振出し 難聴、そして人工内耳へ

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成人人工内耳適応基準2017

2017-12-01 18:34:36 | 人工内耳・補聴器

人工内耳の成人装用適応基準が改正(10月)されたようです。(日本耳鼻科学会 平成29年5月19日承認、日本耳鼻咽喉科学会 平成29年6月16日承認)

注目したのは、次の三事項です。

1.平均聴力レベルが70㏈以上、90㏈未満で、なおかつ適切な補聴器装用を行った上で、装用下の最高語音明瞭度が50%以下の高度感音難聴。➡対象になった。

2.両耳聴の実現のため人工内耳の両耳装用が有用な場合にはこれを否定しない。➡両耳装用が文言化された。

3.3年後に適応基準を見直すことが望ましい。➡スケジュール化された。

 

詳細は次のファイルで確認してください。

http://www.otology.gr.jp/guideline/img/seijinjinkounaiji.pdf

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映画「光」を観て感じたこと

2017-06-07 19:19:52 | 聴こえ

この記事は、6月5日にフェースブックに投稿した記事を転載したものです。

 

本日紹介するのはカンヌ国際映画祭でも話題になりました「光」という映画です。

私は日本語字幕付きで観ましたが、この映画は視覚障碍者向けUDCast方式の音声ガイドが使用できます。

UDCastは、映画や映像等の「音声」をスマホやタブレット端末に聞かせることによって音声ガイド再生や字幕表示等を行うことができるセカンドスクリーンサービスで、ありがたいことに無料で利用できます。(所謂、課金なし)

利用するには、アプリを予めスマホやタブレット端末にダウンロードしておく必要があります。

今のところ「音声ガイド」がメインになっていますが、「日本語字幕」にも対応しているものがあります。また今後「手話」にも対応するようです。

ちなみに映画「光」の音声ガイドは1メガバイドでダウンロードでき、落ち着いた男性の声でガイドしていました。

 

映画「光」の感想といえないのですが、見落とした場面や言葉があるような気がしましたので、再度観て確認したいというのが最初に思ったことでした。

ただ残念ながら、私の地域では日本語字幕付き上映は終了しましたので、少し不完全燃焼な状態に陥っています。

おかしな言い方なのですが、見ごたえのあるシーンや言葉が多かったため、見る側の自分のキャパが小さく話が漏れてしまったためなのかもしれません。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、映画の「音声ガイド」のためガイド原稿を作成中の製作者及びリーダーと4人の視覚障碍者モニターの意見交換から始まるシーンは、映画のストーリーを超え、何か訴えてくるものがありました。

ストーリーとしては、視覚を失いつつあるカメラマン(モニター)とガイド製作者との出会いとお互いを理解していく姿を、それぞれが抱える出来事(父親の失踪・母親の認知症進行・別れた妻との関わり・カメラマン仲間との関わりや自身にとってのアイデンティティとしての写真(カメラ)・失いつつある視覚・何も見えなくなった時の自覚・・・)を交えながら、音声ガイド原稿を作成していくという物語。

 

とくに印象に残ったことは・・・

押し付けがましい丁寧な説明・・・それは製作者の主観ではないのか。

視覚障碍者は自分なりのイメージを膨らませ感じ取っている・・・。という視覚障碍者モニターの意見。

これって要約筆記でときおり感じている主観の問題。

要約していることで筆記者の主観が大きくなっていないのか?自身が必要としている情報と筆記者が思う重要な情報に差異はないのか?

量的には、全く違うのですが・・・

「聴覚障害者のための字幕付与技術シンポジウム」に参加している学生たちの多くの主張が、講義の全てを字幕にしてほしい。必要とする情報はそこから自分自身で選択したいということと似ているかもしれません。

視覚障碍者は、基本的には聴覚による情報を得たうえで、イメージを膨らませる音声ガイドがほしいのだろうし、聴覚障碍者は、基本的には視覚による情報を得たうえで、全ての聴覚的な情報を文字や記号に置き換えて得ることで理解することを望んでいるのかもしれません。

 

再度、「光」という映画を鑑賞することができましたら、そのあたりのことをじっくり考えてみたいと思いました。

 

 

 

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人工中耳及び人工内耳適応基準など

2016-08-16 21:28:02 | 人工内耳・補聴器

当ブログでは、2014年11月18日の「人工内耳の適応基準について」というテーマの記事で、「人工内耳 小児」・「人工内耳 成人」・「残存聴力活用型人工内耳 EAS」・「聴性脳幹インプラントによる人工内耳 ABI」、加えて同じ人工聴覚器の仲間として埋め込み型補聴器機の「骨導聴力活用型 Baha」を取り上げました。

本日は、9月1日付けで健康保険適用される埋め込み型補聴器機「人工中耳 VSB」の適応基準を中心に更新していきます。

 

