3~4日前のことになりますが・・・歩いているだけで汗ばむような日がありました。おかげで、ダウンジャケットを脱ぎ去ることができ、久し振りに背筋を伸ばし大股で歩きながら、3月になったことを実感した一日になりました。<o:p></o:p>
まだまだ、風が強い日や雨が降る日があれば、一時的に寒い日に戻るのでしょうが、北国の方には申し訳ないのですが、自分が住んでいる町は、一足、先に春になっていくと思います。<o:p></o:p>
皆さんはいかかお過ごしですか?<o:p></o:p>
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ご紹介いただいた社団法人テクノエイド協会発行の「聴覚障害児の日本語言語発達のために」という報告書が届きました。関係者の皆様、お手数をお掛けしました。<o:p></o:p>
この報告書の副題に「ALADJIN(アラジン)のすすめ」とあります。<o:p></o:p>
ALADJINという言葉は、感覚器障害戦略研究が提唱する日本語言語発達検査パッケージ、日本の小児の言語発達評価(Assessment of LAnguage Development for Japanese chIldreN)からとった造語で、言語ドメインごとの評価を行うことを目的として整理構成をしていくものだそうです。<o:p></o:p>
ALADJINが認知され普及していくことによって、「教師・言語聴覚士・医師」相互間の連携体制を築き聴覚障害児への指導を行っていく、つまり、言語ドメインごとの「評価」を行い「指導」に直結するアセスメントであることを目指しているようです。<o:p></o:p>
これは、昨今の補聴器・人工内耳の機能向上と普及状況に対応し、それまで蓄積されていた経験的な指導から、現在進行形で変化している状況に照らした客観的なデータによる新たな指導方法の模索と構築へのステップなのだと理解しました。<o:p></o:p>
まだ、届いたばかりですので、この報告書の感想等については後日あらためて掲載していきたいと考えています。<o:p></o:p>
福島先生、情報のご紹介ありがとうございました。<o:p></o:p>
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話しは変わりますが、先日、新聞の投稿欄に『「か・き・く・け・こ」を心に持ち、かわいいおばあちゃんを目指そう!!』という記事が載っていました。<o:p></o:p>
記事によれば、「か・き・く・け・こ」の意味は、「か」は感謝(「ありがとう」の気持ちを持つ)、「き」は興味(何でも好奇心を持ち、自分の目で見、耳で聞いて確かめる)、「く」は工夫(どうしたら快適な暮らしができるかを考える)、「け」は健康。「こ」は恋(ときめきを持つ)、ということだそうです。<o:p></o:p>
・・・自分はどうしようもない男ですし、いまさら、かわいくなろうとは思いませんが、「か・き・く・け・こ」の気持ちを持って暮らしていけたら素敵だなとは思います。<o:p></o:p>
人工内耳を装用したばかりの頃は、聞こえを取り戻すことができたことに素直に喜び感謝し、健聴であった頃には考えられないほど「聴く」ということに興味を持ち、もっと良く聴こえる方法や自分に合ったリハビリ方法はないのかということを考え、難聴時に失ったもの(ブランク)は元通りには戻りませんが、難聴が進行していた頃の精神的な苦痛から解放され回復していく自分の心に手応えを感じ、音を再発見し再認識していくことにときめきを覚えたことを思い出しました。<o:p></o:p>
しかし、人工内耳を装用してから5年が経過した今、人工内耳での聞こえの限界を感じつつ今の聴こえが当たり前になっている自分がいて、「聴こえ」の追求について以前よりときめかなくなっているような気がしています。このところ色々なことが重なって、後ろ向きになっている自分を、振出しに戻った初心に戻って考えなさいと問いかけているような思いを持ちました。<o:p></o:p>
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さて、本日は、N5サウンドプロセッサを装用して気が付いたことについて取り上げていきたいと思います。<o:p></o:p>
