり、相変わらず、我ながら下手な字だなぁと呆れてしまっています。

こうして、報告を書いているのは、京都大学のスタッフの皆様が開催してくれました市民講座の内容を、このブログを読んでいる方と共有することができることともに、自分自身が内容を整理し確認できるためです。

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ループ席を用意していただきましたが、手話通訳者や要約筆記者がいて聴覚障害者に情報が伝わっていくということも再認識しました。

それにしても、展開(映像も含め)が早く、専門用語が多い中で、手話通訳者も要約筆記者もよく頑張っているなぁと感心を通り越して尊敬してしまいました。ご苦労様でした。そして、ありがとうございました。

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何分、都合のよいように理解していることもあるかと思いますので、不明な部分は専門家にご確認ください。

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11月29日に京都大学百周年時計台で行われた「ここまできた感音難聴治療:最新の治療法と今後の展開」市民講座は、3部構成になって紹介されていますが、流れとしては、最初にお話しされていた京都大学の北尻先生が内耳の構造から感音難聴全般のことを説明され、次の方達にバトンタッチする形になっていました。

信州大学の宇佐美先生が遺伝子による診断・筑波大学の田渕先生が内耳の血流と活性酸素の話しという診断と原因の究明について追及し、両先生の間でお話しをされた京都大学の中川先生が遺伝子のひとつP27と有毛細胞再生の関連について言及されていました。

締めくくりとして、実際の臨床実験の状況と来年以降の取組について京都大学の伊藤先生がお話しされるという流れでした。

先生方のお話しが終わると、聴覚障害者の参加者を意識してか、質問を受け回答するという時間を設けるという構成になっていました。

 

個人的に言えば、信州大学、宇佐美先生の「遺伝子診断」について、注目していましたので、お話しが聞けて良かったです。ますます、今後の展開に期待を持つことができました。

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まず、最初にお話しされた北尻先生のお話しですが、内耳の構造・・・音を聴くという流れから、感音難聴全般のお話しでしたが、非常に丁寧な説明で分かりやすく説明されました。

構造的に、内耳が故障して起こる感音難聴は、薬物治療が困難なことなど、これまで治療が難しいことの原因についてお話しされました。

この構造的なことについては、これまでもこのブログで書いてきたつもりです。また、感音難聴になっている方の多くは、ある程度知っていることだろうと判断し割愛します。

先生のお話しによると、後天的な感音難聴の75%が加齢(男性は女性より10?くらい低下する可能性がある)・騒音・薬剤(おたふくウィルス治療薬の副作用・小児がんに効果があるスプラジンの副作用など)・病気(突発性・メニエール・聴神経腫瘍など)であり、25%程度が原因として遺伝子が内在しているのではないか、さらに関連遺伝子は30種類程度(フディキン遺伝子など)あるとのことでした。

感音難聴になると、次のような症状が現れる。

1.弁別能低下・・・音として認知しても、話し言葉が分かりにくい

2.補充現象・・・大きな音がやかましい(快適域=ダイナミックレンジ狭小)

3.選択力低下・・・聴きたい音が聴きにくい

4.高度の難聴や聾になることがある 

このような特徴を持つため、感音難聴では補聴器で音を大きくしても、言葉を聞き取りが良くならないことが多い。したがって、内耳の壊れた装置を修復することが望まれるとお話しされていました。

このお話しのあと質問がいくつかありました。

質問の回答の中で気になることもありました。

ステロイド治療についての質問の回答の中で「突発性難聴」とは病態であって症状名ではないとの説明があり、単一の原因ではないのではないか。つまり、①ウィルス②血流がつまる③炎症など(ストレス誘因)、原因はさまざまであり、原因が究明できれば治療も違ってくるのではないかという説明。

おたふくウィルス治療などストマイ投与量と遺伝子個体差による反応の違いによる難聴への影響。今は、日本ではストマイはあまり使われていないが、コストが安いのでまだまだ世界的には使われている。

などの話しがタクには気になりました。

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この北尻先生のお話しが、今回の市民講座で各先生方がお話しされる導入になっていました。

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次回からは、プログラムの進行とは違いますが、「活性酸素」のこと、「遺伝子診察」のこと、「P27除去と有毛細胞再生」のこと、「臨床試験結果とこれからの予定」という順番で書いていく予定です。

更新をお待ちください。

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シンポジウム報告予告

2008-12-10 00:25:49 | 聴こえ

京都大学百周年時計台記念館で行われた市民講座(「ここまできた感音難聴治療:最新の治療法と今後の展開」)での報告を書いている最中なのですが、少しだけ寄り道をします。

12月6日・7日に東京で行われた「聴覚補償リハビリテーションの研究」というシンポジウムに参加して個人的に思ったことを書きとめておきます。

このシンポジウムの詳細は、来年の3月頃まとめられ出版されるようですので、詳しくはそちらをご購入ください。(たぶん、その時期になれば全難聴ホームページに記載されるのだろうと思います。)

したがって、後日、このシンポジウムの内容で参考になる(タクのあくまで主観)部分を抽出して掲載することになると思います。

シンポジウムの議事運営上致し方ないのですが、少し議論が偏ってしまった点はあったように思いましたが、中身の濃い内容でとてもためになりました。ありがとうございました。

<講演>

1.聴脳の心理的分野から・・内藤 明(臨床福祉専門学校言語聴覚法学科学学科長)

2.人工内耳装用者の体験・・黒河圭介(わかさクリニック理事長)

3.補聴器関係・・・・・・・石井喬志(日本補聴器販売店協会専務理事)

4.音声聴取能力測定法・・・坂本修一(東北大学電気通信研究所助手)

5.難聴者の心理的支援について・・滝沢広忠(札幌学院大学大学院臨床心理学研究科教授)

6.聴覚障害と補聴器・人工内耳・・田内光(国立身体障害者リハビリテーションセンター病院第二機能回復訓練部長)

7.補聴器フィッティングの立場から、「聴覚の補償によるリハビリテーションを考える」・・中川辰男(横浜国立大学教育人間科学部教授)

<パネルディスカッション>

中川先生をコーディネーターとして、パネラーは内藤先生・黒河先生・滝沢先生・田内先生に加え全難聴から佐野さん、高橋さんでした。

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質疑応答も含め、話題が人工内耳のことに比重が大きく、難聴者の将来的な聴能力不安が潜在的にあるのだと感じました。

<感想>

これだけのメンバーですので、補聴器や人工内耳の使用上の困難な点、またそれらに対する補聴機器の聴こえの工夫や利用方法などを、生活に密着した形でお話しがあれば、より社会復帰あるいは社会参加をするためのリハビリテーションのヒントに繋がったのではないかと思いました。

ですから、肝心要の、聴覚補償としての補聴器や人工内耳を使用して難聴者はどのようなことをしていけば良いのか、心理的な負担の改善方法はどうしたら良いのかなどが、少し欠落していたのではないかと思え、中身が濃い分、残念に思いました。

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しかし、とても参考になる部分があり、京都大学の市民講座のあとにダイジェスト版として掲載してみたいと思います。

※内容の一部でも掲載してはいけないようでしたら、教えてください。記事を消去します。

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