じつは、人工中耳VSBについては、これまで人工内耳関連の勉強会で何度か話を聞く機会がありました。

最近では、前京都大学教授の伊藤先生が5月に名古屋で「最近の人工聴覚器」というテーマで講演された中で取り上げられています。

 

少し、本日のテーマから外れますが、5月の講演の中で「人工内耳の適応基準について」興味深い話がありましたので、先に報告したいと思います。

ご存知のように、人工内耳の適応基準は「成人」と「小児」に区分されています。

小児の適応基準に比べると、成人はどちらかといえば抽象的に書かれているように感じられます。(例えば両側装用について)

考えすぎかもしれませんが、それだけ成人の適応基準の解釈が医師の裁量や県の裁量により微妙に違いが出てくるようにも受け取ることができるような気がします。

5月の講演で、伊藤先生は、今後、人工内耳の適応基準を改定するとしたら、成人の場合は、小児に記載されている文言と同様に「語音明瞭度が50%未満の場合」を加えることになるのではないかとの見解でした。

現在は「純音聴力は90㏈以上の高度難聴で、かつ補聴器の装用効果の少ないもの」という大前提があり、「補聴器の装用効果の判断にあたっては、人工内耳装用者の語音弁別成績を参考にして判定されることが望ましい」としています。

このような文言になっていますが、「補聴器の装用効果の少ないもの」という解釈が明確でないような感じがします。

伊藤先生ご指摘の「語音明瞭度50%未満の場合」は、わかりやすい表現かもしれません。ただ、日本語は難しく「かつ」という接続詞のあと「語音明瞭度50%未満」とするのか、「及び」という接続詞のあと「語音明瞭度50%未満」とするかによって解釈が異なってきます。

何を言いたいかといえば、「語音明瞭度が50%を満たない方」は、すでに会話能力を相当失ってしまった状態であって、音は聞こえていても言葉として捉えることが困難状態でありますので、再生することができない有毛細胞の損傷等が原因の感音性難聴や混合性難聴である場合純音聴力90㏈に関わらず、「人工内耳」の選択肢を治療に加えていただけないものかと考えるからです。

 

さて、本日のテーマに戻ります。

8月7日に大阪で「人工内耳・中耳フォーラム」が開催されました。

このフォーラムでの近畿大学の土井教授の講演を参考にして「人工中耳VSB」について理解を深めていきたいと思います。

尚、当日は、東京大学の山岨教授による「人工内耳について」という講演と人工内耳両側装用者のベーシスト吉本さんを中心としたDizzyYoshimotoスペシャルユニットによるジャズ演奏も行われました。

 

骨導聴力活用型Bahaと同様、人工中耳VSBは伝音・混合性難聴に対して有効な人工聴覚器で、補聴器装用では効果が期待できない、あるいは身体的な条件で補聴器を装用することが困難な方にとって聞こえを取り戻す選択肢が増えました。

ただ、Bahaが音の空気振動をサウンドプロセッサで検出しコンピュータチップで音の明確化と増幅を行い、その振動を側頭骨に伝え、蝸牛に伝達するシステムと比べると、人工中耳VSBは、埋め込まれたインプラント側にある復調器で音の明確化と増幅、さらに骨に穴を開けて通した導線で、蝸牛の隣にある正円窓に設置したカプラと呼ばれるごく小さな振動器に伝え振動させることで蝸牛に伝えるというシステムは、高度な手術技法を要するように思いました。

 

不思議な共通点なのですが、BahaはもともとEntificという会社が販売していましたが2005年にコクレア社が買収し製品販売に至っていますし、人工中耳VSBはSYMPHONIXという会社が開発し2003年よりメドエル社の製品として販売するに至っています。

人工内耳メーカーが人工内耳で養った技術と経験を活かし、新たな技術を製品に加え進化させているように感じます。

 

2015年5月21日に作成された「人工中耳VSB(vibrant Soundbridge)マニュアル(㈳日本耳科学会 国内学術委員会人工聴覚器ワーキンググループ)によれば、Bahaは①チタン接合子が頭皮から特出した状態となるため、審美性の問題と日常生活において注意が必要である。接合子周囲に肉芽や炎症などの皮膚反応が起こることがある。 ②低周波数帯及び高周波数帯での出力が弱く、良好な音質・子音の聞き取りが得られない可能性がある。という指摘があり、それを改善する医療機器として人工中耳が開発されたと述べています。

尚、海外では接合子を改善したふたつのタイプのBahaが販売されているということでした。

 