昨年(2011年)8月29日に薬事承認され、9月から発売になった(保険適用は10月1日から開始)コクレア社N5(ニュークレアス・ファイブ)サウンドプロセッサ、既に装用している方は、多数いらっしゃるのではないかと思います。<o:p></o:p>
当ブログでも、直近では2011年9月29日「N5の仕様で、気になったこと」、11月14日に「追加 N5スマートサウンド等について」等で記事にしています。<o:p></o:p>
したがって、いまさらこのテーマを取り上げるのはどうかと思いましたが、整理しておくことも必要なことではないかと考え、まとめることにいたしました。<o:p></o:p>
ただ、N5も含め人工内耳での聴こえ方は、装用者それぞれの状態により違います。したがって、ここに掲載する内容はあくまで個人的な感想になりますので、その点についてはご留意ください。<o:p></o:p>
■N5の聴こえ方で感じたこと等(フリーダムとの比較)■<o:p></o:p>
フリーダムサウンドプロセッサからN5サウンドプロセッサに切り替えたのが11月14日でした。ですから、装用してから4か月になります。<o:p></o:p>
N5に切り替えたとき、直感的にフリーダムより柔らかい音だと感じました。<o:p></o:p>
すぐ頭に浮かんだことは、3GからN5に切り替えるのであれば、意外とスムーズにいくのではないかということであり、その旨、STさんに伝えました。<o:p></o:p>
これは、3Gからフリーダムに切り替えたときに経験したことへの裏返しで、フリーダムに切り替えた当初は、3Gよりも鋭く響き、遠くからの音や小さな音まで拾うことで、慣れるまで少し時間がかかりました。<o:p></o:p>
その後、スマートサウンド(特にスマートサウンド2が登場し)という使用環境に考慮した4つのプログラムに慣れてくるにつれ、音の世界が広がり、それまで困難であった音楽理解が進んでいきました。<o:p></o:p>
音の広がりを実感できたことにより、コクレア社が「SP」をスピーチプロセッサからサウンドプロセッサと呼称変更した意味が分かったような気がしました。<o:p></o:p>
N5では、柔らかい音に聴こえたと同時に、フリーダムよりも広い範囲で音を拾うということを実感いたしました。<o:p></o:p>
地下鉄の駅構内で、反対ホーム側からのアナウンスや話し声がはっきりとは理解できませんがザワザワと聴こえてきて、臨場感が増したような感じがします。たぶん、これはフリーダムとN5のマイク位置の違いと2マイクとも無指向性(フリーダムは2マイクが指向性と無指向性)になったためかと思います。<o:p></o:p>
このデュアル無指向マイクは、騒音下での聴こえを向上するために開発されたとのことですが、音を広く拾うことで却って、騒音下での音の圧縮が強まったような気がします。<o:p></o:p>
ただ、スマートサウンド2のNoise設定(騒音環境)にZoom機能が加わったことで、音声がある程度届くようになりました。それまでのNoise設定では騒音下で音をおとなしくさせることが主眼であり、そのため聞きたい音声まで弱くなり聞き取れないことがありましたので、格段の改善があったと思います。<o:p></o:p>
したがって、これまでは、よほど騒がしい場所でない限り、聞き取り確保のためEveryday設定(日常環境)で音声を聴いていましたが、Noise設定を使用する頻度が増えました。<o:p></o:p>
コクレア社が発行するリーフレットの中にも、デュアルマイクとスマートサウンドの組み合わせにより騒音下で平均30%程度、聴取成績が向上していると説明しており、その説明の比較として、Everydayプログラム使用時48%であったものがNoiseプログラム使用時に76%というグラフを示しています。したがって、騒音下での聴き取りについてはNoise設定でZoom機能が加わったプログラムが、N5では最適ではないかと思っています。<o:p></o:p>
また、フリーダムよりもマイク位置が上部(上向き方向)になったことにより、携帯電話の聴き取り位置が自然なものになったと感じています。<o:p></o:p>
逆に言えば、耳を覆うタイプのヘッドホンは、フリーダム使用時よりも位置決めに戸惑いました。<o:p></o:p>
また、専用のオーディオケーブルを使用すると、簡易磁気ループ・ヘッドホン・人工内耳そのものよりも可聴域の低音域・高音域ともPCでの簡易な測定値ですが広がりました。<o:p></o:p>
■N5を選択した理由■<o:p></o:p>