2012年1月から2014年3月まで人工中耳VSBの臨床試験が実施されたのは、13施設(東北大学耳鼻咽喉科、慶応義塾大学耳鼻イン咽喉科医、虎の門病院耳鼻咽喉科、東京医科歯科大学耳鼻咽喉科、信州大学耳鼻咽喉科、名古屋市立大学耳鼻咽喉科、新潟大学耳鼻咽喉科、近畿大学耳鼻咽喉科、和歌山県立大学耳鼻咽喉科、神戸市立医療センター中央市民病院耳鼻咽喉科、愛媛大学耳鼻咽喉科、長崎大学耳鼻咽喉科、宮崎大学耳鼻咽喉科)と広範囲で行われたようです。

この内、約半数近くの臨床試験が近畿大学耳鼻咽喉科で行われたと「人工内耳・中耳フォーラム」で近畿大学の土井教授より説明がありました。

いずれにしても、少なくともこの13施設については、のちほど記事に載せます基準に沿った施設環境にあると思われますので、人工中耳VSBに関心がある方はこういった医療施設にご相談されたらと思います。

 

土井先生から、①人工中耳VSBの適応者 ②具体的なVSBの適応症例 ③VSB手術の禁忌 ④VSB手術の入院期間及びマッピング ⑤VSB手術の実施施設と実施医基準 について説明がありましたので記載します。

但し、誤記していることもあるかと思いますので、詳細は専門医にご確認ください。

 

①    適応者

・埋め込み側の耳が伝音声難聴又は混合性難聴である。

・埋め込み側の耳における純音による骨導聴力閾値の上限が下記を満たす。

  5000Hzが45㏈  1000Hzが50㏈

  2000Hz、4000Hzが65㏈

・既存の治療を行っても改善が困難であり、気導補聴器及び骨導補聴器が装用できない明らかな理由があるか、もしくは、最善の気導補聴器又は骨導補聴器を選択・調整しても適合不十分として判断できる場合。

 

②    具体的な適応症例

・伝音難聴又は混合性難聴を伴う中耳疾患(中耳奇形を含む)に鼓室形成術あるいはアブミ骨手術等の治療では聴力改善が不十分な症例あるいは改善困難と予測される症例。また、臨床所見あるは術中所見より聴力改善が期待できない症例。

・伝音難聴又は混合性難聴を伴う外耳奇形(外耳道閉鎖症等)に従来の骨導補聴器の装用が困難あるいは補聴効果が不十分で満足が得られていない症例。

 

③    禁忌及び慎重な適応判断が必要なもの

禁忌

・埋め込み側の耳において中耳炎などの感染症の活動期の症例

・埋め込み側の耳において急速に進行する難聴がみられる症例

慎重な判断が必要

・埋め込み側の耳において顔面神経走行異常、高位頸静脈球症又は耳管機能障害等がある症例

・中枢性聴覚障害の合併が疑われる症例

 

④    手術及びマッピング状況

・入院:7日程度

・全身麻酔

・手術時間2~3時間

・手術数週間後にマッピング開始、所要時間は1時間程度、その後1年以内は数回、人工内耳より慣れが早く自然な音に感じる(※感音性難聴が対象ではなく、蝸牛は活動している状態だからと解釈しました)

 

⑤    手術の実施施設と実施医基準

・日本耳鼻咽喉学会が定めた人工内耳施設基準を満たした施設

・人工内耳植込術を10例以上執刀した経験がある

・日本耳科学会耳科手術指導医(案)レベルである

・すなわち、日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医であり、専門医取得10年以上の耳科領域の臨床および手術経験がある

・鼓室形成術を200件以上、乳突削開術を100件以上、そして以下のいずれかの手術を合計で50件以上、術者として経験している、1)外耳道造設術・閉鎖症手術 2)アブミ骨手術 3)内リンパ嚢開放術 4)内耳窓閉鎖術 5)人工内耳植込術 6)顔面神経減圧術 7)聴神経腫瘍手術 8)側頭骨悪性腫瘍手術

 

尚、装用体験者はネイティブな難聴者で2回ほど中耳炎悪化のため中耳手術をし、改善は見られたものの、再度中耳炎により難聴が悪化。3回目の中耳手術を勧められたが繰り返すだけだと判断し辞退、人工中耳VSBの治験に応じた方でした。

人工中耳VSBの音入れで感動したのは、エアコンの作動音が初めて聞こえたことで、健聴の方の聞こえとはこういうものだと思ったということでした。

つまり、中耳炎前の難聴時よりも聞こえが回復したものと思います。本人も周りから健聴者と変わりないと言われると自覚されている様子でした。

日常では、プログラムが3つ入り使い分けているそうです。

一つ目が普段用、二つ目が屋外で風が強いとき風の音を抑制用、三つめが仕事での会話で普段用より音量を上げたものだそうです。

以上

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音楽を聴きに行きました

2016-06-10 21:51:19 | 聴こえ

やっと、・・・ウォークマンに記録させた曲をM-リンク(汎用型磁気誘導コイル)を利用して人工内耳で聴きながら、ブログ記事を書き始めている。

書き始めるまでが時間がかかるのはいつものことで、我ながら嫌になります。

 