1.9mmという薄さ、コンパクト受電池にした場合の42mmという大きさ<o:p></o:p>
2.騒音下での聴き取り向上を期待<o:p></o:p>
3.水に強い設計(充電池使用時)<o:p></o:p>
4.オートテレコイル機能<o:p></o:p>
5.オーディオケーブルを接続したときに自動感応<o:p></o:p>
6.サウンドプロセッサカバー<o:p></o:p>
■実際に使用してみて■<o:p></o:p>
1.コンパクトさについては、その通りのもので満足しています。<o:p></o:p>
但し、2つ気になることがありました。 <o:p></o:p>
①電池の持ち時間が短く、予備の電池を常に持参する必要があること。 <o:p></o:p>
②イヤフックがねじ式でなく、耳の形状に合わせ方向が変えられないこと。<o:p></o:p>
※標準タイプから小タイプに付け替え、イヤフックの飛び出しを抑えました。<o:p></o:p>
※装用感は、フリーダムと変わりありませんでした。(耳への重さの負担)<o:p></o:p>
2.省略<o:p></o:p>
3.フリーダムの泡沫機能では、使用頻度や期間が長くなるにしたがい気密性が損なわれ(?)、夏場で大汗を掻くと電池モジュール内に染み込み、機能が停止にすることがありました。N5では、まだ夏を経験していませんので何とも言えませんが、運動時では今のところ支障ありませんでした。<o:p></o:p>
4.オートテレコイル機能は、簡易磁気ループ(Mリンク)やFMシステム受信機ループタイプ(磁気波変換タイプ)では機能しませんでした。但し、磁気ループシステムを設置した会場では、スムーズに反応し、磁気ループ設置場所から離れても通常の聴き取りができました。<o:p></o:p>
5.オーディオケーブルの自動感応は、スムーズでしたが、そもそも、オーディオケーブルを人工内耳に設置するのに手間取りますので、実感としてそれほど有効ではありませんでした。<o:p></o:p>
6.サウンドプロセッサカバーについては、電池モジュールがより固定されるという利点や傷つかせないということがありますが、夏に電池で作動した場合に汗からカバーしてくれるのではないかと期待しています。<o:p></o:p>
但し、カバーの色が好みではなく外側半面にプロセシングユニットと同色のシールを貼りました。また、このブログにときおりコメントをいただいている「たかさん」は内側に氏名住所等を記載したシールを貼って使用していました。<o:p></o:p>
■その他■<o:p></o:p>
片側使用の人工内耳でしたので、じつは、あまり期待していなかったリモコン(リモートアシスタント)ですが、オーディオケーブルや磁気ループ設定時の聴き取り割合ができることで重宝しています。<o:p></o:p>
ただ、もう少し、コンパクトだと助かりますし、意外とリモートアシスタントがサウンドプロセッサをコントロールできる距離が短いのではないかと思います。あと50センチくらい離れても操作できると助かります。
自分の場合は、映画を観るとかする特別な場合を除いて、あまり頻繁に感度調整や音量調整をしませんので、その調整がリモートアシスタントだけで行っても、あるいは、リモートアシスタントを持ち歩かなくてもそんなに支障がないのですが、場面によって頻繁に感度や音量を調整する方にとっては、すぐに対応できないので困るのではないかと思います。事実、「たかさん」は困っているようで、特別な設定でサウンドプロセッサ側で調整できるようにしたとのことです。<o:p></o:p>
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個人的には、フリーダムとN5との聴こえの差はあまり感じていませんが、かと言って、フリーダムに戻すことはないと思っています。<o:p></o:p>
N5での聴こえに慣れてくるにしたがって、多少なりとも聴こえが向上するような気もしています。<o:p></o:p>
また、主治医の言葉で言えば、装用手術後の聴こえの認知はN5の方が早い感じがするというのもその通りなのだろうと感じています。<o:p></o:p>
以上ですが、あくまで、個人的な感想ですので、皆様の使用後の感想で違うということ等ありましたら、コメントをください。<o:p></o:p>
これからN5を装用することを考えている方達の参考になるのではないかと考えます。