聴いている曲は、北澤茂良先生(静岡大学情報学部名誉教授)からいただいたCDを録音したものです。

ゴールデンウイークに合わせるように郵送されてきたCDは、先生からの宿題でした。

ただ、連休中、カメラを片手に歩き回っていたので、回答を提出できたのが5月15日、遅くなってしまいました。

北澤先生は「人工内耳装用者のための音楽」・・・音階の在り方を研究されており、今回の宿題もその研究の延長線上にあるものでした。

回答が研究に少しでも役立つことがあれば、人工内耳装用者で音楽を聴くのが苦手な方に音楽の扉を開くことができるかもしれません。

宿題は、唱歌「茶摘」12パターンと「みかんの花咲く丘」8パターン(歌い方・音の高さ・リズム・編曲・・・)の歌唱の印象やピアノの印象を表記していくものです。

少しずつ違いがあるものの同じ曲を聞き分けしていくことは、疲れるものです。

回答を終えた今は、気楽に聴くことができ、聴き終えると何故か人工内耳での聴こえが明瞭になるような気分になります。

 

少し話がずれますが、日本語字幕付き映画「64前編」を観てきました。

話の展開に圧倒され、俳優の存在感を感じる映画でした。

圧倒されながら前編のエンディングを迎え、主題歌が流れてきました。

自分のメロディ解釈が正しいかどうか自信がないまま、それでも違和感なく聴いていたのですが、途中で一点だけ確実に自分の解釈が間違っていることに気付きました。

それは、この曲を歌っているのは女性だと思っていたことでした。

エンディングロールに出てきたのは、当然、小田和正さんです。つまり、音色解釈が違っていたのです。

初めて聴く曲で、だれが歌っているのかわからないままイメージしたため一致しなかったのだと思います。再度、小田和正さんだと知って聴いたときは、また違う音色解釈になるのかもしれないと思いながら、エンディングロールが過ぎていきました。

その点、先日観た日本語字幕付き映画「殿、利息でござる!」のエンディングに流れた主題歌は、名曲「上を向いて歩こう」をアレンジしたもので、決して健聴の頃ほど明瞭な聴こえ方ではないのですが、RCサクセションの歌声としてイメージでき、映画の内容とリンクし妙にホッとした気分で聴いておりました。

これは、坂本九さんの「上を向いて歩こう」の歌声が脳内の聞こえの引き出しにイメージとして残って整理されていて、他の方の歌声との違いを比較できる状態にあったからなのかもしれません。

ただ、自分の場合は日本語字幕がついていなければ、おそらく「せりふ」も「歌」も理解できていない部分が多々あるような気がします。

つまり、俳優の声と字幕を同時認識することで、聴けたような気になっているのではないかと思うことがあります。

 

前置きが長くなりました・・・

 

じつは、今年の3月に、北澤先生とは思わぬところで2回ほど出会うことがありました。

1回目が3月20日に岡山オルガホールで開催された「かたつむりコンサートin岡山」(主催者は、洗足学園音楽大学附属音楽感受研究所と神田E・N・T医院)会場でした。

2回目は1週間後の3月27日に東京藝術大学音楽学部第6ホールで開催された「音をさわろう コンサート&ワークショップ」(主催者は、東京藝術大学COI「障がいと表現研究」グループと洗足学園音楽大学附属音楽感受研究所)会場でした。

 

本日は、北澤先生と久方ぶりでお会いすることができた音楽会で感じたことなどを紹介していきたいと思います。

 

岡山の音楽会では、演奏の他に新倉敷耳鼻咽喉科クリニックの福島邦博先生、神田E・N・T医院の神田幸彦先生の講演がありました。

この内容については、あとでご紹介します。

 

ふたつの音楽会で大きな衝撃を受けたのは、人工内耳装用者自身による演奏を聴けたことでした。

普天間健さん(岡山会場・東京会場)、吉本信行さん(岡山会場)、塚田哲夫さん(東京会場)等の演奏は、とても心地よく、人工内耳装用児に夢を与えたのではないかとさえ思えました。

特に素晴らしかったのは、岡山で実現した「スペイン」という曲をベースにした普天間さんのマリンバ、吉本さんのベースそして音楽感受合奏団の松本先生のドラムという3人のセッションでした。

人工内耳の聴こえでジョイントは難しいと思うのですが、吉本さんの場合は音楽感受合奏団のベーシストにタイミングを確認しているように見えました。たぶん、これはプロとして音楽を壊さないという強い意志が働いたのだろうと思います。それぞれが競い合いそして融合されており、とても素敵な演奏でした。

 

コンサートのコーディネーター役は、いずれも音楽感受合奏団(代表:松本祐二先生)でした。

音楽感受合奏団は2001年より聴覚のバリアフリーを目指して活動を続けていますが、私自身はこれまで3回(愛知県刈谷市・洗足学園音楽大学ホール)ほど演奏を聴いています。

一番最初が刈谷でした。

トーンチャイム等の楽器を人工内耳装用児に直に触れさせ、音と振動を体全体で感じることのできる参加型の音楽会というスタイルがとても新鮮でした。また、歌唱の仕方も、音の高低を手全体で表現しながらのもので分かりやすいものでした。

直近では、洗足学園音楽大学ホールでの演奏です。

特に記憶に残っているのは、「かぜのでんわ」という物語です。物語といっても、映像と朗読に加え歌と擬音演奏することで、イメージを膨らませ文章の世界から飛び出させ、深く理解できるように工夫されたものでした。

 

今回のコンサートでも同様に音楽を人工内耳での聞こえだけでなく身体全体で感じることや演奏体験をすることで音楽の楽しさを伝えようとしていました。

「WAになっておどろう」という曲構成のなかで、太鼓(トムトム)やトーンチャイムの演奏を志願した子供たち(大人も)に楽器に触れることや音を出すこと、さらには受け持ち部分の出だしと終了のタイミングを知ることの大切さやリズムを感じること、何よりも自分以外の他者に発信するという体験ができることで、音楽を身近なものとして受け取ることを指導していました。

会場内にもフイルムケースを改造した(?)シェーカーという楽器やトーンチャイムを貸出し演奏に参加することで、一人で聴く音楽とは別の楽しみ、共感していく音楽を体験できたのではないかと思います。

同じ「WAになっておどろう」でも、岡山は参加者の汗を感じるものでしたが、東京は音の振動を感じることができる演奏でした。参加者と会場の違いで音楽は変わるものだと認識しました。

「もりのおとぶくろ」という物語は、「かぜのでんわ」と同様、音楽絵本として音楽や擬音を物語の絵や字幕そして朗読と一緒に聴くことで、よりイマジネーションを膨らませ、音楽や音が自分たちの暮らしや気持ちの中にあることを教えてくれているような豊かな時間を過ごすことができました。

 

東京での音楽会の始まりは、ドビュッシーの「小舟にて」をピアノの連弾(高橋幸代さん、新井鴎子さん)でしたが、演奏者自身が出演した映像が同時に映し出され、何か立体的に音楽を楽しめました。

 

さて、岡山での音楽会では、新倉敷耳鼻咽喉科クリニックの福島邦博先生、神田E・N・T医院の神田幸彦先生の講演もありました。

要点だけ簡単に記しておきます。

ただ、記憶に残っていることをご紹介しますので、誤った解釈をしているかもしれませんので、ご勘弁ください。当日、参加された方に内容を確認されることをお勧めいたします。

 

講演順序は逆ですが。まず、神田先生のお話から書いていきます。

 

<神田先生の講演要旨>

過去には、人工内耳は言葉が分かっても、音楽はわかるようにならないと言われていた。だから、音楽レッスンをするよりも、国語を頑張った方が良いと指導していた。

しかし、実際には人工内耳でも音楽を楽しんでいる子供たちがたくさんいる。

※手術後2年たって「パンの耳」という曲を歌って楽しんでいる女児の映像を示して説明。

 

2007年にEar and Hearingの論文の紹介

①言語習得前の人工内耳装用児の場合、特に注意しないで聴いている既知の曲を再認する能力がある。

②人工内耳装用を始めた年齢、音楽聴取体験、そして語音明瞭度(言葉の聴き取り)の間の関係について検証したところ・・・人工内耳装用児は人工内耳装用成人より音楽を楽しんでいることが明らかになり、さらに音楽以外の聴覚能力(語音明瞭度等)の促進につながることが示唆された。

 

次いで、音楽を聴く脳について説明がありました。

聴覚と偏桃体とこころと海馬のネットワークにより、音楽を聴いて感動したり、感傷的になったり、音楽を聴いていた当時の思い出が蘇ったりする。

聴覚野=聴いて理解する

偏桃体=強い情動を、体験や人・物と結びつける重要な役割

海馬=記憶の保管に重要な役割

島皮質=人間としての様々な情動を感じたとき発火する

 

<福島先生の講演要旨>

「人工内耳と音楽」というテーマ、副題として「音楽として・ことばとして」でした。

 

1.人工内耳の仕組みから考える

ピアノの鍵盤が押される「場所」によって「音の高さ」が違います。

同じように、人工内耳では、蝸牛の中のどこの部位が電気刺激されるかによって「音の高さ」が違ってきます。

しかし、刺激電極の「間隔」は、ピアノの鍵盤にすると4つか5つくらいの間があるので、人工内耳で細かい旋律の聞き分けは基本的には難しい。

まず、限界を知ったうえで、出来ることを少しずつ増やしていくことが大切。

例えば、陸上競技の100メートル走の限界は9秒といわれているが、2010年に9秒6になった。100年で1秒記録が更新した。

つまり、トレーニングすることで速くなったということです。

もっと速くするには、機械を使う手段もありますし、リアルの世界でなくゲームの世界で走ることもあります。

これを、人工内耳に当てはめてみるとリハビリを懸命にすることで、音の聴き取りが向上していくということになります。

あるいは、無線機器の使用で聴き取りが良くなることや、道具を使うことでコンサートを楽しめるかもしれません。

 

2.音楽で「ことば」を学ぶ

逆さ歌・・・AKB48の「恋するフォーチュン クッキー」?の逆さ歌を流し、正解を示した後

 

「みなさんおはようございます」を反対に読むと音源的には「すまいざこうよはおんさなみ」ではない。「サミャーソゴーヤホ ゥアサニ」になる。

13拍の文字にわけて理解するのは、脳の働き(音韻認識)

「さんま」と聞いて、「さ」と「ん」と「ま」からできていると感じるのは心の(脳)のプロセスです。

 

エンコーディングとデコーディングのふたつが音韻認識に必要。(「いぬ」→/inu/ ・/inu/→「いぬ」)

<音韻に障害のあるこどもの特徴>

①「圧縮されてつながった様な形の構音

②浮動的で安定しない構音

③拗音や促音の理解が困難

④聴き取りの程度では説明できない全体的な言語発達の遅れ

こういったことに対して早めの対応が必要、そのためには、歌が役立ちます。

<音韻と童謡 事例>

むすんで ひらいて てをうって むすんで

①手を打って、体を動かして「拍」を感じる

②「音の流れ」の中で「拍」を意識する

③「文字」の意識の基礎となる

だから、本日も手を打ち、体を動かし、拍を感じてください。そういうことで、文字が意識できる。

 

音の変化からニュアンスの違いを知る。

※さくらまいちる 事例・・ケツメイシの曲 いきものがかりの曲 の違い

※文字では同じように見えるが全く違う。

※単語も音の流れによって文脈が変わってくる。

※語尾を上げるだけでも意味が変わってくる

韻律あるいはプロソディーのマスターは合唱することが良い。

 

共感性やターンテイキングを学ぶ

会話では話し手と聞き手が場面を共有しながら交互に話しながらコミュニケーションを行っています。

輪唱はターンテイキングの基礎となる働きの一ついえます。

 

音楽を楽しめば、会話のトレーニングになります。

音楽だけが世界語であり、翻訳する必要がない。そこでは魂が魂に話しかける(バッハ)

したがって、もっとも大切なことは、音楽を「心から楽しむ」ことです。

 

以上の講演のあとに岡山では音楽会が始まりました。

 

私自身は、人工内耳を装用し「会話」を取り戻していきましたが、それだけでは満足でなく「音楽」を取り戻していきたいと思いました。

何故、「音楽」を取り戻したかったのかといえば、「音楽」は常に「寄り添ってくれた仲間」だったからです。

神田先生がご指摘されたように、人工内耳を装用した当時は、メーカーもSTさんも医師も「音楽」は難しい。なぜならば、「会話」理解をするために人工内耳のコードが開発されたからだと言われておりました。

それでも、「音楽」を取り戻したく、過去、自分が素敵だなと思っていた曲をいくつか聴いていました。

ある日、アメリカンポップスのカーペンターズの歌のワンフレーズが自分のイメージ通りに聴けることに気づきました。

そのワンフレーズを手掛かりに少しずつ聴ける曲を増やしていきました。

 

 

皆様も、音楽を聴きに行きませんか?

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災害時:音声認識アプリ等の利用を考える

2016-05-22 18:52:49 | 聴こえ

昼休みに職場の聾者が片腕を伸ばしてタブレットを持ちながら、所謂「テレビ電話」で手話会話を楽しんでいることがしばしばあります。

気になったので、彼にテレビ電話を使用し連絡を取り合っている仲間はたくさんいるのかと尋ねると、嬉しそうに多くなってきたということでした。

タブレットやスマホの普及とともに視覚的コミュニケーション手段として聾者の間で広がりつつあるのだろうと感じています。

 

タブレットを使った手話サービスについては、4月21日から羽田空港第2ターミナルの2階にあるANAのSpecialAssistanceカウンターで遠隔地手話通訳サービスを利用できるようになったという報道があったばかりです。

従前は筆談ボード等により対応していたようですが、これからはタブレット画面を通じて利用者と空港係員のやり取りをオペレーターが手話と音声で同時通訳し対応していくというもので、便利になったものだと思います。

ANAでは、羽田だけでなく順次全国の国内空港で展開していくと表明しており、今後の展開に大いに期待しています。

 

ただ、平成17年度版障害者白書によれば、聴覚障害者(白書では身体障害者手帳等を所持している者を聴覚障害者として特定)のうち手話を使用しているのは15.4%で、重度聴覚障害者であっても23.0%に過ぎないということです。

したがって、身体障害者手帳を所持していない難聴者を含めた聴覚障害者全体では、手話を使える者はもっと少数という現実があります。

中途失聴者である自分の場合は、残念なことに難聴者を対象にした手話講習を数年受講し続けていますが、いまだに会話ができるまでに至っていなく、もどかしい状況にあります。

つまり、職場の聾者が楽しんでいる「テレビ電話」での手話会話は、多くの聴覚障害者にとってしたくてもできないのが現状であり、そればかりでなく、スマホや携帯電話・固定電話での通話自体を避けている者が多いのではないかと推察します。

自分自身のことを振り返ると難聴の悪化とともにPCや携帯・スマホのメールやLINEメールの利用が多くなっていきましたが、反面、通話で込み入った話をすることを避けるようになりました。電話の呼び鈴が鳴っていても受話器を取るのが億劫になり、健聴の頃に比べると受話器を取っても聴き取りに集中してしまい、事務的な話になりがちで時間の短い通話になっていることを寂しく思うことがあります。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

前置きが長くなりました。

本題に入っていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

4月14日から続いている熊本地震、14日・15日と震度7という大きな揺れその後の余震が続く状況で、避難所のみならず車内に寝泊まりする様子や、家屋の倒壊、地滑り、新幹線の脱線、橋や道路の寸断、水枯れ、畑などに走る断層の傷跡等の映像から、胸が張り裂けそうな辛い思いと虚しさが入り混じった感情を持ちました。心底、早くいつもの暮らしができることを願っています。

先の大震災と比べると、今回は同じ突然の災害であるにもかかわらず、明日は我が身というか、自分が住む地域でも起こりうることだという苦い認識をこれまで以上に強く持ちました。

 

ご存知だとは思いますが・・・・・

 

国立研究開発法人情報通信研究機構が地震発生から4日後の4月17日に『平成28年(2016年)熊本地震 緊急対応』という通知を発信しています。

タブレットやスマホをお持ちの方が主対象ですが、この通知は、被災者や支援者にとって必要なふたつのことについて対応方法を提案しています。

 

1.被災地の現況情報及び支援対策の検討情報の入手方法

■ 被害状況や不足物資等に関する情報入手・・・DISAANA(ディサーナ)対災害SNS情報分析システムの公開

ツイッターの内容分析をすることで被災地の方が必要とするリアルタイムな援助情報や被災状況把握

■ 熊本・大分地域の被災状況観測結果の入手・・・航空機搭載合成開口レーダーPi―SAR2による観測公開

航空機搭載レーダーによる観測中の被災地画像の閲覧

 

2.外国人及び聴覚障害者に対するコミュニケーション支援アプリの案内(いずれも無料アプリです。)

■ 多言語音声認識アプリ・・・VoiceTra(ボイストラ)   被災地にいる外国人とのコミュニケーション手段

iOS(アップル)版とアンドロイド版があります。世界29言語(中国語、ポルトガル語の方言を含めると31言語)の翻訳が可能(内、音声で入力できるのは19言語・音声で出力できるのは15言語)です。

ただし、インターネット接続が必要です。

インストールをし、実際に使用してみました。長文は無理ですが簡潔な言葉であれば、かなりスムーズに日本語音声をキャッチし、英語に翻訳され音声と文書で把握できました。日本語音声はそのまま「入力文」として表示され、タイピング修正も可能です。続いて英語翻訳出力は「翻訳」として文書化され、音声としても発することができます。さらに、この英語文を日本語で「翻訳の意味」が表示され、日本語と英語の微妙なニュアンスの違いを知ることができます。

例えば、「困っていることはありませんか」とタブレットのマイクを通じて音声入力すると、「Do you have trouble?」と訳され、翻訳の意味として「問題がありますか」と表示されます。

■ 難聴者とのコミュニケーション支援アプリ・・・こえとら    難聴者とスムーズなコミュニケーションを支援する音声認識アプリ。

iOS(アップル)版とアンドロイド版があります。

事前にインストールしておけば、インターネット環境がないところでも利用可能です。

つまり家庭内の無線ルーターが壊れてしまっていても、あるいは通信施設が故障していても使用できるということになります。

私が利用している他の音声認識アプリ「UDトーク」「こえ文字トーク」の場合は、インターネット環境がないところでは使用できません。

こえとらは、会話型の音声認識アプリですので、長文で講演するとか、長文で案内するということはできません。簡潔明瞭な話し言葉を日本語文章に変換することで、聴者と聴覚障害者の間のコミュニケーションを保持するものです。したがって「UDトーク」とは、根本的に利用背景が違います。

基本的な利用方法は、口語を音声認識し日本語文に置き換え表示するというものですが、一方、口語に難がある聴覚障害者への対応としてタイピング入力や予め登録してある挨拶など定型文を選択し表示するとか、手で字や絵を書き表示することやスタンプ表示で対応することができます。また、現在地等を示す地図表示ができます。

■ 窓口での対応など難聴者とのコミュニケーション支援アプリ・・・SpeechCanvas   窓口などで難聴者とスムーズにコミュニケーション支援する音声認識アプリ

事前にインストールしておけば、インターネット環境がないところでも利用可能です。

但し、現状はiOS(アップル)版のみでアンドロイド版に未対応になっております。

このアプリが良いのは、音声認識の誤認識が少なく安定していること。画面が二面に分かれ、口語を音声認識し日本語文に置き換え表示面と手書きで文字や絵を表示する面と一目で分かる画面設定になっているところです。確かに、そういった意味では窓口対応に便利なのだと思います。

 

以上が、通知で示されていたことですが、こえとらについては、4月20日に総務省のお知らせとして『平成28年熊本地震の被災地の「聴覚障害者」のみなさんへ』のなかで、被災地向けにアプリの入手の仕方などが通知されました。

また、SpeechCanvasについても同様に、4月22日付でお知らせがなされています。

 

私個人としては、これらの音声認識アプリに加え、筆談ボード型のアプリを紹介し利用を促していただけたら良いなと思っています。

ちなみに私は、スマホはiPhone、タブレットはiPadを使用しています。

その関係でアンドロイド版については、知識がないのですが、筆談ボードは、次の3つのアプリを利用しています。

1.UDトーク手書き 2.筆談パット 3.対面筆談 

なお、これら筆談ボードは手書きをし画面表示をしますので、いずれもインターネット環境がなくても事前にインストールしておけば利用できます。

筆談パッドや対面筆談は画面をふたつに分割しており、対面方向で見ることも書くこともでき便利です。

私は、居酒屋とかコーヒーショップとか聴こえづらい場所や内緒話をするときに利用しています。

 

災害や事故を念頭に置き、人工内耳での聞こえの確保が勿論最優先です。

そのため外出時には常にスピーチプロセッサ用の充電池2本(レギュラーサイズとミニサイズ)を持ち歩いています。

ただ、これも補聴器と比べ充電池の使用できる時間が短いことや、停電により充電できる環境がない場合を想定し、空気亜鉛電池及び専用電池モジュールを遠方に出かけるときは必ず所持しています。

この停電対応は、災害時において必要なことだと思います。音声認識アプリ等についてもインターネット環境がない場合に備えて、あらかじめ「こえとら」や「SpeechCanvas」あるいは筆談ボード型アプリをインストールしておくことをお勧めいたします。

 

・・・・・・・・・・・

 

最後に、テーマからずれますが・・・

「UDトーク」のデモ体験や「こえとら」のデモ体験を、京都大学河原教室が中心となって毎年開催されている「聴覚障害者のための字幕付与技術シンポジウム」で知ったときから自分に合った利用方法はないのか、なんとなく考えることがありました。

健聴に決して戻ることはできない私のような中途失聴者の場合、聴き取ることが困難でも話し方自体は変わっておりません。

したがって、聴者と聴覚障害者とのコミュニケーション支援アプリであっても、このアプリを使用し、聴覚障害者(私)が同じ聴覚障害者に対し、あるいは逆方向でコミュニケーションやプレゼンテーションをすることができたら良いなと思ってしまいます。

これは、要約筆記をないがしろにするのではなく、要約筆記を依頼できる条件や準備期間に囚われずに、話し言葉そのままリアルタイムで討論したいという欲求によるものです。

ですから、自分の場合は、聴者による「リスピーク」を介在した「UDトーク」使用ではない方向で使えないかと模索しています。

そのため、音声認識アプリの「UDトーク」については、iPhoneを起点としてiPadとPC(編集ソフト:まあちゃん及びUDトークforWindows)にWi-Fi接続し、誤認識修正編集。さらに、複数トークを想定し複数マイクと自作の磁気ループを利用するため、ポータブルミキサーとiPhoneを変換コネクターiRigPREで接続し、iPad側にはアップル純正の接続ケーブルを使用しプロジェクターを利用する。というようなプレゼンテーションを想定した利用の仕方を試験的に行いました。

 

以上、予告した残りのテーマについては更新をお待ちください。

コメント (4)
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